マーケットアウトルック - アジア市場 -

投資の視点は2017年3月21日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/3/27 現在

投資の視点

中国経済の安定化が鮮明となっています。2016年10-12月期の実質GDPは前年同期比+6.8%と7-9月期を若干上回り、景気の安定化が再確認されました。2017年1-2月の鉱工業生産は前年同期比+6.3%と12月の同+6.0%から加速しました。都市部固定資産投資は同+8.9%と1-12月の同+8.1%から拡大しました。インフラ投資と不動産投資が下支えする中、製造業の設備投資も回復基調にあります。一方、小売売上高は自動車減税効果の一巡から同+9.5%へ減速しました。
香港H株指数は2016年6月の英国国民投票でのEU離脱選択後に急落しましたが、8月上旬から米利上げペースの鈍化期待及び中国懸念の後退を背景に上昇し、9月上旬に1万ポイントに乗せました。その後、トランプ氏の米大統領当選を受けた米長期金利上昇などを受けて軟化し、12月下旬には9,200ポイント台を付けました。
2017年の春節休暇明けからは中国経済の安定化や米長期金利の落ち着きを好感して上昇局面入りし、2月中旬以降、1万ポイント台で推移しています。米利上げペース加速懸念の後退を受けて、3月21日には2015年11月以来の高値を付けました。2017年3月24日現在、10,477ポイントを付けています。
香港H株は、財政政策の強化や堅調な不動産投資、底堅い個人消費を背景とする中国経済の安定化、米国経済の上振れ期待、底固い中国本土株市場などを背景に中期的な上昇ポテンシャルは大きいと見込まれます。
もっとも、人民元の対ドル相場下落に伴う資本流出懸念の再燃や米金利上昇ペースの加速懸念が台頭する場合には、H株の下押し圧力が強まる可能性がある点には留意が必要です。野村證券は、1年後の香港H株指数を10,750ポイントと想定しています。

グラフ

(注)中国は上海A株指数、韓国は韓国総合株価指数、台湾は台湾加権株価指数、香港はハンセン指数
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年3月24日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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