2019.05.20 update

EL BORDEとは

2019.05.20 update

2018.05.14 NEWのむログ

少人数でゆっくり話したいときに選びたい―亀戸の上品な焼き鳥店「鳥さわ」

少人数でゆっくり話したいときに選びたい―亀戸の上品な焼き鳥店「鳥さわ」のイメージ

悩み相談など静かに話がしたいが、カシコマリすぎていない場所がほしいというときに。下町の亀戸にあるのに、おしゃれでちょっと上品な焼き鳥店。

6月のある日、EL BORDE編集部では唯一の同期である、Mの様子がいつもと違うことに気がついた。普段なら率先して部内の雰囲気を盛り上げるのに、覇気がないというか、元気がないというか…。

聞けば、後輩の指導のことで悩んでいるという。彼女は現在、後輩スタッフの教育係を任されているのだが、「どうやったら後輩のよさが引き出せるのか」がわからないらしいのだ。

「じゃあ、久々に二人で同期会でもしようか。ずっと気になっていた焼き鳥屋さんがあるから、そこでおいしいものを食べながら話を聞くよ」。私の提案にすかさずMがのってきた。早速予約をとり、数日後、二人で出かけることにした。

鳥さわの店舗のイメージ

JR亀戸駅から徒歩約3分。路地裏の一画にひっそりと『鳥さわ』はある。暖簾はなく、照明が優しく入口を照らすだけの店構えに「これが焼き鳥屋?」と恐る恐る店内へ。
と、カウンターから店主と思しき人物が「いらっしゃいませ」と明るい笑顔で声をかけてくれた。強面の頑固な職人さんを想像していた私たちの緊張がまたたく間にとけていく。

若き店主・中澤章さんと相談し、「おまかせ」を注文。ストップをかけるまで、中澤さんおすすめのメニューが提供されるシステムだ。白ワインを一口飲んだところで、第一弾のさび焼きが登場。熱々をすぐさま頬張る。
瞬間、「おいしい!」と二人の声が揃った。「これ、ささみだよね? すごく瑞々しい」「外側の香ばしさと、中のレア具合のバランスが絶妙」「上にのったわさびの爽やかな辛みも合う!」。ずっと浮かない顔をしていたMに、いつもの笑顔が戻ってきた。

さび焼き、かしわ(もも肉)、つくねと食べ進め、血肝で再び大盛り上がり。実は、加熱したレバーのパサパサした食感が苦手だというMも、「しっとりと濃厚で、それでいてくさみもまったくない」と感激した様子。「どれも焼き加減が絶妙なんですが、何かコツがあるんですか?」とインタビューまでし始めた。

「そうですね、コツはいろいろとありますが、やはり、部位に合った焼き方をすることではないでしょうか。焼く時間はもちろん、炭の組み方を変えたり、団扇で火の勢いを調整したりしながら、その部位が一番おいしく焼けるよう工夫しています。とはいえ、肉の状態も炭の熾り方も毎日違いますから、慣れるということはありません」

焼き台で集中していた中澤さんが、手を休めることなく問いかけに応じる。
ほかにも、鶏は鳥取の大山どりを丸のまま仕入れてさばいていること、肉の部位・厚み、さらには焼き台の火加減に合わせながら一本一本串を打っていること、焼き物に最適な最高級の紀州備長炭を使用していることなど、さまざまな話を聞かせてくれた。

鳥さわの料理のイメージ

「焼き鳥って簡単なようでいて奧が深いんですね」。私がつぶやくと、中澤さんは「そうなんです。私もこの世界に入るまでは、『ただ焼くだけだろう』なんて思っていました。でも、まったく違いましたね。本当に奥が深い」と笑う。

ふと横を見ると、なにやら納得がいった表情で頷くM。私の視線に気づくと、「後輩の指導も同じかもしれないね」とおもむろにこう話し始めた。

「今までは、自分が教わってきたことを後輩にそのまま伝えるだけで、性格とか能力とか、一人一人の違いについてはまったく考えてなかった。でも、それじゃダメ。相手をよく見て、各自の個性に合ったやり方で指導する。そうやって手間を惜しまずに接してようやく、その人のよさを引き出せるんだね」

確かに、そうだ。そして、中澤さんの話は、取材の仕方や企画の立て方にも通じるものがある。取材対象の魅力をうまく引き出して、読者に伝えることこそ編集部の役目。もっと精進しなければ。

私が「おいしい焼き鳥を食べたおかげで、悩んでいた問題にも解決の道筋が見つかった。一石二鳥だね」と言うと、Mが「焼き鳥だけに?」と返す。いやいや、親父ギャグのつもりじゃなかったんだけど。まあ、元気になったのならよしとしようか。

鳥さわの店舗のイメージ
鳥さわの料理のイメージ
鳥さわ
都内の焼き鳥の名店、鶏肉の卸問屋で働いた経験を持つ中澤章さんが、2011年にオープン。素材の味を極限まで引き出す絶妙な焼き加減が評判を呼び、予約が絶えない人気店となる。遠方より足を運ぶ客も多く、ミシュランの「ビブグルマン」(コストパフォーマンスの高いおすすめのレストラン)にも選ばれている。
座席はカウンター8席、テーブル8席。2018年初夏には、西麻布店もオープン予定(紹介制)。
所在地/東京都江東区亀戸2-24-13
TEL/03-3682-6473
営業時間/[月~土] 17:30 ~ 23:00(L.O.)
定休日/日曜・祝日
予算/¥5,000~
アクセス/亀戸駅から徒歩3分

記事の購読、ありがとうございました。
公式SNSページから最新記事をキャッチ!

Related Posts関連記事

Latest articles最新記事

記事一覧

Recommended articlesあなたへのおすすめ

記事一覧

  • 有価証券を有効活用! 野村Webローン
  • 野村のつみたてNISAで投資による資産形成をスタート!
  • 野村のゴールベース 質問に答えるだけで人生設計が見えてくる!?
  • CMギャラリー 2020に夢を。2020に力を。

ページの先頭へ