マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2015年2月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2015/2/23 現在

投資の視点

NZドル相場は、NZ準備銀行(RBNZ)の利上げ期待などから、13年10月22日に対米ドルで1NZドル=0.85米ドル台前半へ上昇しました。RBNZが利上げを見送ったことなどから軟化する場面もありましたが、堅調な経済統計や14年3月13日のRBNZの利上げなど受けて、対米ドルでは7月9日に0.8823米ドルと約2年11ヵ月ぶりの高値を付けました。その後、乳製品の国際価格下落やRBNZ総裁のNZドル高牽制発言、RBNZの大規模なNZドル売り米ドル買いの市場介入を受け、対米ドルで弱含みの展開が続いていたところ、15年1月21日に発表された消費者物価の下振れを受け、急落しました。その後、堅調な国内の雇用統計や乳製品価格の上昇を受けて、やや値を戻し、15年2月23日15時現在、対米ドルでは0.75米ドル台前半、対円では89円台半ばで推移しています。
1月29日にRBNZは、政策金利の据え置き(3.5%)を発表しました。その背景には、原油安やグローバルな低インフレ、通貨高などが輸入物価を抑制している点が指摘できます。当日の声明文では「(インフレ率が)前年比+2%に持ち直す前にマイナスになることもあり得る」とデフレに陥るリスクについても言及しています。そのため、先行きの金融政策については、RBNZは当面、利上げの必要性がないと認識しているようで、利上げ再開時期が16年後半以降へ後ずれする可能性が高まっています。また、RBNZは引き続き通貨高を警戒しています。RBNZの利上げ後ずれや通貨安志向を考慮すると、NZドルは対米ドルで上値が重い展開が続くと予想されます。ただし、米ドル高円安が続くことを考慮し、今後1年間のNZドルの対円相場の想定範囲を1NZドル=87.0~98.0円とします。

グラフ

(出所) ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2015年2月20日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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