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女性のためのセンスアップ講座
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第二十一回「ねんきん定期便から見える、セカンドライフの資産設計は?」(その2)

どんな金融商品を選べばよいかは、お金をふやす目的や投資資金の性格によって変わります。新しい商品も取り入れながら、自分にぴったりの資産設計を考えましょう。

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登場人物。クミコ:都内勤務のOL。そろそろ将来への備えについて考えたいと思っている。クミコの母:しっかりものの主婦。豊かな老後のことを考えて、投資について独学中。カナエ:野村證券ウーマン・ファイナンシャル・プランニング課の社員。わかりやすい語り口が評判。
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お金をふやす3つの目的
カナエ:
セカンドライフのマネープランについて考えて行きたいと思います。金融商品の選択は、何のために使いたいお金なのか、目的によって変わってきます。目的は人によってさまざまでしょうが、大きくは、(1)「日常の生活に必要なお金」(2)「近い将来使い道が決まっているお金」(3)「当分使う予定のないお金」の3つに分けて考えられます。
クミコの母:
我が家の場合、当面使うことのないお金といえば、10年以上先の生活資金ね。近い将来使い道が決まっているお金といえば…、クミコの結婚資金と言いたいところなんだけど(笑)。
クミコ:
……。
カナエ:
「近い将来使い道が決まっているお金」は、定期性預金や個人向け国債・格付けの高い円建ての社債などの安全性資産が適しています。さらに、「日常の生活に必要なお金」は、預貯金、MMF、MRFなど流動性の高い資産でお持ちになるとよいでしょう。
今10年以上先の生活費とおっしゃられた「当面使う予定のないお金」は、国内外の株式や外国債券、株式投資信託などの収益性を重視した資産でお持ちになるのが宜しいかと思います。将来のインフレ(インフレーション、物価の恒常的な上昇)に備えてある程度お金をふやしていただく必要があるからです。 (第三回「金融商品を賢くコーディネート」を参照)
【図1】どんな金融商品がよいかは、目的によって変わります
つかう(日々の生活に必要なお金)→流動性資産(預貯金、MRF(証券総合口座専用ファンド)、MMFなど)、まもる(数カ月から数年の間で使うことが決まっているお金)→安全性資産(個人向け国債、国債、格付けの高い債権など)、ふやす(当面使う予定がないが、今後のために大きくふやしたいお金)→収益性資産(国内の株式、外国の株式、転換社債型新株予約権付社債、株式投資信託、外国債券、外貨建てMMF、外貨建て投資信託、ラップ口座など)、まもる・ふやす→守りながらふやす(投資型年金)
(出所)各種資料より野村證券投資情報部作成
インフレはセカンドライフの大敵
クミコの母:
でも、インフレなんていわれても、ピンとこないんだけど…。

カナエ:
おっしゃるとおり、今の日本経済は足元ではインフレよりむしろ、デフレ(デフレーション、物価の恒常的な下落)傾向です。デフレが懸念される状況では、概ね金利が低水準で推移しますので、先ほど説明させていただいた(1)「日常の生活に必要なお金」、(2)「近い将来使い道が決まっているお金」に適した安全性の高い資産では運用益がほとんど見込めないのが現実です。
でも、今後インフレになる可能性が否めないのも現実なのです。新興諸国の経済成長、世界の人口増加などを考えてみても、長期的に見ればインフレも十分に想定されます。
そして、日本の公的年金制度は、今後インフレになってしまうと、公的年金の実質受取額が目減りしてしまう制度になっています。

クミコ:
えっ、それってどういうこと?

カナエ:
2004年度以前は、公的年金の受取額は、物価上昇に合わせて増えていく「物価スライド方式」でした。これは物価が1%上昇したら、年金額も同様に1%上がる仕組みです。
また、物価や賃金が1%下がった場合には、年金額も同様に下がる仕組みです。
しかし高齢化や少子化の進行から、現役世代の負担を軽減する仕組みとして、2005年以降から「マクロ経済スライド方式」が導入される事が決まりました。このマクロ経済スライド方式とは、将来の現役世代の人口減少や、平均余命の延びの見込を勘案した「スライド調整率」なるものを設定し、物価上昇率からスライド調整率を引いた部分のみを年金額に反映させる仕組みです。
現時点でのスライド調整率は0.9%となっています。したがって、物価が1%上昇しても年金額はスライド調整率の0.9%を差し引きますので0.1%しか上昇しない訳です。

【図2】今後インフレが起きたら
インフレが起こると、公的年金の実質受取額は目減りしてしまいます。2004年度以前は物価スライド方式で、年金を初めてもらう人の年金額は前年受給開始者の年金額×(1+平均賃金上昇率)、年金をもらっている人の年金額は前年年金額×(1+物価上昇率)で計算するので、たとえば、物価や賃金が1%上昇したら、年金額も1%上昇していました。2005年からは年金の支給に支障が生じないように「マクロ経済スライド」が導入され、物価・賃金の上昇と連動しなくなりました。年金を初めてもらう人の年金額は前年受給開始者の年金額×(1+平均賃金上昇率−スライド調整率)、年金をもらっている人の年金額は前年年金額×(1+物価上昇率−スライド調整率)で計算され、たとえば物価や賃金が1%上昇しても、年金額は0.1%しか上昇しません。なお、スライド調整率は0.9%です。
(出所)社会保険庁ホームページより野村證券作成
クミコ:
「インフレに弱い年金」に変わったのね。

カナエ:
ですから、将来インフレが進んでも困らない為に、「当面使う予定のないお金」は、ある程度収益性を重視した資産でお持ちいただく事をお薦めした訳です。

クミコの母:
でも収益性重視の資産って、やっぱりリスクが気になるのよね。

カナエ:
そうですね、大切なご資産が元本割れしてしまったらと思うと怖いですよね。
実は、資産を「守りながらふやす」という性格を持った投資型年金保険という商品もあるんですよ。

クミコの母:
守りながらふやす?それは、ぜひ聞いてみたいわ。
「安心のしくみ」の運用
カナエ:
投資型年金保険のしくみを簡単にご説明します。
(1)まず始めに、まとまったお金をお預けいただきます。
(2)そのお金は国際分散投資型の投資信託で一定期間運用します。
投資信託の運用ですから、運用中の運用残高は毎日変動します。
(3)そして運用期間満了時に、運用成果を元手に年金か一括でお受け取りいただきます。
クミコの母:
投資信託とあまり変わらないんじゃない…?
カナエ:
投資型年金保険は、生命保険の機能を兼ね備えており、その上で「安心のしくみ」を使った運用を行います。
「安心の仕組み」の運用には、いろいろなタイプがあります。
例えば「年金原資保証タイプ」の商品の場合、もし仮に運用が上手くいかなくても、運用期間満了時には投資金額の100%が、一括受け取りでも最低保証されます。つまり「ふえる楽しみ」と「へらない安心」を兼ね備えているのが、このタイプの特徴です。
また積立額が所定の水準に到達した場合に、最低保証額が切り上がる「ステップアップ保証タイプ」の商品もあります。
このような「安心のしくみ」を使った運用であれば、将来の大切な生活資金を安全にご準備いただくことができます。運用リスクを心配されている方でも、「これならやってみようかな」と思われませんか?
【図3】投資型年金保険(年金原資保証タイプ)のしくみ
投資型年金保険(年金原資保証タイプ)のしくみ:まず、まとまったお金(一時払保険料)をお預けいただきます。運用期間中はバランス型ファンドで運用されます。特別勘定(ファンド)で分散投資し、運用残高(積立金額)は毎日変動します。満期時の運用成果(年金原資)は投資金額(一時払保険料)が最低保証されます。運用成果(年金原資)を元手に年金受取にするか、まとめて一括受取にするか、いずれかを選択いただけます。
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※上図は、投資型年金保険のイメージ図であり、将来の死亡給付金額・積立金額等を保証するものではありません。
また、保険契約の一部解約などがあった場合を想定しておりません。
年金原資が最低保証されるためには、お申込時にご指定いただく運用期間満了まで運用していただく必要があります。
クミコの母:
いろいろ新しい商品が出ているのね。家に戻ったら、主人と一緒にもう一度マネープランを考えてみましょう。カナエさん、今日は大変勉強になりました。
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『女性のための投資センスアップ・ガイド』 (東洋経済新報社)
『女性のための投資センスアップ・ガイド』(“A Woman's Guide to Investing” バージニア・B・モリス、ケネス・M・モリス 著)を、野村證券(株)投資情報部ウーマン・ファイナンシャル・プランニング課による翻訳で、発刊しました。自分らしく生きるために、今すぐ始めたい、「私」のためのファイナンシャル・プランづくりに。
出版社
東洋経済新報社

価格
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※マネーマインド指数とは
「意識」「知識」「行動習慣」「経験」「意欲」という5つの観点から、日々のお金や経済、資産運用などに対する意識レベルや行動レベルをポイント化し、100点を満点として1つの指標として表したものです。ポイントが高いほどお金に関して敏感である(マネーマインドがある)ということになります。
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