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【対話力特集:後編】組織でのモヤモヤを、対話を通して前向きなパワーに変えるには?

【対話力特集:後編】組織でのモヤモヤを、対話を通して前向きなパワーに変えるには?のイメージ

「対話」によって、互いの接点を見出し、それぞれが持つ不満とパワーを「前に進む力」に変えることができる。そのために必要なマインドセットを学ぶ。

前編では、相手の立場にたって考えることの重要性と、それに気付くために「自分と対話」することの重要性について解説した。後編ではさらに「人と対話」するときにより建設的な「対話」を実現するための4つのマインドセットについて解説する。

1.自分と他人は違うと考える

ありがちなのは、「皆が自分と同じように考えている」と思ってしまうこと。同じことを考えているはずなのに、なぜ同じような行動を取らないのか――。こうした発想は、モヤモヤを生む原因にもなりかねない。

まずは「自分と他人は違う」というところからスタートしてみてはどうだろう。
前編の事例でいえば、「上司は自分とは違う考えを持つ人間だ」と認識することから始めてみる。異なる相手を理解しようと考える姿勢を持てば、問題に対する見方、考え方も変わってくるはずだ。

2.経験則からくる「正しさ」を主張し合わない

誰しも自分の経験や知識からくる考えには、「正しさ」を疑うことは難しい。しかし、その「正しさ」に固執するあまり、相手にも正しさがあることを見失ってしまう可能性があることを認識しておくのは、建設的な「対話」においては大切だ。

会社での話し合いにおいても同じこと。互いが自身の経験則を振りかざすのはよくある話だが、そうやって「正しさ」に固執してばかりいると、話が平行線をたどる可能性がある。つまり、「対話」することで何らかの問題を解決していこうとする試みから遠ざかってしまう。

大事なのは、各々の「正しさ」を確認することではない。「正しさ」を一旦保留にして、双方が目線を合わせて、お互いの問題について語り合うことなのだ。

3.「代わりに」ではなく「加えて」

お互いが意見を出し合う中で、相手とは違う意見を言うときに「代わりに」という言葉を使うことはないだろうか。ただし、建設的な「対話」の中においては控えた方がいい言葉の一つだ。

たとえば、あなたが新しい企画を提案しているとしよう。その時に、同僚に「悪くないね。でも、その企画のAの部分の“代わりに”Bを入れてみたらどうかな」と言われたらどうだろう。Aの部分が否定されている気持ちにならないか。

では、このように言われたらどうだろうか。
「その企画のAの部分に“加えて”Bも考えてみたらどうかな」

否定されている気持ちではなく、きっと、より良いアイデアをくれたと前向きに解釈するのではないか。このように、たった一つの単語を変えるだけで、言葉の印象はガラリと変わってくるものなのだ。

特に、専門的な知識や経験に自信があると、人は自分の意見を主張したくなるもの。ただ、その専門性をいったん脇に置き、相手とフラットな関係でいることを意識すると、言葉の選び方もおのずと変わってくるだろう。

ナラティヴ・アプローチに基づいた「対話」では、このように伝え方に留意して、双方の言い分を認め合いながら、より建設的に「対話」していくことが重要なのだ。

4.自分が変わる覚悟を持つ

しかし、こうした「対話」において、忘れてはならない大事なことがある。「自分が変わる覚悟を持つ」ということだ。

宇田川さんは「自分が安全な場所に留まり続けながら、人を説得しようとするだけでは何も生まれないし、物事は変わっていかない」と警鐘を鳴らす。宇田川さんが考える「対話」とは、「自分も変化に伴うリスクを背負う覚悟がある」もの。

ありがちな、お互いが不満を吐き出したうえで、「こうだったらいいよね」と理想論できれいにまとめ、話が終了するようなケースには、「それは“対話”ではありません。今の状況を認め合っているだけ。状況は何も変わらないし、大事な問題から逃げている」と手厳しい。

「“対話”を変化につなげようとするならば、そこには必ず“痛み”が伴います。もしあなたが、不満やそれを解消するための理想を語るのであれば、自分自身がその理想に向けて変わる覚悟を示さないといけない。そして、その際には自分自身の過去を否定する必要があるかもしれないし、周囲から反発されることだってあり得る。もちろん相手も同じこと。本来的な意味で“対話”には、そうした痛みを乗り越える覚悟が必要なのです」

たとえ痛みを伴ったとしても、自分や相手の変化につながって、モヤモヤを解消する糸口に気づけるなら、十分に価値はある。覚悟を持って、変化を伴う「対話」をしてみる――。

そんなナラティヴ・アプローチに基づく「対話」をあなたの職場でも試してみてはいかがだろうか。

監修:宇田川 元一(うだがわ もとかず)

埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。
1977年東京都生まれ。2006年早稲田大学アジア太平洋研究センター助手、2007年長崎大学経済学部講師、准教授、2010年西南学院大学商学部准教授を経て、2016年より現職。専門は、経営戦略論、組織論。イノベーティブで協働的な組織のあり方とその実践について研究を行っている。2007年度経営学史学会賞(論文部門奨励賞)受賞。

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