マーケットアウトルック - アジア市場 -

投資の視点は2020年12月14日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2021/01/12 現在

投資の視点

香港H株(ハンセン中国企業株)指数は、米国政府の中国ハイテク企業への制裁、中国大手不動産会社の信用不安が相場を下押し、2020年9月下旬に4月以来の安値をつけました。しかし、9月末発表の9月製造業業況指数の改善が好感され、反発しました。10月中旬には、米政府の中国企業への追加制裁、米大統領選を巡る不透明感が相場を下押ししました。しかし、10月下旬の第19回中央委員会第5回全体会議(五中全会)の開催に伴う政策期待、米大統領選でのバイデン候補優勢で米中関係が改善するとの見方から相場は上昇しました。11月中旬には、中国インターネット企業の独占的行為への規制、香港の民主派議員排除の動きに伴う米中対立の激化が相場を下押ししましたが、消費刺激策への期待が相場を下支えしました。12月は、米国の対中圧力強化が相場を下押しする一方、中央経済工作会議(12月18日閉幕)後に政策期待が高まり、一進一退となりました。2021年に入り、米国の中国軍関連企業への投資を禁止する動きが相場を下押ししていますが、米国政府の積極的な財政政策と世界景気の回復期待に伴い、同株指数は上昇しています。
今後の香港H株は、中国景気の回復が相場を下支えする展開が見込まれます。中国景気は、政府主導の生産・投資持ち直しに、消費、外需回復が後押しし、緩やかな回復が見込まれます。また、2021年の経済政策方針を決める中央経済工作会議で政策期待が高まった内需、ハイテク、環境関連銘柄等が相場を下支えすると考えられます。
最大のリスク要因は米中対立で、米国次期政権でも技術覇権、安全保障、人権を巡る対立が続くと見られますが、通商面での対中圧力の緩和と政策透明性向上で相場のボラティリティ(変動)の低下が見込まれます。他方、信用力が高いと見られていた中国企業の社債が債務不履行となり、相場の下押し要因となっています。しかし、当局が債券市場の規制、法整備を進めると伝わったことで、懸念は緩和しています。香港H株は、1月7日現在、10796ポイント、向こう1年間の予想レンジを9500~13000ポイントとします。

投資の視点

(注)中国は上海A株指数、韓国は韓国総合株価指数、台湾は台湾加権株価指数、香港はハンセンH株指数
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2021年1月7日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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