マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2015年6月15日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2015/6/22 現在

投資の視点

NZドル相場は、NZ準備銀行(RBNZ)の利上げ期待などから、13年10月22日に対米ドルで1NZドル=0.85米ドル台前半へ上昇しました。RBNZが利上げを見送ったことなどから軟化する場面もありましたが、堅調な経済統計や14年3月13日のRBNZの利上げなど受けて、対米ドルでは7月9日に0.8823米ドルと約2年11ヵ月ぶりの高値を付けました。その後、乳製品の国際価格下落やRBNZ総裁のNZドル高牽制発言、RBNZの大規模なNZドル売り米ドル買いの市場介入を受け、対米ドルで弱含みの展開が続いていたところ、15年1月に発表された消費者物価の下振れを受け、急落しました。2月以降は対米ドルで戻り基調にありましたが、5月以降の米ドル高再燃、6月の利下げを受け、15年6月22日15時現在、対米ドルで0.69米ドル台前半、対円で85円近傍で推移しています。
6月11日にRBNZは、政策金利を3.50%から3.25%に引き下げることを発表しました。今回の引き下げについて、物価動向が低迷する中、RBNZは中期的なインフレ目標達成の実現性を危惧しており、先行きの金融政策について、データ次第とはしながらも、「追加利下げが適切となるかも知れない」とコメントしています。
また、乳製品市況が再び軟化していることもあり、RBNZは声明文で「NZドル相場は過大評価されたまま」で「更なる大幅な下落調整が正当化される」と言及しており、通貨高を警戒する姿勢を強めています。
追加利下げや当局の通貨安志向を考慮すると、NZドルは対米ドルで上値が重い展開が続くと予想されますが、米ドル高円安が続くことを考慮し、今後1年間のNZドルの対円相場の想定範囲を1NZドル=84.0~93.0円とします。

グラフ

(出所) ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2015年6月19日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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