マーケットアウトルック - ブラジルレアル -

投資の視点は2017年5月15日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/5/22 現在

投資の視点

レアル相場は、財政悪化、景気悪化、汚職事件を巡る政治的混乱、さらに米国利上げ観測、中国懸念、資源価格の下落が加わり、2015年9月24日に1米ドル=4.24レアル台、2016年2月19日に対円でも1レアル=28円台を一時割り込み、史上最安値を更新しました。
ルセフ大統領の弾劾手続きが進展し、レアルは反発、8月10日に1米ドル=3.11レアル台に上昇しました。8月31日にルセフ大統領は罷免され、テメル大統領代行が大統領に昇格しました。消費者物価上昇率の減速、新大統領による財政再建の動きを受けてブラジル中央銀行(BCB)は10月19日に4年ぶりに0.25%ポイントの利下げを決定しましたが、レアル高が進みました。米大統領選挙後、米金利が上昇し、対米ドルでは一時同3.5レアル台、対円では1レアル=30円台に下落しました。このため、BCBは先物市場で11月11日に14ヶ月ぶりに米ドル売りレアル買い介入に踏み切り、レアルは反発しました。11月30日に追加利下げが実施される一方、テメル政権は12月13日に歳出上限法を成立させ、財政再建の第一歩を踏み出しました。これらが好感され、レアルの上昇が続きました。インフレ急減速を受けてBCBは2017年に入り、3回利下げを実施し、政策金利を11.25 %に引き下げる中、2017年の実質GDPのプラス成長転換への期待から対ドルで2月中旬に3.08レアル、対円で37円台とレアル高が進みました。構造改革では労働市場改革法案が4月26日に下院で可決されましたが、5月17日にテメル大統領の汚職隠ぺい疑惑が浮上し、構造改革の動きが頓挫するとの懸念が強まり、18日にレアルは急落しました。政治の不透明感から、5月22日15時現在、1米ドル=3.25レアル台、1レアル=34円台前半で推移しています。野村證券では今後1年間のレアルの対円相場を同34~38円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年5月19日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

本ページに記載の内容は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、将来の投資成果を示唆または保証するものではございません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落や誤謬につきましては、当社はその責を負いかねますので、あらかじめご了承ください。また、本ページの内容につきましては当社が著作権を有しております。電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、本ページの内容を当社に無断で複製、転載または転送等を行うことは、固くお断りいたします。