マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2014年9月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2014/10/14 現在

投資の視点

NZドル相場は、NZ準備銀行(RBNZ)の利上げ期待などから、持ち直しに転じ、昨年10月22日には対米ドルで、1NZドル=0.85米ドル台前半を付けました。一方、対円でも14年1月8日に、1NZドル=87円ちょうど近辺を付けました。RBNZが利上げを見送ったことなどから軟化する場面もありましたが、堅調な経済統計や3月13日のRBNZの利上げなど受けて、対円で4月1日に一時89円72銭と約6年1ヵ月ぶりの高値を付け、対米ドルでは7月9日に0.8823米ドルと約2年11ヵ月ぶりの高値を付けました。その後、主要輸出品の乳製品の国際価格下落やRBNZ総裁のNZドル高牽制発言、RBNZの大規模な市場介入を受け、弱含みの展開が続いています。10月14日15時現在、対米ドルで0.79米ドル台前後、対円で84円台半ばで推移しています。
RBNZは、9月11日の政策理事会で政策金利を据え置きました。据え置きは5会合振りとなります。先行きの金融政策に関しては、利上げの一時中断を前回会合と同様に示唆しました。また、RBNZはNZドル高に対する警戒を一向に弱めていないようです。「米金融政策が正常化を始めるにつれ、NZドルが一段と大幅下落すると期待している」とコメントしており、更なる通貨安を志向しているものと思われます。実際に、8月には7年振りの規模となる大規模な自国通貨売りを実施しました。
他の先進国通貨と比較して、NZドルの相対的な金利水準の高さは変わりませんが、従来想定されていた年内までの利上げが見送られる可能性が出てきたことなどから、NZドルのモメンタムは今後やや低下すると思われます。
今後1年間のNZドルの対円相場の想定範囲を、1NZドル=81.0~100.0円とします。

グラフ

(出所) ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2014年10月10日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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