マーケットアウトルック - ユーロ -

投資の視点は2017年3月21日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/3/27 現在

投資の視点

2016年6月23日実施の英国国民投票の結果は離脱となり、ユーロは下落し、対米ドルでは3ヶ月ぶりの同1.10ドル割れ、対円では3年半ぶりの同110円割れとなりました。その後は主要国中央銀行の協調から懸念は後退し、ユーロは反発しました。8月末以降はECB(欧州中央銀行)の量的緩和縮小観測と米国の利上げ観測の綱引きから狭いレンジで推移しましたが、10月に入り、米国の利上げ観測が強まり、ドル高ユーロ安に転じました。イタリアの国民投票を巡る政治リスクや、米大統領選でのトランプ候補勝利後の米金利上昇などを受けてユーロ安が加速し、11月中旬に対米ドルで同1.05米ドルに下落しました。
対円では、トランプ大統領当選後、長短金利操作を行う日銀はECBよりも金融緩和的との見方からユーロ高が進み、11月末に同120円台を回復しました。12月8日のECBの量的緩和延長発表後に対ドルでユーロ安が進み、14年ぶりの同1.03ドル台に下落しました。
2017年に入り、政治リスクを嫌気してユーロは対米ドルでは弱含みで推移しましたが、2月の消費者物価上昇率が前年同月比+2.0%と加速し、ECBが3月の金融政策会合で物価見通しを上方修正したことで緩和縮小観測が広がり、ユーロは反発しました。3月15日のオランダ総選挙では反EUを掲げる政党が伸び悩み、政治リスク後退と受け止められました。対円では同118円から同122円にユーロ高が進みましたが、足元の円高傾向から反落しています。2017年3月27日15時現在、1ユーロ=1.08米ドル半ば、同119円台後半となっています。野村證券では、今後1年間のユーロの対円相場予想を同116~141円と従来の同115~124円からユーロ高方向に変更します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年3月24日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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