【3分で読める】株式とは何か

日々のニュースで「株価が下がった」「増配を発表した」「自社株買いを実施した」などの見出しを目にすることがあるでしょう。しかし、それが企業にとって何を意味し、投資家や私たちの生活とどうつながるのかは、見出しだけではつかみにくいことが多いです。
本コラムでは、株式が会社への出資であること、企業の資金調達の仕組み、株主の権利、自社株買い、有限責任や倒産時の扱いを解説し、ニュースを読み解く力を養う手助けをします。
株式とは
株式とは株式会社における株主の権利を表すものです。資金・資本を出す人を株主、株式を発行する会社を株式会社と言います。
なぜ株式を発行するのか
会社が事業を営むには多くの資金が必要です。そのため、会社は事業の目的や内容を広く伝え、運営資金を集めます。主な資金調達方法として、返済期限のある「銀行借入」や「債券発行」と、返済期限のない「株式発行」があります。後者の株式発行には返済期限がなく、返済義務もありません。

上の図は株式発行のしくみを示しています。投資家は株式を購入して企業に出資します。株式会社は集めた資金を事業拡大に使い、利益を生み出します。利益が出ると、会社は株主に対して配当として現金を支払ったり、自社株買いで発行済株式数を減らして一株当たりの価値を高めようとするなど、さまざまな方法で利益を還元します。株主は出資した持ち分に応じてこれらの恩恵を受けます。
株主の主な権利
議決権を保有する株主は株主総会で議案に賛否を表明することが出来ます(行使には議決権の基準日や書面・電子での行使方法などの手続き上の制約があります)。
- 議決権
- 株主総会において、株主は議案に対して賛否の議決を投じることができます (なお、種類株式など一部の株式では議決権に条件・制限がつけられる場合があります。議決権の行使には株主名簿への登録や書面・電子・委任状などの手続きがあります)。
- 剰余金配当請求権
- 株主は一般に会社の利益の分配を受けることができます(ただし配当は法的要件や経営判断、財務状況に基づいて決定され、必ずしも支払われるとは限りません)。
- 残余財産分配請求権
- 会社が解散した場合、解散処理後に残存する純資産を株式数に応じて受け取ることができます。
株式の主な原則
- 有限責任
- 会社が倒産した場合でも、株主が負う責任は原則として出資した金額の範囲に限られます(ただし、不正行為や保証人となっている場合などは例外となることがあります)。
- 譲渡自由
- 株主は原則として保有する株式を第三者に売却したり贈与したりする自由があります。
最後に
金融や経済のニュースは日々変わり、時には先が見えにくく感じられます。本コラムが重要なキーワードの理解を助け、「何が起きているのか」をつかむ一助になれば幸いです。
編集協力:野村證券株式会社 投資情報部
編集/文責:野村ホールディングス株式会社 ファイナンシャル・ウェルビーイング部
記事公開日:2026年3月5日


