マーケットアウトルック - 英ポンド -

投資の視点は2018年1月15日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/2/5 現在

投資の視点

2016年6月23日実施の国民投票はEU(欧州連合)離脱となり、ポンドは急落しました。その後の持ち直しを経て、8月4日に英国中央銀行(BOE)が金融緩和に踏み切り、10月7日に対ドルで同1.20ドル割れ、対円でも同122円割れとポンド安が進みましたが、インフレ懸念台頭に伴う利下げ期待後退を受けて、ポンドは下げ止まりました。
2017年2月2日にBOEが成長見通しを上方修正し、ポンドは反発しましたが、対円では2016年末以降の円高進行からポンドは下落し、1ポンド=130円台を割り込みました。4月18日にメイ首相が6月8日の総選挙実施を表明し、政権安定期待からポンド高となりましたが、総選挙で保守党が過半数割れとなり、ポンド安が進みました。6月15日の金融政策委員会ではBOEのタカ派化が意識され、ポンドは反発しましたが、7月の消費者物価(CPI)が市場予想を下回り、利上げ観測が後退してポンド安となりました。
9月14日のBOE同委員会ではCPI加速から利上げが示唆され、ポンドは対ドルでは同1.36ドル台、対円では同152円台に急騰しました。11月2日にBOEは10年ぶりに0.25%ポイントの利上げを実施しました。景気への不安が根強い一方、インフレを懸念する金融政策委員会委員の利上げを求める発言があり、揉み合いとなりましたが、英国のEU離脱条件に関して合意に達するとの期待が高まり、ポンドは再び上昇に転じました。年明け以降、与党保守党内のEU離脱を巡る路線対立などから軟調となりましたが、英国が望むソフトEU離脱の可能性が高まったとの観測から反発しました。さらにインフレ高止まりから利上げ継続見通しが強まり、2018年2月5日15時現在、対米ドルで同1.41ドル台、対円で同155円台前半と堅調に推移しています。今後1年間のポンドの対円相場を同147~182円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年2月2日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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