マーケットアウトルック - ブラジルレアル -

投資の視点は2018年4月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/4/23 現在

投資の視点

2016年8月に誕生したテメル政権が構造改革に取り組んだ結果、市場の信認が回復し、レアルは上昇基調が続きました。11月の米大統領選挙直後に対米ドルで3.5レアル台、対円で30円台に急落しましたが、景気回復期待や高水準の実質金利がレアルを支え、2017年2月には対ドルで3.08レアル台、対円で37円台とレアル高が進みました。
5月17日にテメル大統領の汚職隠ぺい疑惑が浮上し、レアルは急落しましたが、4-6月期実質GDPの約3年ぶり前年同期比プラス成長転換などが好感され、レアルは持ち直しました。年末に構造改革の本丸、年金制度改革法案の成立可能性がほぼ消滅したことが嫌気され、レアルは1レアル=33円台に下落しました。2018年に入り、年金改革の遅れを要因に大手格付け会社2社が相次いで信用格付(※)格下げを発表しましたが、すでに投機的格付(※)であったことからレアルへの影響は軽微でした。
汚職で有罪となったルラ元大統領が1月末に控訴審でも有罪となり、改革反対派のルラ氏の10月大統領選出馬の可能性が低下したことが好感されましたが、2月に米国金利の急上昇から不安定な推移となり、円高進行から対円では下落基調となりました。景気回復が続く一方、低インフレが続き、ブラジル中央銀行は2月、3月に利下げを実施し、5月の追加利下げを示唆、さらに米国の通商政策への懸念もあり、レアルは軟調な地合いとなりました。ルラ元大統領が収監された後の大統領選挙に関する世論調査でも有力候補が不在のため、市場では不透明感が強まりました。米国金利の上昇もあり、4月23日15時現在、対ドルで3.4レアル台前半、対円で31円台後半と弱含みの推移が続いています。野村證券では、今後1年間のレアルの対円相場予想レンジを29.0~33.5円とします。(※無登録格付)

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年4月20日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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