マーケットアウトルック - ブラジルレアル -

投資の視点は2018年1月15日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/2/5 現在

投資の視点

国内政治の混乱、ドル高や資源価格下落などの外部環境の悪化からレアル相場は急落し、2015年9月24日に1米ドル=4.24レアル台、2016年2月19日に対円でも1レアル=28円台を一時割り込み、史上最安値を更新しました。
その後、前大統領の弾劾、親ビジネス政策を志向するテメル政権誕生で市場の信認が回復し、レアルは反発に転じました。また、インフレ減速を受けてブラジル中央銀行(BCB)は2016年10月に4年ぶりの利下げを決定、利下げ局面に入りました。米大統領選挙直後に対米ドルで3.5レアル台、対円で30円台に急落しましたが、景気回復期待や高水準の実質金利がレアルを支え、2017年2月中旬に対ドルで3.08レアル台、対円で37円台とレアル高が進みました。
5月17日にテメル大統領の汚職隠ぺい疑惑が浮上し、レアルは急落しましたが、(1)労働市場改革法案成立(7月11日)、(2)57のインフラ事業民営化計画発表(8月23日)、(3)4-6月期実質GDPの約3年ぶり前年同期比プラス成長転換(9月1日)などが好感され、レアルは強含みました。
年末には、年金制度改革法案の投票が2018年2月に先送りされることになり、テメル政権下での同法案成立の可能性が低下し、レアルは1レアル=33円台に下落しました。
2018年入り後、信用格付け格下げが発表されましたが、すでに投機的格付け(※)であったことから影響は軽微でした。汚職で有罪のルラ元大統領が控訴審でも有罪となり、改革反対派のルラ氏の大統領選出馬の可能性が後退しましたが、1月末発表の2018年大統領選の世論調査では極右候補がリードする一方、改革派候補の支持は低迷し、2月5日15時現在、1米ドル=3.21レアル台、1レアル=34円台前半と上値が重くなっています。野村證券では今後1年間のレアルの対円相場予想を同31.6~37.3円とします。(※無登録格付け)

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年2月2日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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