マーケットアウトルック - 英ポンド -

投資の視点は2020年9月14日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2020/10/12 現在

投資の視点

7月に入り、マイナス金利導入観測の再浮上などのポンド安の材料はあったものの、8日発表の経済政策への期待(GDP比1.3%規模の政策)もあり、底堅く推移しました。一方、10月末で終了する休業従業員給与の補助制度の延長方針が示されたものの、景気の先行きへの懸念から雇用削減は避けられないとの見方が強まり、さらにEUとの通商交渉の行き詰まりから2021年年初に経済が混乱するリスクも意識され、ポンドの下押し要因となりました。
8月に入り、英国中央銀行(BOE)の金融政策委員会で金融機関への悪影響を意識してマイナス金利導入に消極的な姿勢が示され、ポンドは強含みました。4-6月期実質GDPの大幅な落ち込み、さらに21日にEUとの7回目の通商交渉が、溝が埋まらないまま終了したことはポンドの重石になりました。その後、世界的な景気回復の楽観論が広がり、ポンドは続伸し、8月末には1ポンド=141円台に上昇しました。
9月に入り、米ハイテク株急落を受けてリスク回避姿勢が高まり、ポンドは軟調に転じました。英国がEU離脱協定に含まれる北アイルランドを巡る通関の規定に反する国内法の制定を目指し、EUとの自由貿易協定(FTA)がまとまらないリスクが市場で嫌気され、ポンドは急落しました。さらに、このようなリスクを踏まえて、BOEがマイナス金利政策を選択肢の一つとして検討していることもポンドの重石になりました。
9月28日から始まった第9回となるEU・英国の協議は、10月3日の両者の首脳会議でも溝は埋まらなかったものの、交渉は継続することになりました。英国はFTA合意の期限を10月15日に設定しましたが、交渉は期限を越えて続くと見られます。市場では、交渉が進展しているとの楽観的な見方も根強く、ポンドは底堅く推移しています。10月9日15時現在、対米ドルで同1.29米ドル台、対円で同137円台前半で推移しています。今後1年間のポンドの対円相場予想レンジを同132~152円と予想します。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2020年10月8日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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