マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2016年7月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2016/8/8 現在

投資の視点

NZドル相場は、ニュージーランドの主要な輸出品である乳製品価格の低迷や、2015年半ば以降計5度の利下げを受けて、2016年初めにかけて軟調な展開が続きました。1月下旬以降は、乳製品市況が幾分持ち直しに転じたことや、米利上げ先送り観測を背景に、NZドルの対米ドル相場は上昇基調を取り戻しました。
ニュージーランド中央銀行(RBNZ)が7月21日に公表した景気見通しでは、「将来的なインフレ率を物価目標中央値(前年比+2%)付近で安定させるためには、更なる金融緩和が必要となろう」と、追加利下げの可能性が明確に示されました。さらに、「通貨高は酪農業・製造業の向かい風になる」との理由から、「NZドル安が必要となる」と、通貨高を強くけん制する姿勢が示されました。
RBNZがNZドル高を警戒していることなどから、市場では、8月11日の金融政策理事会において、現在2.25%の政策金利が0.25%ポイント引き下げられるとの観測が広がっています。理事会を控えて、8月に入ってから、NZドルは対ドルでやや軟化していますが、依然としてRBNZが割高と考える水準にあります。8月8日15時現在、NZドルは、対米ドルで0.71米ドル台前半、対円で72円台半ばで推移しています。
野村證券では、8月の理事会で利下げが実施された後、政策金利は2016年末まで2.00%に据え置かれると予想しています。また仮に、市場で年内さらなる追加利下げ期待が高まったとしても、先進国の中で相対的に高利回りであるNZドル建て資産への需要は高く、NZドル相場は引き続き底堅さを維持するとみられます。向こう1年間のNZドルの対円想定レンジを68~78円とします。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2016年8月5日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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