マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2016年8月15日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2016/9/12 現在

投資の視点

NZドル相場は、ニュージーランドの主要な輸出品である乳製品価格の低迷や、2015年半ば以降の段階的な利下げを受けて、2016年初めにかけて軟調な展開が続きました。1月下旬以降は、乳製品市況が持ち直しに転じ、上昇基調を維持していることや、米利上げ先送り観測を背景に、NZドルの対米ドル相場は上昇基調にあります。
ニュージーランド中央銀行(RBNZ)は8月11日の金融政策理事会において、政策金利を0.25%ポイント引き下げ2.00%としました。声明文では、利下げ実施の理由として、(1)世界的な低金利環境下で比較的金利の高いニュージーランドへ資金が流入し、NZドル高が進んでいること、(2)通貨高に伴う輸入物価の下落によりインフレ目標の達成が困難となっていること、などが指摘され、NZドル安が必要であるとの見解が示されました。
ウィーラー中銀総裁は8月23日の講演で、「RBNZが目標を下回るインフレ率を許容するとみなされれば、市場は利下げサイクルの終了と判断し、大幅なNZドル高を招くだろう」との懸念を表明しました。インフレ期待が大幅に低下した場合は追加利下げが必要であるとの見方を示しました。RBNZによる通貨高けん制や追加緩和の示唆にもかかわらず、 NZドルは対米ドルで約1年4ヵ月ぶりの高値にあります。9月12日15時現在、NZドルは、対米ドルで0.73米ドル台前半、対円で75円前半で推移しています。
先進国の中で相対的に高利回りであるNZドル建て資産への需要は高く、米利上げは緩やかなペースにとどまるとの想定の下、NZドル相場は足元の底堅さを維持しやすいとみられます。向こう1年間のNZドルの対円想定レンジを67~75円とします。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2016年9月9日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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