マーケットアウトルック - ユーロ -

投資の視点は2018年4月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/4/23 現在

投資の視点

2017年6月27日にドラギECB(欧州中央銀行)総裁が「デフレがインフレに代わりつつある」と発言し、ECBのQE(量的緩和)の出口戦略が強く意識され、ユーロ高基調が強まり、対ドルでは一時1ユーロ=1.20ドル台、対円では同134円台に上昇しました。9月7日のECB金融政策理事会でQE縮小方針が示唆されましたが、慎重なスタンスが維持されるとの見方が広がり、ユーロ高は一服しました。
10月26日のECB同理事会で2018年9月までQEの9ヶ月延長、同年年初からの資産購入額減額が決定されましたが、ユーロ高がインフレ期待を押し下げることからドラギECB総裁は慎重にQE縮小を進める方針を示し、さらに11月19日にドイツの連立政権協議が決裂したことからユーロはやや軟調な推移が続きました。
年末のクーレECB専務理事のQEの資産購入終了示唆発言、2018年初のタカ派的なECB議事要旨からユーロ高が進み、警戒するECB高官の慎重な発言が相次ぎましたが、ユーロ高基調が続き、対ドルで同1.25ドル、対円では同137円台となりました。2月に入り、米国金利が急上昇しましたが、対ドルでは横ばい推移が続く一方、対円では同135円を挟むレンジから急速に円高ユーロ安が進み、同130円割れとなりました。一方、米中の貿易摩擦問題が懸念されてリスク回避的な動きが見られましたが、一時的に留まりました。4月ユーロ圏製造業PMIなどが低下し、インフレ期待も低下傾向にありますが、4月に入ってもECB高官から景気の先行きに自信を深める発言が相次ぎ、ユーロ相場は4月23日15時現在1ユーロ=1.22米ドル台後半、同132円台半ばと底堅く推移しています。野村證券では、今後1年間のユーロの対円相場予想レンジを129~153円と従来の123~147円からユーロ高方向に修正しました。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年4月20日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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