マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2015年1月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2015/1/26 現在

投資の視点

NZドル相場は、NZ準備銀行(RBNZ)の利上げ期待などから、13年10月22日に対米ドルで1NZドル=0.85米ドル台前半を付けました。RBNZが利上げを見送ったことなどから軟化する場面もありましたが、堅調な経済統計や14年3月13日のRBNZの利上げなど受けて、対円で4月1日に一時89円72銭と約6年1ヵ月ぶりの高値を付け、対米ドルでは7月9日に0.8823米ドルと約2年11ヵ月ぶりの高値を付けました。その後、乳製品の国際価格下落やRBNZ総裁のNZドル高牽制発言、RBNZの大規模なNZドル売り米ドル買いの市場介入を受け、対米ドルで弱含みの展開が続いていたところ、15年1月21日に発表された消費者物価の下振れを受け、急落しております。15年1月26日15時現在、対米ドルでは0.74米ドル台前半、対円では87円台半ばで推移しています。
1月21日に発表された14年10-12月期の消費者物価指数は前期比-0.2%と市場予想の同+0.0%を下回り、前期比では2年振りに下落しました。原油価格に関連した輸送費や構造的に下落基調となっている通信費が物価を押し下げる結果となりましたが、原油価格下落はガソリン価格などに十分反映されていないため、当面、物価は弱い動きが続くことが予想されます。物価下振れを受け、市場の一部では利下げを視野に入れる動きも見られます。経済のファンダメンタルズは好調であることから、利下げの可能性は低いものの低インフレが当面続くことやRBNZの通貨安志向を考慮すると、NZドルの対米ドル相場は上値が重い展開が続くと思われます。ただし、米ドル高円安が続くことを考慮して、今後1年間のNZドルの対円相場の想定範囲を1NZドル=89.0~98.0円とします。

グラフ

(出所) ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2015年1月23日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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