マーケットアウトルック - 米ドル/円 -

投資の視点は2019年8月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2019/08/26 現在

投資の視点

FF(フェデラルファンド)レートの先物市場では、8月21日現在、2020年年末までにFRB(米連邦準備理事会)による4回の利下げを織り込んでいる中で、ドル円相場は106円近傍で推移しています。米中通商摩擦の着地点の展望が描けず、その分市場におけるFRBによる利下げ期待回数が更に増す場合は、円高方向にシフトするリスクがあるでしょう。しかし、市場のリスクセンチメントに対する反応を考えれば、利下げで米国株価が上昇すればドル高要因となることが期待できます。2019年年末のドル円を1ドル=110円との予想を継続します。

金利動向

米国10年国債利回りは、5月5日にトランプ大統領が2000億ドル分の中国製品に対する制裁関税を10日に10%から25%に引き上げるとつぶやき、7日に2.45%へ低下しました。更に、30日にトランプ大統領が6月10日からメキシコからの輸入品に5%の関税を課すと表明したことを受けて低下基調が続き、6月25日には2%割れとなりました。8月1日、トランプ大統領は中国製品の輸入額の3,000億ドル相当に対して10%の輸入関税を課すと発言したため、7日には1.70%台割れ、15日には1.6%割れとなりました。8月22日現在、1.61%で推移しています。

金利動向

米ドル・円の注目点と今後の見通し

8月以降のドル安円高は、世界景気悪化懸念による金利低下を反映したものと考えられます。1ドル=105円を割り込まなかった要因は、FRBによる当面の金融緩和の織り込みの一巡とみられます。円同様に安全通貨とみられるスイスフランも同様の動きとなっています。今後は、米景気の見方が重要となりますが、2020年の米国景気後退が回避できるのであれば、今後3ヶ月程度のドル円レートは1ドル=105~109円程度のレンジを予想します。なお、人民元については、野村證券の試算では、対中制裁関税第4弾の25%の関税は1ドル=7.2人民元で影響が相殺される模様です。仮に、その水準を超えるような人民元安が進行した場合、円高に振れるリスクに留意が必要でしょう。

米ドル・円の市場動向

5月30日にトランプ大統領が6月10日からメキシコからの輸入品に5%の関税を課すと表明したことを受けて、ドルは6月3日に107円台へ下落しました。7日に同大統領が対メキシコ関税引き上げ延期を表明し、ドルは108円台へ値を戻しました。しかし、24日に同大統領が日本との安全保障条約を見直すと発言したと報道され、106円台へ下落しました。その後、27日に、米中首脳が29日午前11時30分(日本時間)に会談すると発表され、108円台へ反発しました。その後、一時、107円台で弱含む局面もありましたが、7月4日発表の6月の米雇用統計が良好であったため108円台へ反発しました。その後、8月1日、トランプ大統領は中国製品の輸入額の3,000億ドル相当に対して10%の輸入関税を課すと発言し、5日に105円台へ下落しました。その後、105~106円台で一進一退の動きとなっています。23日午後15:00現在、106円台後半で推移しています。

米ドル・円の市場動向

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2019年8月22日)

需給動向

シカゴ通貨先物市場の円ポジションは2016年11月22日以降、概ね売り持ちが続きましたが、2019年8月13日時点では約3.0万枚(約3,700億円)の買い持ちとなっています。


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

はじめての方へ

オンラインサービスをご利用のお客様

ログイン

お問い合わせ先

総合ダイヤル

0570-077-000

【利用できない場合】042-303-8100(注)

平日 8:40~19:00土日 9:00~17:00(祝日・年末年始を除く)

  • ご利用の際には、電話番号をお間違えのないようご注意ください。
  • ナビダイヤルは通話料が発生します。(固定電話:3分8.5円(税別)/ 携帯電話:20秒10円(税別))
  • 携帯電話料金プランの無料通話等を適用させる場合はこの番号をご利用ください。