マーケットアウトルック - ブラジルレアル -

投資の視点は2017年10月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/11/13 現在

投資の視点

国内政治の混乱、ドル高や資源価格下落などの外部環境の悪化からレアル相場は急落し、2015年9月24日に1米ドル=4.24レアル台、2016年2月19日に対円でも1レアル=28円台を一時割り込み、史上最安値を更新しました。
その後、レアルは反発、8月31日にルセフ大統領弾劾、テメル大統領代行の大統領昇格となり、政治機能回復からレアルは堅調に推移しました。インフレ減速を受けてブラジル中央銀行(BCB)は10月19日に4年ぶりに0.25%ポイントの利下げを決定、利下げ局面に入りましたが、景気回復期待がレアルを支えました。米大統領選挙後に一時的に対米ドルで同3.5レアル台、対円で1レアル=30円台に急落しましたが、2017年2月中旬に対ドルで3.08レアル台、対円で37円台とレアル高が進みました。5月17日にテメル大統領の汚職隠ぺい疑惑が浮上し、18日にレアルは急落しましたが、その後は(1)7月11日に労働市場改革法案が成立、(2)起訴された同大統領の裁判開始について下院が否決(8月2日)、(3)57のインフラ事業民営化計画発表(8月23日)、(4)4-6月期実質GDPは前年同期比で+0.3%と約3年ぶりにプラス成長に転換(9月1日)、などが好感され、レアルは強含みました。9月の米FOMC(連邦公開市場委員会)後に米国の12月利上げ実施が確実視され、ドル高レアル安に転じました。10月25日に下院はテメル大統領の起訴を再び否決しましたが、テメル政権の求心力低下から、注目の年金改革の成立への悲観的な見方が浮上、また2018年の大統領選でのポピュリスト候補が優位との懸念もあり、レアルは軟調に推移し、11月13日15時現在、1米ドル=3.28レアル台、1レアル=34円台半ばとなっています。野村證券では経済ファンダメンタルズ(基礎的条件)の改善を評価して、今後1年間のレアルの対円相場予想を同34.5~41.0円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年11月10日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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