マーケットアウトルック - 米ドル/円 -

投資の視点は2020年10月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2020/11/16 現在

投資の視点

11月13日(日本時間)時点で、米大統領選と議会選の結果について、バイデン大統領+上院の過半数が共和党+下院の過半数が民主党、が最も現実的と考えられます。下院における民主党過半数はほぼ確定ですが、上院については、来年1月5日に実施されるジョージア州の2議席の決選投票の結果を待つ必要があります。上記シナリオでは議会のねじれが残存するため、財政支出拡大期待は低下する一方で、米中通商摩擦の軽減が期待されることから人民元高ドル安となりやすく、これはドル円レートでも円高となる要因です。一方で、バイデン前副大統領が主張する法人税増税の法案が成立することは見込み難く、これは株高や米金利上昇をもたらし、ドル高円安要因と考えられます。

金利動向

米10年国債利回りは、10月に入ると第4弾景気対策の合意期待や、支持率でバイデン候補優勢、上院、下院での民主党過半数獲得との観測の下、トリプル・ブルー(大統領、上下院を全て民主党が制する)の場合、大規模な経済対策が打たれ、景気が拡大するとの期待から上昇傾向となり、11月4日には一時0.9%台へ上昇しました。9日には米大手製薬会社が新型コロナウイルスのワクチンが90%を超える予防効果があるとする暫定的な結果を発表したことを受けて、翌10日には0.97%へ上昇しました。11月12日現在、0.88%となっています。

金利動向

米ドル・円の注目点と今後の見通し

米国での新型コロナウイルス感染再拡大が警戒されますが、全米規模のロックダウン(都市封鎖)が再導入される可能性は低く、米国経済全体への悪影響は限定的に留まるでしょう。年末に向けて、感染再拡大の影響を注視しながらも、世界景気の復調を受けた緩やかな円安シナリオの蓋然性が高いと思われます。米大統領選、議会選を控えてドル円相場はこう着状態が続いていましたが、選挙を通過して米10年債利回りは0.9%台へ上昇し、コロナショック後の最高水準となっており、ドル高地合いになりやすい環境となっています。2021年3月末1ドル=105円と予想します。

米ドル・円の市場動向

8月28日の安倍首相退陣発表を受けて一時105円近傍へ円高ドル安が進行しました。9月に入り、米新規失業保険申請件数が市場予想以上に推移するなど、米国経済回復の持続性に対する懸念が浮上し、16日に104円台へ下落しました。その後は概ね105円台で推移しましたが、景気対策弾4弾の協議が難航、10月21日に104円台へ下落しました。11月3日の大統領選を受けて、バイデン候補が優勢で米中通商摩擦が軽減されるとの見方からドルは103円台へ軟化しました。その後、米国大統領選挙、議会選挙後に米国株式市場、米国長期金利が上昇を続けていること、米大手製薬会社がワクチンの臨床試験で良好な結果を発表したことを受けて、ドルは105円台を回復しています。13日15:00現在、105円近傍で推移しています。

米ドル・円の市場動向

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2020年11月12日)

需給動向

シカゴ通貨先物市場の円ポジションは2016年11月22日以降、概ね売り持ちが続きましたが、2019年8月6日に買い持ちに転じました。その後売り持ちに転じましたが、2020年11月3日時点で約4.8万枚(約6,000億円)の買い持ちとなっています。


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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