マーケットアウトルック - メキシコペソ -

投資の視点は2018年6月18日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/7/9 現在

投資の視点

メキシコペソ相場は、2018年入り後、トランプ米大統領が7月のメキシコ大統領・議会選挙後も北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を継続する方針を示したことを受けて、米国のNAFTA離脱懸念が後退し、上昇基調となりました。
4月上旬にはNAFTA再交渉の早期妥結への期待が高まり、ペソの追い風となりました。
しかし、米国側が交渉期限に掲げていた5月17日までに最終合意は困難との見方が強まると、ペソは下落に転じました。大統領選を前に政治の先行き不透明感や、米金利上昇なども、ペソ相場の下落を加速させました。
米国は6月1日、鉄鋼・アルミニウムの輸入制限措置を当初除外としたメキシコにも適用すると発表し、これに対してメキシコは6月5日に米国産の鉄鋼製品や農産品を対象に報復関税を課しました。両国間の緊張の高まりを受けて、市場ではNAFTA再交渉の長期化への懸念が強まり、ペソ相場は6月半ばに対ドル・対円で2017年1月以来の安値へ下落しました。ペソ安や原油高に伴うガソリン価格の値上がりによるインフレ圧力の高まりを考慮し、メキシコ中央銀行は6月21日、政策金利を0.25%ポイント引き上げ7.75%としました。利上げを受けてペソ相場は持ち直しに転じました。7月1日の大統領・議会選挙では左派のロペス・オブラドール候補が大統領に当選し、議会も左派連合が過半数を占めました。政治的不透明感が後退すると共に、同候補はNAFTAに反対していないこともあり、NAFTA再交渉の早期妥結期待が再び高まっており、ペソは2018年7月9日15時現在、対米ドルでは1ドル=19ペソ近傍、対円では1ペソ=5.8円近傍に反発しています。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年7月6日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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