マーケットアウトルック - ユーロ -

投資の視点は2017年6月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/7/10 現在

投資の視点

2016年10月に米国の利上げ観測が強まり、ドル高ユーロ安局面に入りました。イタリアの国民投票の不透明感や、米大統領選でのトランプ候補勝利後の米金利上昇を受けてユーロ安が加速し、11月中旬に対米ドルで同1.05米ドル台に下落しました。対円では、長短金利操作を行う日銀はECBよりも金融緩和的との見方からユーロ高が進み、11月末に同120円台を回復しました。12月8日のECBの量的緩和延長発表後に対ドルでユーロ安が進み、14年ぶりの同1.03ドル台に下落しました。
2017年に入ると、2月の消費者物価(CPI)上昇率が前年同月比+2.0%と加速した上に、ECBが3月の金融政策会合で物価見通しを上方修正したことで緩和縮小観測が広がり、また3月のオランダ総選挙で波乱は起こらず、ユーロは強含みとなりました。3月中旬以降は円高傾向や仏大統領選への懸念からユーロ安に振れましたが、仏大統領選でマクロン候補有利との見方が強まり、さらにECBのQE縮小観測の再浮上し、ユーロは反発しました。
ユーロ圏の5月消費者物価上昇率が減速し、ECBのQE縮小観測が後退し、ユーロは一時下落しましたが、6月8日のECB金融政策会合でのQE縮小に向けた地均しを行うとの期待からユーロ高となりました。同日にECBが同会合で物価見通しを下方修正したことからユーロ高の動きは一服しましたが、6月27日のドラギECB総裁の発言がECBの金融緩和の出口を意識させたことから再びユーロ高に転じています。ユーロ相場は2017年7月10日15時現在、1ユーロ=1.14米ドル台前半、同130円台前半で推移しています。野村證券では、今後1年間のユーロの対円相場を同121~143円とユーロ高傾向を見込んでいます。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年7月7日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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