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【国語力特集:前編】仕事ができる人は読解力も高かった! 仕事力と国語力の関係は?

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ある調査によると、仕事ができる人は読解力が高いのだとか。仕事力と国語力の関係とは? 社会人向けの国語力指導を行っている福嶋隆史さんに聞いた。

仕事ができる人は読解力も高かった!

経済協力開発機構(OECD)が、24の国と地域で16~65歳を対象に行った国際成人力調査(PIAAC)という調査結果によると、スキルド・ワーカー(仕事に熟練した人)ほど高い読解力と数的思考力を有していることが分かった(図1)。

図1:読解力と職業との関係(OECD平均と日本の比較:20-65歳)

図1:読解力と職業との関係(OECD平均と日本の比較:20-65歳)

出典:OECD 国際成人力調査 調査結果の概要(P17より抜粋)

この調査は、成人のスキルがどう経済的・社会的な結果に関係しているのかを検証するために世界規模で初めて実施されたもの。日本では2011年から2012年にかけて調査が行われ、驚くべきことに「読解力」と「数的思考力」ともに、平均点で世界1位になった。

  • スキルド・ワーカー… 管理職、専門職、技術者・準専門職
  • セミスキルド・ホワイトカラー… 事務職、サービス及び販売従事者
  • セミスキルド・ブルーカラー… 農業、林業及び漁業従事者、技能工及び組立工等
  • 単純作業の従事者

さらに、当時16~24歳の若者に絞った平均得点においても、日本は「読解力」が世界1位、「数的思考力」が世界3位という結果だった。当時の調査対象者は、現在22~30歳。1980年代生まれを中心とする「エルボルデ読者」も一部該当する。ゆとり世代と揶揄されるこの年代も世界的に見れば、高い教育水準を有していたというわけだ。

図2:16~24歳の若者の読解力/数的思考力の国別平均得点(上位5カ国/24カ国)

読解力 数的思考力
平均得点 国名 平均得点 国名
299 日本 285 オランダ
297 フィンランド 285 フィンランド
295 オランダ 283 日本
293 韓国 283 ベルギー
287 エストニア 281 韓国

出典:OECD 国際成人力調査(PIAAC)調査結果の要約(P10,15より抜粋し編集部作成)

さて、高い業務レベルにある人は高い「数的思考力」と「読解力」を有しているとのことだが、それは仕事にどう関係してくるのだろうか。
まず、仕事を能率的にこなすには「数的思考力」がとても重要になる。マーケティングや売上計画を考えるのは数字だし、PDCAを回して改善していくにもKPIなどの数字がかならずついて回る。

では、「読解力」についてはどうだろうか。仕事力にどうつながるか、いまいちピンとこない人もいるのではないだろうか。

そこで、『「ビジネスマンの国語力」が身につく本』(大和出版)の著者であり、社会人へ国語力向上の研修を行っている「ふくしま国語塾」の塾長、福嶋隆史さんに話を聞いた。

なぜ、読解力がある人は仕事ができるのか?

「読解力」とは読んで理解する力のこと。さらに言えば、人との会話においてその意図を推し量る力とも言える。例えば、資料を読んで要点を素早く理解できたら、業務効率化につながる。クライアントのニーズを把握する理解力があれば、顧客満足度を高めることもできる。

また、自分の「読解力」が高まると、仕事相手に情報を伝える際に何を伝えれば理解してもらえるかわかるため、「説明力」や「説得力」も高まる。
メール、会議、打ち合わせ、プレゼン、企画書、報告書…仕事の業務では、自分の考えをまとめて、相手にきちんと伝えるスキルが求められる。同僚との伝達がうまくいかなければ、業務上の重大ミスにつながる可能性もあるし、商品の魅力を上手に伝えられなければ、物やサービスを売ることもできない。

つまり、読解力、説明力、説得力はビジネスで必要不可欠なスキルなのだ。そして、「それらのスキルの土台となるのが国語力だ」と福嶋さんは説く。

国語力とは、論理的思考力のこと

「国語力はセンスだと誤解する人が多いが、実は技術。だから誰でも真似ができる」と福嶋さん。

「文才」という言葉のせいか「天性の才能」と思ってしまうのかもしれないが、国語力は理系そのものだそう。現に「論理、理屈、理解」といった国語と関連する言葉にはすべてに「理」が付いている。国語力とは、筋道を考えて相手に伝える「言語技術」のことであり、国語力が高い人は、必然的に論理的思考力も高いということになるという。

そして、論理的思考力に必要なのは「伝えたいこと」を整理する力だ。福嶋さんは、考えを整理するための手法として、「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つの力を提唱している。

  1. 言いかえる力(抽象・具体の関係を整理する力)
  2. くらべる力(対比関係を整理する力)
  3. たどる力(因果関係を整理する力)

これら3つの力でまとめると、アウトプットが格段にわかりやすくなるのだそう。

中編では、3つの力「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」を具体的に解説していく。福嶋さんの研修に参加した人たちから、「こんなにシンプルだったとは!」と驚かれる内容なので、ぜひ楽しみにしていただきたい。

監修:福嶋 隆史(ふくしま たかし)

株式会社横浜国語研究所・代表取締役。1972年、横浜市生まれ。早稲田大学第二文学部を経て、創価大学教育学部(通信教育部)児童教育学科卒業。日本リメディアル教育学会会員。日本言語技術教育学会会員。日本テスト学会会員。公立小学校教師を経て、2006年、ふくしま国語塾を創設。

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