マーケットアウトルック - 南アフリカランド -

投資の視点は2018年3月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/4/9 現在

投資の視点

南アフリカランド相場は、2016年1月下旬以降に同国の主要産品で、世界生産シェア第1位のプラチナなど資源価格が上昇に転じたことに伴い、上昇基調に転じました。その後、プラチナ価格は2016年夏場をピークに軟調に転じたものの、南アフリカ準備銀行(中央銀行)が金融引き締め姿勢を維持したことで、ランドは堅調さを維持しました。
2017年10月の「中期財政計画」では、財政悪化見通しが示され、ランドは下落基調を強めました。11月24日には、大手格付機関が南アフリカ国債の格付けを投機的水準(※)へ引き下げました。しかし、12月18日の与党・アフリカ民族会議(ANC)議長(党首)選で改革派のラマポーザ副大統領が勝利したことを受け、ランド相場は急騰しました。2018年入り後もズマ大統領の早期退陣観測からランドは強含み、2月14日に同大統領が辞任すると一段高となりました。ラマポーザ新政権は、新年度予算案で財政再建策を打ち出し、内閣改造では市場からの信認の厚いネネ元財務相を復帰させ、ゴーダン元財務相を公共企業相として登用するなど改革期待を高めており、3月23日に別の大手格付け会社は同国の格付けを投資適格(※)に維持しました。2018年4月9日15時現在、南アフリカランドは対米ドルで12ランド近傍、対円では8.9円近傍と底堅く推移しています。
政権交代に伴うセンチメントの改善から、野村證券では、3月の利下げに続き、5月の会合でも追加利下げを予想しています。新政権による財政健全化や汚職撲滅が実現すれば、ランド相場は追い風を受けやすいでしょう。野村證券では、向こう1年間の南アフリカランドの対円相場のレンジを1ランド=8.7~10.5円と予想しています(※無登録格付け)。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年4月6日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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