マーケットアウトルック - ロシアルーブル -

投資の視点は2017年12月18日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/1/9 現在

投資の視点

ロシアルーブル相場は、2014年後半以降の原油価格の下落、同年11月の変動相場制への移行を経て、大幅に水準を切り下げました。対ドルでは2016年1月21日に1米ドル=82.5ルーブル、対円では同年2月11日に1ルーブル= 1.41円と、それぞれ史上最安値をつけました。
その後、原油価格の持ち直しに伴い、ルーブル相場は上昇に向かいました。もっとも、2017年4月下旬以降に原油価格が一時1バレル=50ドルを割り込んで調整する局面でルーブルは一時弱含みましたが、原油価格が6月下旬を底に上昇に転じると、ルーブル相場も堅調さを取り戻しました。原油高がルーブルの上昇を後押しする一方、対ロシア制裁の延長懸念などは、ルーブルの上値を抑える一因となっています。2018年1月9日15時現在、対米ドルで57ルーブル近傍、対円で1.9円台後半で推移しています。
ロシア中央銀行(CBR)は2017年12月15日に0.50%ポイントの利下げを実施し、政策金利を7.75%としました。2017年12月の消費者物価上昇率は前年同月比+2.5%と、CBRのインフレ目標(同+4%)を下回りました。野村證券では、2018年に0.25%ポイントの利下げが4回実施され、政策金利は2018年末に6.75%へ引き下げられると予想しています。
野村證券では、2017、2018年通年の実質GDP成長率はそれぞれ前年比+1.7%、同+1.7%と、プラス成長への転換・継続を予想しています。成長期待の高まりに加え、実質政策金利が5%台と高水準にあることはルーブルを下支えすると見られます。向こう1年間のロシアルーブルの対円相場のレンジを1ルーブル=1.87~1.97円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年1月8日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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