マーケットアウトルック - 米ドル/円 -

投資の視点は2019年2月18日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2019/3/11 現在

投資の視点

2019年末のドル円レートの予測について、年内にFRB(米連邦準備理事会)による3回の利上げで1ドル=120円、2回で同115円、1回で110円と想定していましたが、利上げ1回でも追加利上げの可能性が残れば115円は達成可能と思われます。ただし、年前半は中国経済の下振れリスクが意識され、110円を中心とした横ばい圏がメインシナリオとなるでしょう。一方、主要先進国間で比較すると米ドルは「高金利通貨」ですので、ドルに投資資金が集まりやすくなることも予想されますので、ドルは総じて底堅い推移となるでしょう。

金利動向

米国10年国債利回りは2018年6月1日のイタリア新政権発足を受けて2.9%台へ上昇しました。9月17日に発表された米国の中国に対する追加関税措置が想定よりも穏当であったため、3%台へ上昇し、更に堅調な米国経済指標を受け、10月5日には約7年ぶりの水準となる3.246%へ上昇しました。その後は米国経済のピークアウト懸念や原油価格の下落を受けて低下基調となリ、2019年1月3日には2.5%台へ低下しました。その後、米中通商交渉の進展期待や、米国景気の持ち直しを示す経済指標を受け、上昇に転じています。3月7日現在、2.64%で推移しています。

金利動向

米ドル・円の注目点と今後の見通し

2019年1月4日にパウエルFRB議長は利上げの見送り方針やバランスシート縮小ペースの見直しの可能性に言及しました。1月のFOMCでも同様のスタンスが確認され、2月27日の議会証言でもパウエル議長は年内にバランスシートの縮小を停止すると述べました。こうした環境の中でもドルは堅調に推移しています。当面、FRBによる利上げは先送りされる公算が大きくなりましたが、利上げ姿勢そのものは継続される一方、日銀の現行の金融緩和政策の継続を前提にすれば、ドル円相場の緩やかな上昇が続くものと思われます。2019年末のドル円レートを115円と予測します。

米ドル・円の市場動向

ドル円相場はイタリアの財政懸念や中国経済の減速懸念を背景に10月中旬以降、111~112円台で軟調気味に推移しました。好調な米10月雇用統計や、トランプ大統領が米中通商合意案の草案作成を命じたとの報道を受けて、ドルは11月2日に113円台へ上昇しました。6日の中間選挙後、ドルは一時114円台へ上昇しました。米国の携帯電話向け部品メーカーの業績下方修正を契機に電子部品の需要減退懸念から16日には112円台へ下落しました。その後、原油価格下落等を受けて米国金利が低下する中でもドルは総じて堅調に推移しました。しかし、2018年12月の米中の製造業景況感が悪化したことを受けて、2019年1月3日には104円台後半へ急落しましたが、4日には108円台へ急反発しました。同日のパウエルFRB議長の市場に配慮した発言を受け、米国株式市場が復調するにつれドルも回復し、16日には109円台へ上昇しました。米中通商摩擦に対する懸念が緩和したことを受けて、2月4日には110円台へ上昇し、3月1日には一時112円台を付けました。3月8日午後15:00現在、111円近傍で推移しています。

米ドル・円の市場動向

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2019年3月7日)

需給動向

シカゴ通貨先物市場の円ポジションは2016年11月22日以降、売り持ちが続きましたが、2018年3月27日に買い持ちに転じました。その後売り持ちが続き、2019年2月26日時点では約4.6万枚(約5700億円)の売り持ちとなっています。


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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