マーケットアウトルック - アジア市場 -

投資の視点は2017年12月18日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/1/9 現在

投資の視点

中国経済は安定的に拡大しています。2017年11月の主要月次統計は景気の緩やかな減速を示唆する形となりました。鉱工業生産は前年同月比+6.1%と10月から微減速にとどまり、冬季生産調整の影響は限定的でした。小売売上高は同+10.2%と10月の同+10.0%から加速し、堅調に推移しています。一方、1-11月期の都市部固定資産投資は前年同期比+7.2%と、緩やかな減速基調にあります。もっとも、この主因は構造調整の進展と不動産開発投資の鈍化であり、インフラ投資は同+20.1%と高水準の伸びを維持し、投資を下支えしています。
香港H株指数は、2017年の春節休暇明け後、中国経済の減速懸念の後退や米長期金利の落ち着きを背景に上昇局面に入り、3月21日には2015年11月以来の高値となる10,644ポイントを付けました。その後、米利上げ期待を背景に軟化しましたが、5月中旬以降は一進一退の動きの中で底値を切り上げました。10月初めからは米長期金利の低位安定や世界的な株高を背景に上昇局面入りし、11月22日にはザラ場で12,000ポイントを付けました。その後、一時的に調整しましたが、2018年初めから世界的な株高を背景に急伸し、2015年7月以来の高値圏にあります。2018年1月8日現在、12,235ポイントとなっています。
中国経済の安定的な拡大、米国の緩やかなペースの利上げ、人民元安期待の後退、底固い中国本土株市場などを背景に、香港H株指数の中期的な上昇ポテンシャルは大きいと見込まれます。
もっとも、中国経済の変調に伴う人民元相場の下落・資本流出懸念の再燃や、米国長期金利が急上昇する局面においては、株価の下押し圧力が強まる可能性がある点には留意が必要です。野村證券は、向こう1年間の香港H株指数のレンジを11,400~14,000ポイントと予想しています。

グラフ

(注)中国は上海A株指数、韓国は韓国総合株価指数、台湾は台湾加権株価指数、香港はハンセン指数
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年1月8日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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