マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2018年2月9日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/2/19 現在

投資の視点

ニュージーランド(NZ)ドルの対米ドル相場は、2017年9月下旬以降、乳製品価格の下落や左派政権の発足を受けて下げ足を強め、11月下旬には0.68米ドル台まで下落しました。しかしその後、新政権に対する不透明感の後退やニュージーランド準備銀行(RBNZ)次期総裁の指名が好感されて12月半ばから反騰しました。2018年2月初旬には世界的な株安に伴うリスクセンチメントの高まりからNZドルはやや弱含みましたが、足元にかけては乳製品価格の持ち直しを受けて上昇基調を取り戻しています。他方、対円では円高の進行に伴いNZドル安基調が続いています。2017年2月19日15時現在、NZドルは対米ドルで0.73米ドル台後半、対円で78円台後半で推移しています。
ニュージーランド経済は底堅く推移しており、2017年7-9月期の実質GDP成長率は前年同期比+2.7%と市場予想を上回りました。移民の流入増加などが内需を下支えしています。2017年10-12月期の消費者物価上昇率は、RBNZのインフレ目標範囲内(前年比1~3%)内ながら前年同期比+1.6%と、同年7-9月期の同+1.9%から減速しています。今後、輸入物価の下落を背景に低インフレ基調は続くと見られます。野村證券では、2018年末まで政策金利は現行の1.75%と過去最低水準に据え置かれると予想しています。
米国との金利差縮小や新政権に対する政策不透明感の再燃を背景に、対米ドルでNZドルに対する下押し圧力が生じる可能性は否定できません。もっとも、ニュージーランド経済の底堅い成長、高利回りの先進国通貨という魅力を踏まえると、下値リスクは限定的と言えるでしょう。中期的に円安米ドル高圧力が強まると期待されることもNZドルの対円レートを下支えするとみられます。今後1年間の対円相場のレンジを1NZドル=76~85円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年2月16日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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