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2018.10.01 NEW

五反田が日本のシリコンバレーに!? スタートアップ企業が続々と集結

五反田が日本のシリコンバレーに!? スタートアップ企業が続々と集結のイメージ

いま、若き起業家たちの熱い注目を集めている「五反田」。繁華街のイメージが強い五反田は、これからどう変わっていく?

みなさんは五反田にどのようなイメージを持っているだろうか? 「繁華街」や「歓楽街」といったイメージを抱いている方でも、五反田で起こっている新たな変化を知れば、そのようなイメージが変わっていくことだろう。

東京に新たに誕生した“起業の街”

米国サンフランシスコのベイエリアに多数の半導体メーカーが集い、現在までに数々の世界的なIT企業が誕生したシリコンバレー。日本でも、そうしたITベンチャーやスタートアップが集う街として、五反田が今、ビジネスパーソンから注目を集めているのだ。

そもそも日本でシリコンバレーならぬ○○バレー、あるいは“ITベンチャーやスタートアップの街”といえば、1990年代後半のITバブル期に「ビットバレー構想」で注目を集めた渋谷や、多数のIT企業が集う六本木を思い浮かべる人も多いかもしれない。

確かに、いまも渋谷や六本木といったエリアにはそうそうたるIT企業がオフィスを構えている。とはいえ、空きオフィス不足や賃料の高騰、職住近接の難しさなど、そうした街には、特に設立間もないITベンチャーやスタートアップ企業がオフィスを構えるのには大きな壁がある。

そこで新たな起業家たちが目を付けたのが五反田だ。2014年から続々と成長途上にある企業が五反田を目指した結果、現在では25社ものベンチャー・スタートアップ企業がオフィスを構えている。

成長途上の有望企業が五反田に集う理由とは?

そうした企業が五反田を選ぶ理由は2つある。1つ目は、渋谷や六本木に比べてオフィス賃料を低く抑えられること。実際に賃貸オフィスが検索できる不動産サイトをいくつか見てみると、五反田のオフィス賃料相場(坪単価)は渋谷に比べて1万円ほど安くなっていて、スタートアップ企業がオフィスを借りやすくなっているといえる。

2つ目は、五反田駅の近くや徒歩圏内に賃貸マンションが多く、家賃も渋谷や六本木ほど高くないので、従業員の職住近接が十分に可能であること。羽田空港に繋がる京急線や新幹線が停車する品川駅から五反田駅まで山手線で2駅と、アクセスも抜群。住む街としても、手頃な価格の飲食店や新旧の商店、スーパーなども充実している。

五反田バレーが掲げるビジョンとは?

2018年7月25日には、そんな五反田の街に本社を構えるITベンチャー企業6社が「一般社団法人五反田バレー」を設立。同日に行われた設立総会には各社の代表と品川区長が出席し、同団体の設立目的や今後の展望が語られた。

記者発表資料によると、社団法人設立の目的は、「企業や行政の壁を超える起点となり、街全体の活性化を通じて互いに相乗効果をもたらすことで、社会課題を解決するスタートアップコミュニティへの発展を支援する」こと。

五反田エリアに集うベンチャー・スタートアップ企業の交流団体として、今後は近隣の企業にも参加を呼びかけ、勉強会などを通じた企業間交流をはじめ、行政や地域社会、大手企業との連携によるイノベーション創出のハブとしての役割も担い、さらには「五反田バレー」のブランディングにも注力していくという。

五反田バレーの代表理事を務める、株式会社マツリカの黒佐英司代表はこう話している。「この街を、“スタートアップといえば五反田”といわれるようなブランドにしていきたい」

各地で名乗りを上げる“日本の〇〇バレー”

一方、8月には渋谷の大手IT企業4社が、渋谷をITの世界的技術拠点にすることを目指す「シブヤ・ビットバレー」プロジェクトの始動を発表。東京以外でも大阪市淀川区の西中島などが、スタートアップ企業が集う街としてここ数年で注目度を高めている。

そう遠くない未来に、“日本のシリコンバレー”として世界に名を馳せるのはどの街か。そのなかで五反田バレーは存在感を示すことができるだろうか。

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