ニュージーランドドル
投資の視点は2012年4月16日「野村マンスリー・リサーチ会議」に基づいています。
2012年5月15日現在
投資の視点
年明け以降、欧州の金融機関の資金繰り緩和や世界的な株式相場の上昇などを背景に、NZドル相場は上昇基調を続け、2月29日には一時、1NZドル=0.847米ドル、対円では3月19日に69円台前半へ上昇しました。
その後は、中国景気や米国景気の減速、欧州債務問題の再燃などを受けて、NZドルは軟化し、5月14日15時現在、0.78米ドル台前半、対円では62円台半ばで推移しています。
NZ準備銀行(RBNZ)は4月26日の金融政策会合で、政策金利(2.50%)の据え置きを決定しました。声明文では、「他の条件が変わらないまま、通貨高が続くようであれば、RBNZは将来的な金融政策の方向性を見直す可能性がある」と引き続き通貨高に対する牽制姿勢を強めています。一方、これまで同様、「国内景気に回復の兆しが見られる」ことに言及しています。
声明などを受けて、先物金利のみならず、エコノミスト予想も金利据え置きの長期化に傾斜しています。しかし、野村證券では、当面は政策金利据え置きが維持される公算は大きいと予想していますが、こうした市場参加者の金利予想はやや慎重過ぎると見ています。
(1)これまでの低金利政策の効果と、震災復興需要から住宅市場の持ち直しが鮮明になっていること、(2)生産能力の相対的な不足感から、潜在的な物価上昇圧力が根強いこと、などを考慮すれば、近い将来、RBNZが引き締めスタンスに転換する必要性が高まると見込まれます。RBNZが利上げ再開姿勢を強める中、市場の金利見通しも上方修正されると考えられます。
足もとのNZドル相場は軟化しているものの、NZの良好な景気・金利見通しを踏まえれば、先行きのNZドル相場は中期的に堅調な推移を辿ると見込まれます。
今後1年間のNZドルの対円相場の想定範囲を、1NZドル=64.0〜75.0円とします。

(注)ニューヨーク連邦準備銀行資料(ニューヨーク市場正午の買いレート)より
(出所)野村證券投資情報部作成(直近値は2012年5月4日)
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- ※野村では、グローバルなリサーチ体制の下、世界各地のエコノミストやストラテジストがマクロ経済、株価、金利、為替を分析、予測しています。「野村マンスリー・リサーチ会議」は、グローバルな各資産の見方を議論するうえで必要となる、先行き1年間の主要国・地域の景気、金利、株価、為替見通しを、野村のエコノミスト、ストラテジストが解説する月例の会議です。
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