マーケットアウトルック - ブラジルレアル -

投資の視点は2017年6月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/7/10 現在

投資の視点

財政悪化、インフレ加速に対する金融引き締めに伴う景気悪化、汚職事件を巡る政治的混乱、ドル高、中国懸念に伴う資源価格の下落からレアル相場は2015年9月24日に1米ドル=4.24レアル台、2016年2月19日に対円でも1レアル=28円台を一時割り込み、史上最安値を更新しました。
その後、ルセフ大統領の弾劾手続きが進展、政治機能回復期待からレアルは反発、8月10日に1米ドル=3.11レアル台に上昇しました。8月31日に同大統領罷免、テメル大統領代行の大統領昇格となりました。インフレ減速を受けてブラジル中央銀行(BCB)は10月19日に4年ぶりに0.25%ポイントの利下げを決定したものの、レアル高が進みました。米大統領選挙後、米金利が上昇し、対米ドルで同3.5レアル台、対円で1レアル=30円台に下落しましたが、BCBが11月11日に先物市場で4ヶ月ぶりに為替介入を行い、さらに金融緩和に伴う2017年の実質GDPのプラス成長転換への期待から対ドルで2月中旬に3.08レアル台、対円で37円台とレアル高が進みました。5月17日にテメル大統領の汚職隠ぺい疑惑が浮上し、18日にレアルは急落しました。5月31日に利下げ、6月1日発表の1-3月期実質GDPが前期比で2年ぶりにプラス成長に転換、9日の選挙高等裁判所の判決で同大統領が罷免を免れたなどの材料に市場の反応は乏しく、焦点は年金改革などの構造改革の進捗に移っています。6月30日にBCBはインフレ鎮静化から2019、2020年のインフレ目標を現行の同+4.5%からそれぞれ前年比+4.25%、同+4.0%に引き下げると発表しました。中長期的にレアルにはプラスと考えられます。7月10日15時現在、1米ドル=3.28レアル台、1レアル=34円台後半で推移しています。野村證券では今後1年間のレアルの対円相場予想を従来の同34.4~38円から同33~36.2円へ下方修正しました。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年7月7日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

本ページに記載の内容は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、将来の投資成果を示唆または保証するものではございません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落や誤謬につきましては、当社はその責を負いかねますので、あらかじめご了承ください。また、本ページの内容につきましては当社が著作権を有しております。電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、本ページの内容を当社に無断で複製、転載または転送等を行うことは、固くお断りいたします。