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【国語力特集:中編】仕事ができる人の国語力は、3つの力で整理されていた!

【国語力特集:中編】仕事ができる人の国語力は、3つの力で整理されていた!のイメージ

メール、プレゼン、企画書…分かりやすく伝えられる人の国語力は何が違うのか?国語力の基礎となる3つのポイントを知ろう。

3つの力で、国語力は間違いなくアップする

前編では、世界規模の調査(PIAAC)の結果、「スキルド・ワーカー(仕事に熟練した人)ほど読解力が高い」というデータを参照にし、仕事力と国語力の関係について解説した。

国語力が高い人は、論理的思考力が高い人。つまり、論理的に人を説得したり、説明したり、人の話の要点を捉えて理解したりできる人のことだ。いわば、仕事の基礎力と言ってもいい。国語力が論理的思考力と同義だからこそ、『「ビジネスマンの国語力」が身につく本』(大和出版)の著者、福嶋隆史さんは、「誰にでも真似できるスキル」だと説く。

連載第2回となる今回は、福嶋さんが提唱している「国語力アップ」の秘策、「言いかえる力・くらべる力・たどる力」の3つの力で整理する手法について、具体的に紹介していく。

《ふくしま式、国語力アップの秘策》

  1. 言いかえる力(抽象・具体の関係を整理する力)
  2. くらべる力(対比関係を整理する力)
  3. たどる力(因果関係を整理する力)

《ふくしま式、国語力アップの秘策》その1:言いかえる力

「言いかえる」とは何かを理解するには、ことわざをイメージするといい。
例えば、下記のような話を友人にするとしよう。
「本業ではない会計業務に時間がかかってしまったよ。このままでは、本業に支障が出ちゃうから、会計士にお願いしたら、1日仕事が1時間で済んだんだ」

この話を聞いて、ある「ことわざ」を思い出した人もいるだろう。「餅は餅屋」だ。もし、先ほどの話の後に、「要するに、餅は餅屋だと分かったよ」と言われたらどうだろう。具体的な説明のまとめとして、抽象的な説明としての「ことわざ」が入るだけで、理解が深まったのを感じてもらえたのではないか。

また、逆もしかり。例えば、部下から「仕事がつらい」と相談があったとする。その一言だけでは、部下の置かれている状況を理解することはできない。ただ、その後に「例えば」に続く具体例として「お客様との関係がうまくいっていない」などの話があったらどうだろう。きっと部下の辛さを同じようにイメージでき、共有することができるはずだ。

《ふくしま式、国語力アップの秘策》その2:くらべる力

では、「くらべる力」で整理するとはどういうことか。
以下の文章を読んでみてほしい。

  1. 「今日は気温が30度もある」
  2. 「今日は気温が30度もある。一方で、昨日、一昨日は気温が20度前後しかなかった」

2番目の説明の方が、今日の気温の高さが際立つのではないか。
このように、対立をする物事を意識的に取り上げることによって、メッセージを際立たせて、ぼんやりした情報に輪郭を与えることができるのだ。

《ふくしま式、国語力アップの秘策》その3:たどる力

では、最後の「たどる」で整理するとはどういうことか。たどるとは因果関係を説明するということ。「だから」「なぜなら」を文章の間に入れて考えてみるといい。

「このフロアにはコピー機がない」
(だから)
「コピー機を置くべきだ」

これだけでは、まだ説得力が足りない。「ないから置くべき」では、幼児の「お菓子やおもちゃがないからほしい」と同じぐらい稚拙な理屈になってしまう。

一方、下記はどうだろう。

「このフロアにはコピー機がない」
だから、
「このフロアを使う多くの社員が困るだろう」
だから、
「コピー機を置くベきだ」

間に一文入れたことで、一気に説得力が増したのを分かってもらえたと思う。「コピー機がないと困るので必要」という道筋は、多くの人を納得させられる理由になるからだ。

このように、「だから」「なぜなら」を入れてみることで、アウトプットの論理が弱いことが明確になっていく。その弱さを補っていけば、説得力が格段にアップするのだ。

「話す力・聞く力・書く力・読む力」は、国語力の実体ではない

以上、「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つが、いかに整理された文章を作るのに役立つか分かってもらえただろうか。

よく「話す力・聞く力・書く力・読む力」が国語力そのものだと思っている人がいるが、これらは形式的な分類に過ぎない。国語力の実体とは、「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つの手法。

そして、その3つの手法で情報をアウトプットすることが、書くこと・話すこと。また、この3つの手法で情報をインプットすることが、読むこと・聞くことなのだ。

下記の図は、誤解されがちな国語力を図式化したものだ。ぜひ、参考にしてほしい。

「国語力=考える力」の実体

では、次回の後編では、国語力の実体である「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つをどう磨けばいいのか解説していこう。

監修:福嶋 隆史(ふくしま たかし)

株式会社横浜国語研究所・代表取締役。1972年、横浜市生まれ。早稲田大学第二文学部を経て、創価大学教育学部(通信教育部)児童教育学科卒業。日本リメディアル教育学会会員。日本言語技術教育学会会員。日本テスト学会会員。公立小学校教師を経て、2006年、ふくしま国語塾を創設。

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