マーケットアウトルック - 英ポンド -

投資の視点は2017年4月17日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/4/24 現在

投資の視点

2016年6月23日実施の国民投票の結果はEU離脱となり、ポンドは対米ドルで約31年ぶりの1ポンド=1.27ドル台、対円で3年半ぶりの同130円割れと急落しましたが、主要国中央銀行の協調姿勢が評価され、ポンドは反発しました。8月4日に英国中央銀行(BOE)が予想を上回る大規模な包括的金融緩和に踏み切ったことを受けて下落しました。さらにメイ首相が離脱交渉でEU単一市場へのアクセス維持よりも移民制限を重視する姿勢を示唆したことで、強硬離脱リスクが意識され、10月7日に対ドルで同1.20ドル割れ、対円でも一時同122円割れとなりました。その後はインフレ懸念台頭に伴う利下げ期待後退、EU離脱通知に議会の承認が必要との高等法院の判断(11月3日)を受けて、ポンドは下げ止まりました。
2017年に入り、2月2日にBOEが今年の成長見通しを上方修正したことからポンドは底堅い推移となりました。その後は、米国の3月利上げ観測が高まり、対ドルではポンド安傾向となりましたが、3月15日の米国利上げ後に米国金利が低下し、さらに、同日のBOEの金融政策委員会で利上げを主張した委員がいたことが判明し、ポンドは強含みとなりました。対円では2016年末以降の円高傾向からポンドが緩やかに下落する基調が続き、1ポンド=130円台を割り込みました。4月18日にメイ首相が6月8日に総選挙を実施すると従来からの方針転換を表明しました。同首相の保守党は世論調査で野党を大きくリードしていることから政権基盤が強化され、EUとの離脱交渉に当たって国内での足並みの乱れへの懸念が後退するとの見方からポンドは反発しました。4月24日15時現在、対米ドルで同1.27ドル台後半、対円で同140円台後半となっています。今後1年間のポンドの対円相場予想を同133~155円と予想します(従来は同135~154円)。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年4月21日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

本ページに記載の内容は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、将来の投資成果を示唆または保証するものではございません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落や誤謬につきましては、当社はその責を負いかねますので、あらかじめご了承ください。また、本ページの内容につきましては当社が著作権を有しております。電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、本ページの内容を当社に無断で複製、転載または転送等を行うことは、固くお断りいたします。