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メキシコペソ 投資の視点


2019年3月11日現在


■投資の視点


メキシコペソ相場は、2018年7月1日の選挙でロペス・オブラドール氏が次期大統領に当選し、上下両院では同氏が率いる左派連合が圧勝すると、次期政権に対する期待から底堅さを取り戻しました。NAFTA(北米自由貿易協定)が新協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」として再編され、NAFTAが崩壊するリスクが後退したこともペソ相場の回復につながりました。
しかし、同次期大統領が10月29日に新空港の建設の中止を発表したことや、11月8日に銀行の手数料を引き下げる政令案が発議されたことなどを受け、ペソは急落しました。通貨防衛のため、メキシコ中央銀行は11月15日、12月20日に0.25%ポイントずつの利上げを実施し、政策金利を8.25%へ引き上げ、ペソは落ち着きを取り戻しました。
2018年12月15日公表の2019年度予算案は、基礎的財政収支(利払い前の財政収支)見通しを対GDP比+1.0%の黒字とするなど、財政規律を重視した内容であったことが市場で好感されました。2019年入り後に米利上げ休止観測が強まり、新興国からの資金流出懸念が後退したこともペソ相場を押し上げました。2019年2月7日の金融政策会合では、金融環境の改善やインフレ減速を理由に政策金利が据え置かれました。野村證券では、政策金利は2019年中は現行水準に維持されると予想しています。
他方、政府のエネルギー政策を巡る不透明感はペソ相場の上値を重くしています。政府は2月15日、財務状況が悪化した国営石油会社に対して救済措置を打ち出しましたが、原油収入に依存するメキシコの財政規律を歪めるリスクには留意が必要です。2019年2月22日15時現在、対米ドルでは1ドル=19ペソ台前半、対円では1ペソ=5.7円台前半で推移しています。向こう1年間のメキシコペソの対円相場レンジを1ペソ=5.2〜6.0円と予想します(従来予想は同5.2〜5.9円)。
投資の視点は2019年2月18日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。


本ページは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断でおこなってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落・誤謬等につきましては、野村證券はその責を負いかねますのでご了承ください。また、本ページは提供させていただいたお客さま限りでご使用いただきますようお願い申し上げます。

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