マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2014年11月17日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2014/12/8 現在

投資の視点

NZドル相場は、NZ準備銀行(RBNZ)の利上げ期待などから、持ち直しに転じ、昨年10月22日に対米ドルで、1NZドル=0.85米ドル台前半を付けました。一方、対円でも14年1月8日に1NZドル=87円近辺を付けました。RBNZが利上げを見送ったことなどから軟化する場面もありましたが、堅調な経済統計や3月13日のRBNZの利上げなど受けて、対円で4月1日に一時89円72銭と約6年1ヵ月ぶりの高値を付け、対米ドルでは7月9日に0.8823米ドルと約2年11ヵ月ぶりの高値を付けました。その後、乳製品の国際価格下落やRBNZ総裁のNZドル高牽制発言、RBNZの大規模な市場介入を受け、対米ドルでは弱含みの展開が続いています。12月8日15時現在、対米ドルで0.76米ドル台半ば、対円で93円台前半で推移しています。
RBNZは、10月30日の政策理事会で政策金利を据え置きました。今回発表された声明文では、先行きの金融政策に関しては、従来用いられていた「一段の金融引き締めが予想される」との文言が削除されました。追加利上げの可能性を完全には排除していないものの、RBNZは利上げ再開時期を少なくとも15年後半以降へと先送りしていると考えられます。また、RBNZは引き続き通貨高を警戒しており、「(NZドルの)大幅な下落を期待している」と指摘しております。
他の先進国通貨と比較して、NZドルの相対的な金利水準の高さは変わりませんが、利上げ再開の先送りやRBNZの通貨安志向などを考慮すると、今後もNZドルの対米ドル相場は上値が重い展開が続くと思われます。
今後1年間のNZドルの対円相場の想定範囲を、1NZドル=81.0~93.0円とします。

グラフ

(出所) ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2014年12月5日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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