マーケットアウトルック - ロシアルーブル -

投資の視点は2018年6月18日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/7/9 現在

投資の視点

ロシアルーブル相場は、主要な輸出品である原油価格との高い相関がみられてきました。原油価格は、主要産油国間の協調減産が2018年末までの延長が決定されたことを受けて堅調さを維持し、ルーブル相場を下支えしてきました。
2018年2月初めには、世界的な株安に加えて、米国のシェールオイル生産拡大による需給緩和懸念から原油価格が反落し、ルーブルも一時軟化しました。その後、4月初めにかけては、市場のリスク回避傾向の後退と原油市況の底堅さを背景に、ルーブルは堅調さを取り戻しました。
しかし、米財務省が4月6日、ロシアに対し追加経済制裁措置を発動したことを受け、ルーブルは急落しました。4月下旬以降に米金利上昇が加速すると、ルーブルは軟調に推移しました。5月入り後には原油高の進行に伴いルーブルも強含みました。原油価格は5月下旬をピークに一時軟化したものの、足元では原油需給のひっ迫懸念から再び急上昇しており、ルーブル相場を下支えしています。2018年7月9日15時現在、対米ドルで62ルーブル台後半、対円で1.7円台後半で推移しています。
ロシア中央銀行は6月15日、政策金利を2会合連続で7.25%に据え置きました。声明文では、付加価値税率引き上げ(2019年1月より)や原油高の影響などを考慮して、2018年および2019年のインフレ見通しが上方修正され、前回会合の「金融緩和余地あり」とした文言が削除されました。野村證券では、ロシア中銀が金融緩和姿勢を弱めたことから、2018年内は政策金利が据え置かれる公算が大きくなったと見ています。向こう1年間のロシアルーブルの対円相場のレンジを1ルーブル=1.71~1.94円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年7月6日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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