豊かなセカンドライフへの備えは、暮らしの収支を把握することから始まります。ねんきん定期便をもとに、あなたの未来予想図を描いてみましょう。
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カナエ:
みなさん、年金セミナーに参加いただきましてありがとうございます。今日は、セカンドライフの収支を中心に、これからのマネープランを考えていきたいと思います。まずは「ねんきん定期便」について説明させていただきます。今年の4月以降公的年金加入者(共済年金は除く)に対して、「ねんきん定期便」が、毎年の誕生月に社会保険庁から送られてくることになりました。これをみれば、将来受け取る年金見込み額を知ることができますが、ご覧になりましたか?
クミコの母:
私は、先月受け取とりました。でもクミコに届いていたものとフォームが違っていたのはどうしてかしら? |
カナエ:
「ねんきん定期便」は、50歳未満の方と50歳以上の方とで、形式が違っています。50歳以上の方の「ねんきん定期便」には、今の制度にこのまま60歳まで引き続き加入した場合の将来の給付見込み額を載せていますので、実際の給付額とは大差なく確認できます。
クミコ:
私は、想像していた年金額に比べて、少なかった気がしたけれど…。
カナエ:
50歳未満の方に届く「ねんきん定期便」は現在までの加入期間に応じた年金見込額が掲載されています。ご覧になった時に、こんなに少ないのと驚かれるかと思いますが、今後の加入期間を考慮していませんので、その点はご安心ください。
50歳未満の方に届く「ねんきん定期便」には「将来の年金見込額をご自分で試算できます」というシートが付いていますので、今後の勤務年数(年金計算をする場合は月数で計算しますが)と報酬月額(平均給与)で試算していただければと思います。
この報酬月額は昇給して行けば上がっていきます。しかし、今後少子高齢化が進む事が予想されますし、国の財政状態を考えると、堅めに今の給与で試算されることをお奨めします。それ程難しくありませんので、ぜひ試算してみてくださいね。
クミコ:
それを聞いてほっとしたわ。帰ったら、やってみようっと。
カナエ:
つぎにセカンドライフの収支を確認してみましょう。【図】セカンドライフ世帯の家計収支をご覧ください。 まず、「支出」についてです。「支出」の「ゆとりある生活のための必要額」の(B)の部分に、65歳以降毎月どのくらいの生活費があればゆとりある生活が送れるかを考えて、皆様が必要と思われる金額を記入してみてください。
クミコの母:
家計簿もしっかりつけていないから、すぐには書けないわね。
カナエ:
下に「ゆとりあるセカンドライフ資金(月額)」というグラフを載せています。これは世帯年収別で見た1カ月の生活費です。500万円以上、700万円未満の平均的なご家庭の場合では、38万3千円。ダブルインカムなど、世帯年収の高いご家庭の場合ですと40万円を超えていますね。こちらのグラフで将来の生活費をイメージできるのではないでしょうか? 続いて、セカンドライフの「収入」についてです。上段の収入の「公的年金の受取額」(A)の部分に、ねんきん定期便でご確認いただいた公的年金の受取見込額を記入してください。結婚されている方は、ご主人様の年金額も記入してください。
クミコの母:
夫婦それぞれの年金額が必要ね。家に帰ったら、主人にも確認してもらいましょう。
カナエ:
そうですね。ご主人様には、企業年金の有無と支給額もご確認いただくとよろしいでしょう。
そして最後に、(B)の金額から(A)の金額を引き算してください。そうすると、自助努力で今から準備する必要がある金額(B−A)がでます。ご自身が思い描くセカンドライフを送るために、月5万円くらいとか、月10万円くらいとか、自助努力で準備しなければならない補完額をご確認いただけたと思います。
クミコの母:
なるほど。こうして考えると具体的な金額がイメージできるわね。
【図】セカンドライフ世帯の家計収支 |
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(出所)生命保険文化センター「平成19年度 生活保障に関する調査」より野村證券作成 |
カナエ:
支出だけに注目して、セカンドライフに必要となるお金の総額はいくらになるかについて考えてみましょう。ある意識調査によれば、60歳以降の夫婦ニ人の生活期間を22年とすると、必要なお金は約1億円といわれています。
クミコ:
えーっ、1億円!?そんなに必要なの!
カナエ:
夫婦二人でセカンドライフに必要な生活費は、毎月約23万円から38万円が目安になります。かなり幅のある数字とお感じになると思いますが、23万円は一般的に生活する上で最低限必要な平均的な生活費、38万円は先ほども申し上げたように、ゆとりのある生活を送るための平均的な生活費になります。最低限必要な金額でご夫婦お二人が22年生活した場合、約6,125万円が必要になります。また、ゆとりある生活費38万円で計算しますと、約1億円ということになります。サラリーマンの方は退職金もありますし、公的年金もあるので、実際にはこれらを差し引いた金額がご自分で準備すべきお金です。退職金の平均額2,360万円、老齢年金月額より試算した年金の平均支給額5,400万円を考慮すると、60歳までの自己資金の目安は2,500万円〜4,000万円程度となります。
クミコの母:
個人差があるということですね。我が家も「セカンドライフの家計収支」をしっかり見積もってみた方がよさそうね。
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カナエ:
また日本は世界一の長寿国です。平成20年の簡易生命表を見てみると、男性の平均寿命は79.29才、そして女性は86.05才です。平均寿命を比較して
も女性は男性よりも7才ほど「長生き」です。
本来「長生き」は幸せなことですが、私達女性が生涯幸せに生活していくためには、90才くらいまでのファイナンシャル・プランを考えていただく必要
があります。
クミコ:
そういう観点からも考えなくてはいけないのね。
カナエ:
最近では、長生きする事で生涯の生活資金が枯渇する可能性を捉えて「長生きリスク」という言葉が使われています。生活にかかるお金の他に、医療や介護などへの備えなども、考えなければなりません。では、安心してセカンドライフを過ごしていただく為に、今から取っていただける対策を後半部分でお話ししたいと思います。
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(21回に続く)
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『女性のための投資センスアップ・ガイド』(“A Woman's Guide to Investing” バージニア・B・モリス、ケネス・M・モリス 著)を、野村證券(株)投資情報部ウーマン・ファイナンシャル・プランニング課による翻訳で、発刊しました。自分らしく生きるために、今すぐ始めたい、「私」のためのファイナンシャル・プランづくりに。 |
出版社 東洋経済新報社
価格 1,260円(税込) |
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※マネーマインド指数とは 「意識」「知識」「行動習慣」「経験」「意欲」という5つの観点から、日々のお金や経済、資産運用などに対する意識レベルや行動レベルをポイント化し、100点を満点として1つの指標として表したものです。ポイントが高いほどお金に関して敏感である(マネーマインドがある)ということになります。 |
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