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南アフリカランド 投資の視点


2019年11月11日現在


■投資の視点


南アフリカランド相場は、国営電力会社の救済に伴って財政負担が増すことへの懸念から、7月24日に大手格付機関が南アフリカ国債の格付見通し(※)が悪化するとの見方を示したことを受け、下落基調を強めました。8月前半は米中通商摩擦に対する懸念によりランド安が進みました。しかし、21日公表の7月の消費者物価上昇率が市場予想を下回る低い伸びに留まり、追加利下げ観測が高まると、景気回復期待からランドは底堅さを取り戻しました。9月に入り、米中通商協議の進展期待に加え、4-6月期実質GDPが前期比プラス成長へ回復したことを受け、ランドは上昇しました。19日に政策金利の据え置き(6.50%)が全会一致で決定されると、ランドは一時強含みましたが、中央銀行が2020年と2021年の成長率見通しを下方修正したことを受け、ランド相場には下押し圧力がかかりました。
10月1日公表の9月の製造業景況感(PMI)が41.6と2009年8月以来の低水準をつけると、ランドは軟化しました。11日には米中通商協議の部分合意を受けてランドは上昇しましたが、16日に南アフリカの約9割の電力供給を担う国営電力会社が約7ヵ月振りに計画停電を実施すると、ランドは下落しました。18日に政府が発電計画を公表して電力不足に対する懸念が後退すると、ランドは持ち直しました。30日公表の「中期財政計画」では、国営電力会社への財政支出拡大により従来見通しに比べ赤字が拡大する見通しが示され、ランド安が進みました。大手格付機関は11月1日付で南アフリカ国債の格付を据え置く一方、格付見通しを「安定的」から「ネガティブ」へ引き下げました。ランド相場は格下げ(※)見送りを受けて反発しましたが、今後も格下げリスクが燻り続けることは、ランドの上値を重くすると見られます。11月8日15時現在、南アフリカランドは対米ドルで14ランド台後半、対円では7.4円近傍で推移しています。向こう1年間の南アフリカランドの対円相場レンジを1ランド=7.1〜7.7円と予想します。(※)無登録の格付業者が付与した格付。
投資の視点は2019年10月21日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。


本ページは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断でおこなってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落・誤謬等につきましては、野村證券はその責を負いかねますのでご了承ください。また、本ページは提供させていただいたお客さま限りでご使用いただきますようお願い申し上げます。

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