マーケットアウトルック - 英ポンド -

投資の視点は2017年2月13日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/3/13 現在

投資の視点

英国は2015年5月7日の総選挙でEU離脱の国民投票を公約した保守党が単独過半数を確保し、2016年2月19日にキャメロン英首相は6月23日の国民投票実施を発表、市場は離脱リスクを織り込み、対米ドルで2月29日に1ポンド=1.38米ドル台に下落、対円では同160円割れとなりました。米国では3月に利上げペース鈍化見通しが示され、ポンド高ドル安が進み、5月3日に同1.47ドル台を付けました。対円では4月28日に日銀が緩和を見送り、同160円を挟む推移となりました。
国民投票の結果はEU離脱となり、ポンドは対米ドルで約31年ぶりの1ポンド=1.27ドル台、対円で3年半ぶりの同130円割れと急落しましたが、主要国中央銀行の協調姿勢が評価され、ポンドは反発しました。8月4日に英国中央銀行(BOE)が予想を上回る大規模な包括的金融緩和に踏み切ったことを受けて下落し、メイ首相が離脱交渉でEU単一市場へのアクセス維持よりも移民制限を重視する姿勢を示唆したことで、強硬離脱リスクが意識され、10月7日に対ドルで同1.20ドル割れ、対円でも同122円割れとなりました。その後はインフレ懸念台頭に伴う利下げ期待後退、EU離脱通知に議会の承認が必要との高等法院の判断(11月3日)を受けて、ポンドは下げ止まりました。2017年1月17日にメイ首相のEUからの完全撤退方針ながらも議会承認を必要とするとの演説が強硬離脱への市場の懸念を緩和し、ポンドは反発しましたが、景気の鈍化傾向やスコットランドで英国からの独立を問う国民投票実施の可能性が浮上し、軟調な推移となり、3月13日15時現在、対米ドルで同1.21ドル台後半、対円で同139円台後半となっています。今後1年間のポンドの対円相場予想を同132~145円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年3月10日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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