マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2017年2月13日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/3/13 現在

投資の視点

ニュージーランド(NZ)ドルの対米ドル相場は、同国の主要な輸出品である乳製品や農産物の価格上昇を追い風に2017年入り後は上昇に転じましたが、3月初めからニュージーランド準備銀行(RBNZ)による通貨高牽制や乳製品価格の軟化などを受けて下落に転じています。2017年3月13日15時現在、NZドルは、対米ドルで0.69米ドル台前半、対円で79円台後半で推移しています。
ニュージーランド経済は堅調に推移しています。2016年7-9月期の実質GDP成長率は前年同期比+3.5%と、4-6月期の同+3.4%に続いて同+2%台半ばとされる潜在成長率を上回りました。アジアを中心とする移民流入数の増加や低金利を背景に、民間消費や住宅投資などの内需が景気をけん引しています。
RBNZは2015年6月以降、合計7回の利下げを実施し、政策金利は1.75%と過去最低の水準にあります。RBNZは内需拡大に伴いインフレ率は加速し、インフレ目標圏の中心値である前年比+2%に到達すると見込んでいます。RBNZは2月の定例理事会において金融政策スタンスを従来の緩和から中立へ変更することを明示しており、政策金利は2017年末まで据え置かれると予想します。
今後、米国との金利差縮小が見込まれる中、NZドルは対米ドルで下押し圧力が生じる可能性は否定できません。もっとも、ニュージーランド景気が好調であることや、先進国の中で相対的に高利回りであるNZドル資産への需要は引き続き強いと見込まれることから、一段のNZドル安が進む可能性は限定的と言えるでしょう。他方、円安米ドル高がNZドルを下支えするとみられます。向こう1年間のNZドルの対円相場は1NZドル=75.0~84.0円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年3月10日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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