マーケットアウトルック - アジア市場 -

投資の視点は2018年1月15日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/2/5 現在

投資の視点

中国経済は安定的に拡大を続けています。2017年12月の主要月次統計は総じて底堅く、鉱工業生産では冬季生産調整の影響は限定的で、小売売上高は同+9.4%と10ヵ月ぶりの低水準なりましたが、主因は2016年末の自動車の駆け込み需要の反動です。一方、都市部固定資産投資では不動産開発投資や素材産業の設備投資の鈍化傾向が続く一方で、インフラ投資や情報技術関連投資は堅調で、投資を下支えしています。2018年1月政府版製造業PMIは前月より低下しましたが、51.3を50以上の水準を維持し、同サービスPMIは上昇しました。旧正月の影響で1-2月の経済動向が見えづらくなりますが、人民元相場や金利は安定しており、構造調整進展などに伴う景気急減速への懸念は低下しています。
香港H株指数は、2017年の春節休暇明け後、中国経済の減速懸念の後退や米長期金利の落ち着きを背景に上昇局面に入りましたが、米利上げ期待を背景に軟化する局面もありましたが、5月中旬以降は一進一退の動きの中で底値を切り上げました。10月初めからは米長期金利の低位安定や世界的な株高を背景に上昇局面入りし、11月22日にはザラ場で12,000ポイントを付けました。
2018年初めから世界的な株高を背景に急伸し、1月26日に昨年来高値の13,723ポイントを記録しました。2月2日時点で13,538ポイントと高値圏で推移しています。
中国経済の安定的な拡大から香港H株指数は、1株当たり純利益が2018年に前年比10%増が見込まれ(ブルームバーグ・コンセンサス、2月1日)、底堅い推移が見込まれます。リスクは、中国経済の変調に伴う資本流出懸念の再燃や、米国長期金利の急上昇に伴う香港の金利上昇です。野村證券は、向こう1年間の香港H株指数のレンジを11,400~14,000ポイントと予想しています。

グラフ

(注)中国は上海A株指数、韓国は韓国総合株価指数、台湾は台湾加権株価指数、香港はハンセン指数
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年2月2日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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