マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2018年4月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/5/14 現在

投資の視点

ニュージーランド(NZ)ドルの対米ドル相場は、2017年9月下旬以降、乳製品価格の下落や労働党率いる連立政権の発足に伴う政治の先行き不透明感から下げ足を強め、11月中旬には0.68米ドル台まで下落しました。しかしその後、新政権が公約を順守しつつ堅実な政策運営をしたことが好感され、NZドルは12月半ばから反騰しました。
2018年2月初旬には、世界的な株安に伴うリスクセンチメントの高まりからNZドルは下落しました。米国の利上げ継続の確度が高まる一方、RBNZが当面政策金利を据え置く見通しであることもNZドルの上値を抑えています。足元では米金利上昇を背景に米ドル高の地合いが継続する中、NZドルは対米ドルで約5ヵ月振りの水準へ下落しています。2018年5月14日15時現在、NZドルは対米ドルで0.69米ドル台後半、対円で76円台前半で推移しています。
2018年1-3月期の消費者物価上昇率は前年同期比+1.1%と、同年10-12月期の同+1.6%から減速し、インフレ目標レンジ(同+1~3%)の下限近くにとどまりました。RBNZは2018年5月10日の会合で政策金利を1.75%に据え置き、声明文において、今後は利上げ・利下げともに可能性があるとの見方が示されました。野村證券では、政策金利は2018年末まで現行の1.75%に据え置かれると予想しています。
米国との政策金利差の縮小・逆転が予想される中、NZドルに下押し圧力がかかりやすくなる可能性は否定できません。ただし、ニュージーランドの底堅い景気や乳製品価格の安定化などを踏まえると、下値リスクは限定的なものにとどまると見られます。また、中期的に円安米ドル高に向かえば、NZドルは対円で下支えされやすいでしょう。野村證券では、向こう1年間のNZドルの対円相場のレンジを1NZドル=69~81円と予想しています。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年5月11日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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