マーケットアウトルック - ブラジルレアル -

投資の視点は2017年8月21日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/9/11 現在

投資の視点

国内政治の混乱、ドル高や資源価格下落などの外部環境の悪化からレアル相場は急落し、2015年9月24日に1米ドル=4.24レアル台、2016年2月19日に対円でも1レアル=28円台を一時割り込み、史上最安値を更新しました。
その後、政治機能回復期待からレアルは反発、8月10日に1米ドル=3.11レアル台に上昇しました。8月31日にルセフ大統領の弾劾が成立し、テメル大統領代行が大統領昇格となりました。インフレ減速を受けてブラジル中央銀行(BCB)は10月19日に4年ぶりに0.25%ポイントの利下げを決定したものの、レアル高が進みました。米大統領選挙後、対米ドルで同3.5レアル台、対円で1レアル=30円台に急落しましたが、BCBが11月11日に4ヶ月ぶりに為替介入を行い、さらに2017年の実質GDPのプラス成長転換への期待から対ドルで2017年2月中旬に3.08レアル台、対円で37円台とレアル高が進みました。5月17日にテメル大統領の汚職隠ぺい疑惑が浮上し、18日にレアルは急落しました。6月30日にBCBはインフレ鎮静化から2019、2020年のインフレ目標を現行の同+4.5%からそれぞれ前年比+4.25%、同+4.0%に引き下げると発表、7月11日に労働市場改革法案が成立し、26日に1%ポイントの利下げが実施され、レアルは上昇しました。起訴された同大統領の裁判開始について8月2日に下院が否決、市場の焦点は景気回復の遅れに伴う税収不足から悪化する財政にシフトしましたが、8月23日に57のインフラ事業民営化が発表されたことが好感されました。9月1日発表の4-6月期実質GDPは前年比で+0.3%となり、1-3月期まで続いたマイナス成長からプラス成長へと転換し、前期比でも+0.2%と2期連続でプラス成長を維持しました。9月6日に1%ポイントの利下げが実施されましたが、9月11日15時現在、1米ドル=3.09レアル近傍、1レアル=35円台前半と堅調に推移しています。野村證券では今後1年間のレアルの対円相場予想を同33.3~36.7円とします。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年9月8日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

本ページに記載の内容は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、将来の投資成果を示唆または保証するものではございません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落や誤謬につきましては、当社はその責を負いかねますので、あらかじめご了承ください。また、本ページの内容につきましては当社が著作権を有しております。電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、本ページの内容を当社に無断で複製、転載または転送等を行うことは、固くお断りいたします。