ニュージーランドドル
投資の視点は2012年1月16日「野村マンスリー・リサーチ会議」に基づいています。
2012年1月24日現在
投資の視点
昨年10月下旬にかけて、ユーロ圏債務問題の解決への期待が高まり、米景気減速への過度な懸念が和らぐとともに、NZドルは反発し、10月28日には1NZドル=0.82米ドル台半ばへ上昇しました。対円では円売り介入を受けて円安が進み、31日に64円台半ばを回復しました。
しかし、12月中旬にかけて、ユーロ圏債務問題の深刻化や世界的な景気減速への懸念を背景に、金融市場でリスク回避姿勢が強まる中、NZドル相場は軟化し、12月15日には一時、1NZドル=0.745米ドル台、対円では58円台前半へ下落しました。
その後は、米景気指標の改善や世界的な株式相場の反発などを受けて、投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、NZドル相場は概ね堅調な推移を続けています。1月23日現在、1NZドル=0.80米ドル台半ば、対円では62円前後となっています。
NZ準備銀行(RBNZ)は12月8日、政策金利(2.50%)の据え置きを決定し、声明文では利上げを示唆する文言を削除しました。他方、国内景気については「緩やかなペース」で加速していると指摘し、中期的には震災の復興需要が「大幅な内需押し上げ」につながるとの見通しを維持しています。
市場の一部では利下げ観測が燻っていますが、野村證券では、RBNZが他の先進国と足並みを揃えて金融緩和に動く可能性は極めて小さいと見ています。
NZの堅調な実体経済や、安定した政治体制と財政再建見通しなどが評価されることで、NZドル相場は中期的に堅調な推移をたどると見込まれます。
今後1年間のNZドルの対円相場の想定範囲を、1NZドル=57.8〜67.2円とします。

(注)ニューヨーク連邦準備銀行資料(ニューヨーク市場正午の買いレート)より
(出所)野村證券投資情報部作成(直近値は2012年1月20日)
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