マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2015年8月17日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2015/8/24 現在

投資の視点

NZドル相場は、NZ準備銀行(RBNZ)の利上げ期待などから、13年10月22日に対米ドルで1NZドル=0.85米ドル台前半へ上昇しました。RBNZが追加利上げを見送ったことなどから軟化する場面もありましたが、堅調な経済統計や14年3月13日のRBNZの利上げなど受けて、対米ドルでは7月9日に0.8823米ドルと約2年11ヵ月ぶりの高値を付けました。その後、乳製品の国際価格下落やRBNZ総裁のNZドル高牽制発言、RBNZの大規模なNZドル売り米ドル買いの市場介入を受け、対米ドルで弱含みの展開が続いていたところ、15年1月に発表された消費者物価の下振れを受け、急落しました。2月以降は対米ドルで戻り基調にありましたが、5月以降の米ドル高再燃、6月以降のRBNZの利下げや景気モメンタムの急速な悪化を受け、15年8月24日15時現在、対米ドルで0.65米ドル台後半、対円で79円台後半で推移しています。
7月23日にRBNZは、政策金利を3.25%から3.00%に引き下げることを発表しました。RBNZは景気判断を下方修正し、先行きの金融政策についても「現時点では、若干の追加緩和の可能性が高いようだ」と追加利下げを示唆しています。一方、通貨については、「割高」との文言は削除されましたが、「商品市況の弱さを踏まえると、更なる通貨安が必要」とコメントしています。景気モメンタムの悪化や追加利下げ観測は市場で織り込まれつつあると思われますが、乳製品市況の弱さや当局の通貨安志向を考慮すると、NZドルは対米ドルで上値の重い展開が予想されますが、米ドル高円安が続くことを考慮し、今後1年間のNZドルの対円相場の想定範囲を1NZドル=80.0~89.0円とします。

グラフ

(出所) ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2015年8月21日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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