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インドネシアルピア 投資の視点


2020年3月30日現在


■投資の視点


インドネシアルピアは、新型肺炎の世界的な感染拡大、各国の移動制限に伴う世界景気の減速懸念に伴い、弱含みの展開が続いています。3月2日にインドネシアで新型肺炎の感染が初めて確認されて以降、感染者が急増していることがルピアを下押ししています。加えて、3月6日以降の原油価格の急落に伴い、相場は全面安の展開となり、ルピアは急落しました。足元では、米中の経済対策に対する期待から投資家心理が改善し、ルピアは持ち直しています。
今後のルピア相場を展望する上では、新型肺炎の感染拡大状況、金融政策やジョコ政権の政策運営が注目されます。新型肺炎については、感染者急増に伴い、ジャカルタで非常事態宣言が出され、オフィス利用や人の移動が制約されていることが景気を下押しすると考えられます。
金融政策については、インドネシア銀行(中央銀行)が3月19日の金融政策決定会合で、政策金利を4.75%から4.50%に引き下げました。同中銀は、新型肺炎の感染拡大による経済への影響を懸念し、予防的な措置をとると説明しています。一方で、同中銀は、資本流出、通貨ルピアの下落によって利下げ幅が限られる可能性があるとしました。消費者物物価指数は、2月は前年同月比+3.0%と、中銀の目標レンジ(+2.0〜4.0%)内で推移しています。物価水準の安定に鑑みれば、景気下支えのための利下げ余地はあるものの、通貨防衛を重視して利上げ方向に転じる可能性があると考えます。
政策運営については、新型肺炎の感染拡大を受けて、観光、輸出入、製造業の支援策を含む景気刺激策が公表されました。追加の景気刺激策への期待も高まっています。
景気刺激策への期待が相場を下支えする一方、同国における新型肺炎の感染拡大とグローバルにリスクオフの展開が続く間は、経常赤字国である同国からの資金流出懸念が続き、ルピアを下押しすると考えられます。3月27日15:00現在、ルピア相場は1米ドル=16,000ルピア台、対円で100ルピア=0.67円台で推移しています。

※「マーケットアウトルック」の次回の更新は、6月10日(水)頃を予定しております。


投資の視点は2020年3月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。


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