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2017.09.21 NEW のむログ

心地よさと驚きに満ちた食体験
―神保町のフランス料理「骨太フレンチ ビストロ アリゴ」

世界有数の古書街、東京は神保町の路地裏にあるフランス料理の店。本格的なフランス郷土料理とワインを「昭和の古民家」で味わうという、心地よさと驚きに満ちた食体験を楽しみたい。

多くの人が、夏休みを前に浮き足立つ8月某日。PCのデスクトップにならぶファイルの山が、ここから数日でこなさなくてはならない膨大なタスクを雄弁に物語っている。

「夏休みはあきらめたほうがいいかな」。

独りでつぶやきながら編集部を見渡すと、後輩Kの姿が目に入る。互いに似たような境遇のようだ。ならば…。取り残された2人でささやかながら暑気払いでもするか。

「忙中閑ありだ。いまからちょっとした“夏休み気分”を味わいに行かないか?」

訪れたのは、神保町の路地裏にあるフランス料理店「骨太フレンチ ビストロ アリゴ」。
築60年あまりの古民家をリノベーションしたこの店は、門構えからして「フランス料理店」らしからぬ独特の佇まい。店頭に目印らしきものはなく、年季の入った灰色の建物とオレンジ色の灯りが、疲れた2人を温かく迎えてくれた。

1階はカウンターでの立ち飲みスタイルとなっているが、予約したのは2階の席。靴を脱ぎ階段を昇っていくと、畳にちゃぶ台、座布団に襖、床の間と、昭和の古民家の典型のような空間があらわれる。

「小さい頃、夏休みによく遊びに行っていた祖父母の家に来たみたいです! “夏休み気分”ってこういうことだったんですね」

しかめっ面で仕事をこなしていたKの表情に、明るさが戻った。

系列店以外の他の店では飲むことができないというフランス産の赤ワイン「バンボン」で乾杯し、暑気払いのスタートだ。
まず、いただいたのは名物「アリゴのアリゴ」。すり潰したジャガイモをベースに、チーズやにんにくなどを混ぜ合わせたフランス中南部の郷土料理だ。濃厚な味わいの一品に、ワインは進み、話も進む。

「ちらっとお店が見えた時に和食の郷土料理のお店かなって思ったんですが、フランスの郷土料理店とは驚きました。そういえば先輩、今日、シュンペーターの『経済発展の理論』を読んでいましたよね? 座敷とちゃぶ台で楽しむフランス料理って、それこそ“新結合”じゃないですか?(笑)」
「取材の下準備として久しぶりに再読していたんだ。異質なものの新しい組み合わせっていう意味では、確かに“革新的”って言えるかもしれないね」

鴨肉に豚ソーセージ、白インゲンを煮込んだフランス南西部の郷土料理「アリゴのカスレ」に続いて、本日の主役「鶏もも肉のロティ」が運ばれてきた。肉で肉を包みじっくりと焼き上げられた、「骨太フレンチ」を象徴するような一品だ。

だが、料理のクオリティもさることながら、驚くべきはそのボリュームと価格。2人どころか、4名くらいで分け合っても大満足の分量で980円。本当に、驚き満ちた店だ。

「次の企画のヒントになるようなことを、たくさん思いついた気がします。夏休み返上でうんざりしてたけど、やる気がでてきました」とK。
驚きにも満ちた大満足の食体験は、仕事を充実させる為の活力にもなったようだ。
次は、編集部員全員を誘って編集会議に使ってみるか。エル・ボルデに携わっているだけに、みんな「革新」や「驚き」が大好きだから…。

骨太フレンチ ビストロ アリゴ(Bistro Aligot)
「骨太フレンチ&がぶのみワイン」をキャッチコピーに掲げる、神保町のビストロ。立ち飲みスタイルの1階では「グラスワイン一杯のオーダーだけでも大歓迎」とのことで、ぜひ気軽に立ち寄りたい。今の時期には鮎など旬の素材も積極的に取り入れ、“その時”にしか出会えないメニューもちらほらと。定期的に通ってみよう。座席は34席+スタンディング。
所在地/東京都千代田区神田神保町1-18-7
TEL/03-5217-6677
営業時間/[月~金]17:00~23:30、[土]16:00~23:00
定休日/日曜日・祝日
予算/¥3,000~¥3,999
アクセス/御茶ノ水、新御茶ノ水より徒歩8分、神保町駅より徒歩3分

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