マーケットアウトルック - 米ドル/円 -

※長年ご愛読いただきましたマーケットアウトルックは、2021年3月をもちまして終了させていただきます。何卒ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。

投資の視点は2021年3月8日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2021/03/15 現在

投資の視点

米国景気回復期待に伴う米国金利の上昇、米国での新型コロナのワクチン接種の進展を受けた市場のリスク心理の改善からドル高が進行しています。円相場は金利差との相関が高く、米国を中心とした世界的な金利上昇圧力の高まりは金利差から円売り圧力を生みやすく、1ドル105円を割り込むような円高リスクは後退したとみられます。ドイツ10年国債利回りも足元で-0.3%台と、昨年6月以来の水準まで上昇するなど、世界的に金利上昇の動きが見られます。日本でも金利上昇圧力がやや高まってきましたが、相対的に上昇余地は限定的であり、海外との金利差拡大が円安圧力となりやすい環境が維持されています。

金利動向

米10年国債利回りは、追加景気対策の成立期待、米国における新型コロナワクチンの接種開始などを受けて1月6日に1.0%台へ上昇しました。その後も上昇基調が続きましたが、3月5日に発表された2月雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比+37.9万人と、市場予想の同20万人を上回ったことで、米景気回復感やインフレ期待が更に高まる懸念が強まり、一時、2020年2月以来となる1.62%へ上昇しました。足元では、1.9兆ドルの景気支援策が成立することが確実となり、1.5%台で推移しています。3月11日現在、1.53%となっています。

金利動向

米ドル・円の注目点と今後の見通し

年明け以降、ドル円相場は大きく反発しています。3月9日には昨年6月以来となる109円台まで上昇し、110円を試す勢いとなりました。ドル円相場上昇の要因として、(1)米金利、特に実質金利の上昇、(2)日本の金融政策正常化の遅れへの懸念(インフレ期待の回復が米国など主要国から大きく後れを取っているなど)、が挙げられます。これらの要因は年後半に向けても円安ドル高圧力として残存することが見込まれ、ドル円相場はより底堅い推移が想定されます。年末のドル円相場の予測を従来の1ドル=108円から同110円へ修正します。2022年は2023年に向けた米国での利上げ開始の可能性がより注目を集めることから、一段のドル円相場上昇を見込みます。2022年末のドル円相場の予想を従来の同110円から同112円へ修正します。

米ドル・円の市場動向

2020年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)後の記者会見でパウエルFRB議長が早期のテーパリング期待の高まりを牽制したことを受け、ドルは103円台に軟化しました。2021年年明け後、米実質金利が低下したことを背景に102円台へ下落しましたが、バイデン新政権による新型コロナ対応の追加景気対策が相当程度大規模なものになるとの期待や、米国でのワクチン供給量が拡大する見通しなどから、2月24日には106円台へ上昇しました。その後、追加景気対策の規模が1.9兆ドルで着地するとの見通しや、ワクチン接種が速まるとの見方を背景に、3月5日には108円台へ上昇しました。3月12日15:00現在、108円台後半で推移しています。

米ドル・円の市場動向

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2021年3月11日)

需給動向

シカゴ通貨先物市場の円ポジションは2016年11月22日以降、概ね売り持ちが続きましたが、2019年8月6日に買い持ちに転じました。その後売り持ちに転じましたが、2021年3月2日時点で約1.1万枚(約1,400億円)の買い持ちです。


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

はじめての方へ

オンラインサービスをご利用のお客様

ログイン

お問い合わせ先

誠にご迷惑をおかけいたしますが、当面の間、本ダイヤルの平日の営業時間を17:10までに短縮させていただきます。

総合ダイヤル

0570-077-000

【利用できない場合】042-303-8100(注)

平日 8:40~19:00土日 9:00~17:00(祝日・年末年始を除く)

  • ご利用の際には、電話番号をお間違えのないようご注意ください。
  • ナビダイヤルは通話料が発生します。(固定電話:3分8.5円(税別)/ 携帯電話:20秒10円(税別))
  • 携帯電話料金プランの無料通話等を適用させる場合はこの番号をご利用ください。