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南アフリカランド 投資の視点


2019年9月17日現在


■投資の視点


南アフリカランド相場は、5月8日の総選挙で与党・アフリカ民族会議(ANC)が下院の過半数を維持し、政権の続投が決定すると、構造改革の進展期待から強含みました。しかし米中通商摩擦に伴う世界景気下振れ懸念が強まると、ランドは下落に転じました。6月4日公表の2019年1-3月期の実質GDP成長率が前期比年率-3.2%と過去10年で最大の落ち込みとなったことも、ランド安につながりました。
6月半ば以降に米利下げ観測が高まり、金価格が上昇すると、ランドは持ち直しました。7月10日にクガニャゴ中銀総裁の再任は金融政策への信認を高め、さらに、同月18日に0.25%ポイントの利下げが決定されると、景気回復期待からランドは上昇しました。しかし、23日に国営電力会社への追加財政支援策が議会承認されたことを受け、24日に大手格付機関が南アフリカ国債の格付見通し(※)が悪化する可能性を示すと、ランドは下落に転じました。
8月初めには、米中通商摩擦懸念が強まる中、8日公表の6月の鉱工業生産指数が市場予想以上に下振れしたことなどからランドは下落しました。しかし、21日公表の7月の消費者物価(CPI)上昇率が前年同月比+4.0%と、市場予想を下回る低い伸びとなり、追加利下げ観測が高まると、景気回復期待からランドは底堅さを取り戻しました。
9月に入り、米中通商協議の進展期待を背景に市場のセンチメントが改善したことや、3日公表の4-6月期実質GDP成長率が前期比年率+3.1%とプラス成長を回復したこと、さらに10日に大手格付会社が当面南アフリカ国債の格付(※)を引き下げる可能性は低いとの見解を示したことを受け、ランドは強含みました。9月13日15時現在、南アフリカランドは対米ドルで14ランド台後半、対円では7.4円台前半で推移しています。向こう1年間の南アフリカランドの対円相場レンジを1ランド=6.7〜8.1円と予想します。
(※)無登録の格付業者が付与した格付。
投資の視点は2019年8月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。


本ページは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断でおこなってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落・誤謬等につきましては、野村證券はその責を負いかねますのでご了承ください。また、本ページは提供させていただいたお客さま限りでご使用いただきますようお願い申し上げます。

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