マーケットアウトルック - 英ポンド -

投資の視点は2020年6月15日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2020/06/29 現在

投資の視点

2月中旬に1ポンド=144円台であったポンドは3月に入り、COVID-19感染拡大、EUとの通商交渉難航、11日の英国中央銀行(BOE)による0.5%ポイントの緊急利下げなどを受けて、急落しました。18日には対円で一時3年5ヶ月ぶりの同124円台に下落しました。BOEは19日に再び0.15%ポイントの緊急利下げと量的緩和の増額を決定しましたが、26日の金融政策委員会では政策金利を据え置きました。
英国は外出制限の導入が3月23日と対応が遅れ、感染拡大が続きましたが、4月に入り、欧米の金融・財政政策による効果への期待から金融市場の動揺は沈静化しました。一方、遅れていたEU離脱を巡るEUとの交渉が下旬に再開されたものの、EUとの対立が続き、進展が見られないことがポンドの下押し要因になりました。
5月に入り、4月の消費者物価上昇率低下などデフレ懸念が強まり、さらに20日に3年国債の落札利回りがマイナスになったことなどから、BOEがマイナス金利政策の採用に踏み切るとの観測が強まり、ポンドの下げ圧力になりました。 一方、10日に段階的に外出規制を緩和することが発表されたことから、経済正常化期待が次第に高まり、マイナス金利観測が後退し、ポンドは上昇に転じました。
6月に入り、グローバル景気の底打ち期待などリスク回避的な動きが後退し、その流れでポンドは同139円台に上昇しました。その後、EU離脱に関して、2020年末までの移行期間を延長せず、8月にかけて集中的に協議することでEUと合意しましたが、貿易協定締結に至らないリスクが意識されたことがポンドの重石になりました。また、18日の金融政策会合で、市場の予想通りながら、資産買入れプログラム拡大を決定したこともポンドの頭を抑えました。6月26日15時現在、対米ドルで1ポンド=1.24米ドル台前半、対円で同133円近傍で推移しています。今後1年間のポンドの対円相場予想レンジを同131~148円とします(従来は同120~145円)。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2020年6月25日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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