マーケットアウトルック - 英ポンド -

投資の視点は2019年5月20日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2019/06/17 現在

投資の視点

2019年1月15日に英下院は昨年11月13日にEUと合意した離脱協定案を否決、さらに2月14日にアイルランドの国境問題をEUと継続協議する政府方針を再度否決しました。しかし、採決毎に市場では離脱延期の可能性が高まったとの見方が広がり、ポンドは下落・反発を繰り返しました。
一方、英国では自動車産業などの生産縮小・撤退の動きが顕在化し、政府への圧力が高まり、2月26日に政府は今後の選択肢を(1)現行の離脱合意案、(2)合意なき離脱、(3)離脱延期、の3つに絞りました。下院は3月12日に(1)を再否決、13日に(2)を否決、14日に同案が承認された場合に6月末まで延期する(3)を可決しましたが、具体案がない中で21日のEU首脳会議を迎え、ポンドは下落しました。3月29日の離脱期限は4月12日に延期され、ポンドは下げ止まりましたが、離脱協定案は下院で3度目の否決となり、メイ首相は野党労働党との協議を開始しました。
協議が長引く中で、英国は再度の離脱期限延期を申請し、4月10日のEU臨時首脳会議で10月末までの延期で合意しました。市場の予想通りの展開であり、ポンドは狭いレンジでの推移となりましたが、その後も野党との協議などに進展が見られず、下落基調に転じました。
5月に入り、政府と野党の交渉が物別れに終わり、与党内では事態の打開を見出せないメイ首相への辞任圧力が強まり、メイ首相は5月24日に辞意を表明しました。後継候補として合意なき離脱を主張するジョンソン前外相が有力となり、合意なき離脱リスクや、さらには政治的混迷から解散総選挙となった場合、反市場主義的な発言が目立つコービン党首を擁する労働党への政権交代リスクが嫌気され、ポンドは下落が続きました。6月14日15時現在、対米ドルで同1.26米ドル台、対円で同137円台前半で推移しています。今後1年間のポンドの対円相場予想レンジを同137~179円とします。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2019年6月13日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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