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メキシコペソ 投資の視点


2020年3月30日現在


■投資の視点


メキシコペソ相場は、2019年12月6日に主要産油国が協調減産の延長に合意して原油高が進んだことや、11日に米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の修正議定書が署名されたことなどを受け、上昇基調を取り戻しました。
2020年入り後に中東情勢の緊迫化でペソは一時下落しましたが、16日に米国議会上院でUSMCA実施法案が可決され、批准プロセスが前進すると、上昇しました。しかしその後、中国の新型肺炎拡散による世界景気減速懸念や原油安からペソは弱含みで推移しました。30日公表のメキシコの2019年通年の実質GDP成長率が前年比-0.1%と、世界的な金融危機後の2009年以来10年振りのマイナス成長となったこともペソ相場を下押ししました。
2月中旬にかけて、中国の景気刺激策への期待や、メキシコの実質政策金利が他の新興国に比べ高水準にあることを背景に、ペソは底堅さを維持しました。しかし、同月下旬には、新型肺炎の世界的な感染拡大により市場でリスクオフの動きが加速し、ペソには下押し圧力が強まりました。
3月6日の主要産油国による協調減産協議の決裂を受けて原油価格が急落し、世界的なリスクオフの動きが加速すると、ペソは下げ足を速めました。メキシコの通貨当局は外貨ヘッジプログラムによる為替安定化措置を講じましたが、世界的に景気減速懸念が増す中、メキシコ政府が財源不足によって効果的な景気対策を打ち出せないことが嫌気され、ペソは対ドル・対円で最安値を更新しました。20日にメキシコ中央銀行は金融政策会合を前倒しで開催し、利下げ幅を0.50%ポイントに拡大して政策金利を6.50%へ引き下げ、さらに、流動性供給の拡大やドル資金需要の逼迫を緩和する措置を打ち出しまし、ペソは再び対ドル・対円で最安値を更新しました。その後は通商で依存する米国の経済対策への期待感から小幅反発しています。3月27日15時現在、対米ドルでは1ドル=23ペソ台前半、対円では1ペソ=4.6円台後半で推移しています。

※「マーケットアウトルック」の次回の更新は、6月10日(水)頃を予定しております。


投資の視点は2020年3月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。


本ページは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断でおこなってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落・誤謬等につきましては、野村證券はその責を負いかねますのでご了承ください。また、本ページは提供させていただいたお客さま限りでご使用いただきますようお願い申し上げます。

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