マーケットアウトルック - アジア市場 -

投資の視点は2018年4月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/4/23 現在

投資の視点

全国人民代表会議(全人代)で2018年の実質GDP成長率目標が前年と同水準の6.5%前後に設定されました。「習近平一強」体制が確立され、構造調整が進展し、2018年の成長率は減速に向かうと見られます。しかし、 「高品質成長」への転換にアクセルが踏まれ、金融リスクを抑制した安定を重視した政策運営が継続される見通しです。景気のソフトランディング(軟着陸)が見込まれます。
外貨準備は2月に1年ぶりに前月比で減少しましたが、3月は増加しました。資本流出を懸念する必要性は低いと見られます。1-3月期実質GDPや3月の月次統計は底堅いことが確認され、景気に対する懸念は後退しています。
香港H株指数は2017年年央以降、中国経済減速に対する懸念の後退や米長期金利の落ち着きを背景に上昇基調となり、2018年1月26日に2年7ヶ月ぶりとなる13,723ポイントを記録しました。2月に米国金利上昇から株価は急落、その後は米中の貿易摩擦問題が広がり、下落基調となり、4月20日時点で12,054ポイントとなっています。
 米国は鉄鋼等への追加輸入関税導入に加えて、知財問題などで中国からの輸入に追加関税を課す方針を発表する一方、中国が直ちに報復措置を発表して対抗し、両国の対立が市場の懸念材料となっています。しかし、両国は今後、交渉入りし、対立激化は回避されると考えられます。
米国金利が上昇する一方、香港では中国本土からの資金流入が続き、香港の金利が低下し、香港ドルが対ドルペッグ(固定)制の下限まで減価しました。このため、香港金融管理局が香港ドル買い介入を実施していますが、流動性の縮小には至らないと見込んでいます。香港H株指数は野村證券は、向こう1年間の香港H株指数の予想レンジを11,500~13,500ポイントと予想します(従来は上限が13,800)。

グラフ

(注)中国は上海A株指数、韓国は韓国総合株価指数、台湾は台湾加権株価指数、香港はハンセンH株指数
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は、2018年4月20日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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