マーケットアウトルック - 南アフリカランド -

投資の視点は2017年12月18日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/1/9 現在

投資の視点

南アフリカランド相場は、2016年1月下旬以降に同国の主要産品で、世界生産シェア第1位のプラチナなど資源価格が上昇に転じたことに伴い、上昇基調に転じました。その後、プラチナ価格は2016年夏場をピークに軟調に転じたものの、南アフリカ準備銀行(中央銀行)が金融引き締め姿勢を維持したことで、ランドは堅調さを維持しました。
2017年10月の「中期財政計画」では、財政悪化見通しが示され、ランドは下落基調を強めました。11月24日には、大手格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が南アフリカ国債の格付けを投機的水準(※)へ引き下げました。
しかしその後、12月18日の与党・アフリカ民族会議(ANC)議長(党首)選で改革派のラマポーザ副大統領が勝利したことを受け、ランド相場は急騰しました。2018年1月9日15時現在、南アフリカランドは対米ドルで12ランド台前半、対円では9.1円近傍で推移しています。
今後は、ラマポーザ新議長の下で財政健全化や汚職撲滅に向けた有効な政策が打ち出されるかが注目されます。野村證券では、新議長がズマ大統領へ解任を迫る一方、2月発表の新年度予算で財政再建を打ち出せば、大手格付け機関による格下げ(※)が見送られる可能性があり、3月と5月の会合で0.25%ポイントずつの利下げが実施されるとの予想に変更しました(従来予想は金利据え置き)。ただし、主要閣僚の半数をズマ派が占めており、ズマ大統領の解任が遅れたり、留任したりする場合は、利下げ回数は少なくなり、低成長が続く可能性にも留意が必要です。向こう1年間の南アフリカランドの対円相場のレンジを1ランド=8.2~10.0円と予想しています。(※無登録格付け)

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年1月8日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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