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【3分で読める】マンションの修繕積立金が上がる理由と購入時の注意点

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マンションを購入する際は、物件価格や住宅ローンに注目しがちですが、修繕積立金などの継続的な費用の将来的な変動は見落とされがちです。近年の物価上昇(インフレ)を背景に、これらの費用が増加する可能性があります。ここでは修繕積立金に焦点を当てて説明します。

マンションの修繕積立金とは何か

マンションの共用部分(外壁、屋上、エレベーターなど)の将来の大規模修繕や維持管理のために区分所有者から毎月計画的に積み立てられています。日常の生活費とは性格が異なり、建物の寿命や資産価値を維持するために必要な費用です。

なぜ修繕積立金が注目されるのか

近年のインフレは不動産・建設業界にも影響を及ぼしています。国土交通省が公表している建設工事費の変動を示す建設工事費デフレーターを見ると、明確な上昇傾向が確認できます。

建設工事費デフレーターと修繕積立金の実質価値の推移を示す複合グラフ
注:データは年次で、2015年度から2023年度。建設工事費デフレーターは、2015年度基準。2021年4月分の公表から、基準年を2015年度基準に改定している。2021年度までの数値については、当該年度の実績を基に算出した建設投資のウエイトを用いている。2022年度以降は2019~2021年度の平均値を暫定的に用いている。建設工事費デフレーターは、営業余剰や間接税(消費税を含む)等をウエイト項目に含めていない。修繕積立金の実質価値は、建設工事費デフレーターの逆数を用いて算出している。

そもそも何が値上がりしているのか

現在のコスト上昇の要因としては、主として以下の点が挙げられます。これらは一時的な要因にとどまらず、長期的に上昇が続く可能性があり、修繕積立金に影響を与えます。

  • 資材・原材料価格の上昇
  • 人件費の高騰
  • 外壁工事や足場設置などに係る安全基準・規制の強化
  • 工程の複雑化や施工管理コストの増加

修繕積立金は変動する

修繕積立金は毎月一定額を支払う仕組みですが、前述のような要因が長期にわたって続くと、見直しが行われる可能性があります。実際には資材・原材料価格、人件費など、環境変化の影響を強く受けます。そのため、将来的に見直しや増額が行われる可能性は常にあり、変動するものであると理解しておくことが重要です。

編集協力:野村證券株式会社 投資情報部 寺田 絢子
編集/文責:野村ホールディングス株式会社 ファイナンシャル・ウェルビーイング部

記事公開日:2026年1月28日

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