マーケットアウトルック - 英ポンド -

投資の視点は2018年3月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/4/9 現在

投資の視点

2016年6月23日実施の国民投票でEU(欧州連合)離脱となり、ポンドは下落傾向となり、10月7日に対ドルで1ポンド=1.20ドル割れ、対円でも同122円割れとポンド安が進みましたが、インフレ懸念台頭に伴う利下げ期待後退を受けて、ポンドは下げ止まりました。
2017年2月2日に英国中央銀行(BOE)が成長見通しを上方修正し、ポンドは反発しましたが、対円では2016年末以降の円高から下落し、同140円台を割り込みました。6月8日の総選挙で保守党が過半数割れとなり、ポンドは続落しましたが、6月15日の金融政策委員会(MPC)ではBOEのタカ派化が意識され、ポンドは反発しました。7月の消費者物価(CPI)が市場予想を下回り、利上げ観測が後退してポンド安となりました。9月14日のMPCではCPI加速から利上げが示唆され、ポンドは対ドルで同1.36ドル台、対円で同152円台に急騰しました。
11月2日にBOEは10年ぶりに0.25%ポイントの利上げを実施しましたが、景気への不安がポンドの頭を押さえました。年末から2018年初にかけて、英国のEU離脱条件に関して合意に達するとの期待が高まり、ポンドは上昇に転じました。また、CPIが2017年9月以降前年比3%台で高止まりし、2月8日のMPCでBOE総裁がタカ派的な発言をしたため、対ドルでポンド高傾向が続きましたが、市場の変動性の高まりから円高が進み、対円では同145円台に下落しました。3月に入り、貿易摩擦問題が広がり、相場の動揺を誘いましたが、EU離脱に関する移行期間などでEUと合意に達し、5月の利上げ期待を織り込む形で、ポンドは4月9日15時現在、対米ドルで同1.41ドル近傍、対円で同150円台後半で強含みで推移しています。野村證券では、今後1年間のポンドの対円相場予想レンジを141~167円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年4月6日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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