マーケットアウトルック - ユーロ -

投資の視点は2017年8月21日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/9/11 現在

投資の視点

2016年12月8日のECB(欧州中央銀行)の量的緩和(QE)延長発表後に対ドルでユーロ安が進み、14年ぶりの1ユーロ=1.03ドル台に下落しました。ただし、対円では円安進行から同123円台とユーロ高となりました。
2017年に入ると、2月の消費者物価(CPI)上昇率が前年同月比+2.0%と加速した上に、ECBが3月の金融政策会合でCPI見通しを上方修正したことでQE縮小観測が広がり、ユーロは強含みとなりました。3月中旬以降は円高傾向や仏大統領選への懸念からユーロ安に振れましたが、仏大統領選でマクロン候補有利との見方が強まり、さらにECBのQE縮小観測が再浮上し、ユーロは反発しました。ユーロ圏の5月CPI上昇率が減速し、ECBのQE縮小観測が後退し、ユーロは一時下落しましたが、6月8日のECB金融政策会合でのQE縮小に向けた地均しを行うとの期待からユーロ高となりました。同日のECB同会合で物価見通しが下方修正されたことからユーロ高の動きは一服しました。6月27日のドラギECB総裁の「デフレがインフレに代わりつつある」との発言がECBのQEの出口を意識させたことから再びユーロ高に転じました。7月20日のECB金融政策会合で同総裁の発言はハト派的でありましたが、ユーロは対ドルで8月3日に2年半ぶりに同1.18ドル台に、対円でも1年半ぶりに同131円台に上昇しました。8月25日のジャクソンホールの講演で同総裁がユーロ高に対する懸念を表明しなかったため、ユーロ高傾向が続きました。9月7日のECB同会合でQE縮小を慎重に進める方針が示唆されましたが、ユーロ高基調は止まらず、ユーロ相場は2017年9月11日15時現在、1ユーロ=1.20米ドル台前半、同130円台前半で推移しています。野村證券では、今後1年間のユーロの対円相場を同126~143円とユーロ高傾向を見込んでいます。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年9月8日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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