マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2016年11月21日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2016/11/28 現在

投資の視点

NZドルの対ドル相場は、2016年1月下旬以降、概ね上昇基調を維持してきました。米利上げ先送り観測に加え、ニュージーランドの主要な輸出品である乳製品価格の上昇がNZドルの堅調さにつながったとみられます。
米大統領選でトランプ氏が勝利したことを受けて、米長期金利の上昇と米ドル高が進んだことから、NZドルは対米ドルで下落する一方、対円では上昇に転じています。11月28日15時現在、NZドルは、対米ドルで0.70米ドル後半、対円で79円台前半で推移しています。なお、11月14日にカンタベリー北部で発生した地震による為替への影響は限定的とみられます。
ニュージーランド中央銀行(RBNZ)は、通貨高に対する懸念を強めてきました。RBNZは11月10日の金融政策理事会において、市場予想通り0.25%ポイントの利下げを実施し、政策金利を1.75%へ引き下げました。声明文では、引き続きNZドルが割高な水準にあるとの指摘に加え、「通貨安は必要である」との判断が示されました。
RBNZは、利下げによる景気刺激効果で国内経済が力強さを増せば、2016年10-12月期にインフレ率は加速し、いずれインフレ目標の中心値付近へ上昇すると想定しています。野村證券では、RBNZによる景気見通しを前提とすれば、追加利下げの可能性は低いと判断し、2017年末まで政策金利の据え置きを予想しています。 
米国の利上げは緩やかなペースにとどまるとの想定の下、先進国の中で相対的に高利回りであるNZドル資産への需要は引き続き強いとみられ、NZドル相場は足元の底堅さを維持しやすいとみられます。2017年末のNZドルの対円想定レンジを72~80円とします。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2016年11月25日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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