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メキシコペソ 投資の視点


2019年6月17日現在


■投資の視点


メキシコペソ相場は、2018年末にかけての連続利上げや、2019年度予算案で基礎的財政収支(利払い前の財政収支)の見通しが対GDP比+1.0%の黒字とされ、財政規律が維持されたことを受けて上昇しました。2019年入り後に米利上げ休止観測が強まり、新興国からの資金流出懸念が後退したこともペソ相場を押し上げました。他方、現政権による石油産業への民間資本導入の見直しなど、エネルギー政策を巡る不透明感はペソ相場を下押ししました。政府は2月15日、財務状況が悪化した国営石油会社の救済策を示しましたが、原油収入に依存するメキシコの財政規律を歪めるリスクが懸念され、市場のメキシコ国債に対する見方が悪化したことでペソ安につながりました。
3月初旬には、インフレ鎮静化などを背景にペソは強含みに転じました。3月下旬には、世界景気減速懸念やトルコリラ急落の影響でペソは一時下落しましたが、4月入り後には米国の年内金利据え置き観測や原油高から再びペソ相場は回復に向かいました。しかし、4月下旬に原油価格が下落に転じ、米国による自動車への追加関税への懸念が強まり、ペソは下落基調となりました。4月30日公表の2019年1-3月期実質GDP成長率が前年同期比+1.3%と前期の同+1.7%から減速し、景気減速感が示されたこともペソの上値を重くしました。2019年5月17日に米政府が対メキシコ追加関税を撤廃したことが好感され、ペソは上昇しました。しかし、トランプ米大統領が5月30日にメキシコ国境の不法移民流入が阻止されていないことを理由にメキシコからの全輸入品に対して制裁関税を課すと発表すると、ペソは6月初旬にかけて対円で4%超下落しました。しかし、6月7日に対メキシコ追加関税の無期限延期が伝えられるとペソは大幅反発し、底堅さを取り戻しました。2019年6月14日15時現在、対米ドルでは1ドル=19ペソ台前半、対円では1ペソ=5.6円台前半で推移しています。向こう1年間のメキシコペソの対円相場レンジを1ペソ=5.6〜6.0円と予想します。
投資の視点は2019年5月20日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。


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