マーケットアウトルック - ロシアルーブル -

投資の視点は2018年3月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/4/9 現在

投資の視点

ロシアルーブル相場は、2014年後半以降の原油価格の下落、同年11月の変動相場制への移行を経て、大幅に水準を切り下げました。対ドルでは2016年1月21日に1米ドル=82.5ルーブル、対円では同年2月11日に1ルーブル= 1.41円と、それぞれ史上最安値をつけました。
その後、原油価格の持ち直しに伴い、ルーブル相場も堅調さを取り戻しました。2018年入り後も主要産油国の協調減産が進む中、油価が高値を維持したことでルーブルも底堅く推移しています。もっとも、2月初めの世界的な株安と原油安の局面において、ルーブル相場も一時軟化しました。4月6日に米国が対ロシア追加制裁を発表したことを受け、足元のルーブル相場は対米ドルでやや軟化しています。ルーブルの対円相場は、円高の進行を受けて弱含みが続いています。2018年4月9日15時現在、対米ドルで58ルーブル台前半、対円で1.8円台前半で推移しています。
ロシア中央銀行(CBR)は2018年3月23日に0.25%ポイントの利下げを実施し、政策金利を7.25%としました。2018年3月の消費者物価上昇率は前年比+2.4%と低い伸びにとどまり、足元の成長は鈍化していることから、野村證券では、2018年中は利下げが継続され、政策金利は2018年末に6.75%へ引き下げられると予想しています。
低インフレを背景に、利下げ後も実質政策金利が5%台と高水準にあることはルーブルを下支えしています。また、2018年3月18日の大統領選挙で再選されたプーチン大統領が、構造改革に着手すればルーブル相場に好影響が及ぶとみられます。野村證券では、向こう1年間のロシアルーブルの対円相場のレンジを1ルーブル=1.79~1.94円と予想しています。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年4月6日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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