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マーケットアウトルック

カナダ市場・カナダドル

投資の視点は2012年1月16日「野村マンスリー・リサーチ会議」に基づいています。
2012年1月24日現在

マーケット動向から

  • カナダドルとの連動性が高いWTI原油価格は、2011年10月以降上昇基調を強め、その後も高水準での推移となっており、1月20日現在、1バレル=98ドル台で推移しています。
  • 昨年11月30日に日米欧の6中銀がドル資金供給拡充を決めたことや、原油価格の上昇などを受けて、カナダドルは12月2日に1カナダドル=77円台前半へ、対米ドルでは8日に一時、1米ドル=1.00カナダドル近辺へ反発しました。
  • しかし、その後は欧州債務問題への警戒感などを背景に、やや軟調な地合いとなり、1月20日現在、1米ドル=1.01カナダドル台前半、対円では76円台前半で推移しています。

グラフ
(注)ニューヨーク連邦準備銀行資料(ニューヨーク市場正午の買いレート)より
(出所)野村證券投資情報部作成(直近値は2012年1月20日)

金利動向より

  • 1月17日にカナダ銀行(BOC)は、政策金利を11回連続で1.00%へと据え置きました。同時に発表した声明では、2011年の経済見通しを2.1%から2.4%へ、2012年を1.9%から2.0%へとそれぞれ上方修正しています。ただ、欧州債務危機の影響や国内景気の鈍化から、今後BOCが必要に応じて柔軟な対応を取る可能性も考えられるでしょう。

グラフ
(注)カナダ中銀が公表している残存年数10年国債の平均利回り
(出所) カナダ中銀等より、野村證券投資情報部作成(直近値は2012年1月20日)

需給動向より

  • シカゴ通貨先物市場における投機筋のカナダドル(対米ドル)の持ち高は、11年9月27日時点で売り持ち超過に転じました。12月20日時点で約0.3万と若干の買い持ち超過となりましたが、再び売り持ち超過に転じ、1月3日現在、2.31万枚(約1,760億円)の売り持ち超過となっています。

今後の注目点と見通し

  • カナダの12月住宅着工件数は市場予想や11月を上回る20万戸となりました。また、11月の貿易収支は10月の貿易赤字から予想外に貿易黒字へと転じています。一方で、11月の消費者物価指数(CPI)は予想以上の落ち込みとなるなど、強弱入り混じる結果となっています。
  • BOCが金融政策に対し、必要に応じて柔軟な対応を取る可能性もあり、短期的には利下げ期待がカナダドルの下押し圧力となる可能性も考えられます。しかし、カナダの政策金利は1.00%と利下げ余地が乏しいことや、カナダの相対的に健全な財政状況が海外からの資金流入を促し易いことなどが、カナダドル相場を下支えすると期待されます。
  • 欧州債務危機対応による各国の金融緩和の動きや、イラン情勢の緊迫化が、原油高を招く可能性があります。原油価格との連動性の高いカナダドルはこうした点からも注目されます。
  • 今後1年間のカナダドルの対円相場の想定範囲を、1カナダドル=71.4〜80.6円とします。

  • ※内容は、「野村マンスリー・リサーチ会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • ※野村では、グローバルなリサーチ体制の下、世界各地のエコノミストやストラテジストがマクロ経済、株価、金利、為替を分析、予測しています。「野村マンスリー・リサーチ会議」は、グローバルな各資産の見方を議論するうえで必要となる、先行き1年間の主要国・地域の景気、金利、株価、為替見通しを、野村のエコノミスト、ストラテジストが解説する月例の会議です。

本ページは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断でおこなってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落・誤謬等につきましては、野村證券はその責を負いかねますのでご了承ください。また、本ページは提供させていただいたお客様限りでご使用いただきますようお願い申し上げます。

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