マーケットアウトルック - メキシコペソ -

投資の視点は2018年3月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/4/9 現在

投資の視点

メキシコペソ相場は、主要な輸出品である原油の価格下落を背景に、2014年後半以降に下落基調となりました。2016年5月以降には、米国の大統領選でトランプ候補が保護主義的な発言を繰り返したことを受け、ペソ安が進みました。同年11月8日にトランプ候補が米大統領に当選すると、ペソは対米ドルで20ペソ台へ急落しました。2017年入り後も、米トランプ政権の政策不透明感から更に軟化し、1月中旬には1ドル=21ペソ台と史上最安値を付けました。 
その後、メキシコ銀行(中央銀行)が利上げを実施し、新たな為替ヘッジプログラムを発表すると、ペソは持ち直しに転じ、「トランプリスク」の後退とともに上昇基調を強めました。
北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐっては、米国が交渉不成立の場合に離脱するリスクが市場で意識され、ペソ相場は2017年9月下旬以降に下落基調となりました。
しかし、2018年入り後、トランプ米大統領が2018年3月末を期限とするNAFTA再交渉を同年7月のメキシコ大統領選挙後も継続する可能性を示唆したことで、米国のNAFTA離脱のリスクが後退し、ペソは持ち直しました。トランプ米政権が3月初めに表明した鉄鋼とアルミニウムへの追加関税措置に関しては、メキシコはカナダとともに当初対象外とされることが明らかとなり、ペソは底堅さを取り戻しました。
2018年4月9日15時現在、対米ドルでは1米ドル=18ペソ台前半、対円では1ペソ=5.8円台半ばで推移しています。7月に大統領選挙を控え、ペソ相場の変動は高まる可能性がありますが、金融引き締め継続により、ペソは下支えされるでしょう。野村證券では、向こう1年間のメキシコペソの対円相場のレンジを1ペソ=5.3~5.9円と予想しています。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年4月6日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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