マーケットアウトルック - メキシコペソ -

投資の視点は2017年12月18日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/1/9 現在

投資の視点

メキシコペソ相場は、主要な輸出品である原油の価格下落を背景に、2014年後半以降に下落基調となりました。2016年5月以降には、米国の大統領選でトランプ候補が保護主義的な発言を繰り返したことを受け、ペソへの下押し圧力が強まりました。同年11月8日にトランプ候補の米大統領当選が決まると、ペソは対米ドルで20ペソ台へ急落しました。2017年入り後も、米トランプ政権の対メキシコ通商・移民政策に関する不透明感から更に軟化し、1月中旬には1ドル=21ペソ台と史上最安値を付けました。 
ペソ安に歯止めをかけるため、メキシコ銀行(中央銀行)が機動的な利上げを実施し、新たな為替ヘッジプログラムを発表すると、ペソは持ち直しに転じました。さらに、「トランプリスク」の後退に伴い、ペソ相場は上昇基調を強めました。
しかし、8月半ばに開始された北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉では、米国が保護主義的な通商政策を打ち出し、交渉不成立の場合に離脱するリスクが市場で意識され、ペソ相場は下落しました。12月20日には与党・制度的革命党(PRI)が2016年の地方選挙活動に公金を不正流用したことが報じられ、2018年7月に大統領選を控えて与党に逆風となるとの見方から、ペソは軟化しました。2018年1月9日15時現在、対米ドルでは1米ドル=19ペソ台前半、対円では1ペソ=5.8円台後半で推移しています。
メキシコ銀行は2017年12月14日の会合で、政策金利を0.25%ポイント引き上げ7.25%としました。野村證券では、2018年上期に追加利上げが実施され、政策金利は7.75~8.00%へ引き上げられると見ています。2018年末のメキシコペソの対円相場は1ペソ=6.5円と予想しています。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年1月8日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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