マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2016年1月18日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2016/1/25 現在

投資の視点

NZドル相場は、堅調なマクロ指標や相対的に高い金利水準が好感され、安定的に推移してきましたが、15年4月末以降、米国の利上げ期待から米ドル高が再燃したことに加え、NZ中央銀行(RBNZ)が景気下支え及び低インフレを背景に政策金利の引き下げを実施(6月)したことで、NZドルは急落しました。その後も、RBNZは7月、9月と3回連続の利下げを実施したこともNZドル安を加速させました。12月10日にもRBNZは昨年4回目となる0.25%ポイントの利下げを決定しましたが、RBNZは「現行の金利設定の下で、中期的な物価目標を達成できる」とし、利下げ打ち止めを示唆したことから、その後NZドルはやや持ち直しの動きとなりました。
12月17日発表の15年7-9月期実質GDPは前期比+0.9%と市場予想(同+0.8%)を上回り、前期(同+0.3%)からも加速し、景気モメンタムの持ち直しが見られました。しかし、15年10-12月期の消費者物価指数は前期比-0.5%と予想(同-0.2%)を下回り、追加利下げ観測が浮上しました。加えて、16年初から再燃した中国経済減速懸念や資源価格の下落がNZドルの重しとなり、対米ドルで0.63米ドル台、対円で73円台まで下落する場面もありました。足元では、資源価格の反発や欧州の追加金融緩和期待からNZドルは急反発し、16年1月25日15時現在、 NZドルは、対米ドルで0.65米ドル台前半、対円で77円台前半で推移しています。
米国が今後利上げサイクルに入ることを考慮すると、NZドルは対米ドルで上値の重い展開が予想されます。ただし、米ドル高円安が続くことを考慮し、向こう1年間のNZドルの対円想定レンジを73~84円と予想します。

グラフ

(出所) ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2016年1月22日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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