マーケットアウトルック - 英ポンド -

投資の視点は2018年4月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/4/23 現在

投資の視点

2017年2月2日に英国中央銀行(BOE)が成長見通しを上方修正し、ポンドは2016年6月のEU(欧州連合)離脱となった国民投票以来の低迷を脱しましたが、対円では2016年末以降の円高から下落し、同140円台を割り込みました。6月8日の総選挙で保守党が過半数割れとなり、ポンドは下落しましたが、6月15日の金融政策委員会(MPC)でBOEのタカ派化が意識され、ポンドは反発しました。7月の消費者物価(CPI)が市場予想を下回り、利上げ観測が後退してポンド安となりました。9月14日のMPCではCPI加速から利上げが示唆され、ポンドは対ドルで同1.36ドル台、対円で同152円台に急騰しました。
11月2日にBOEは10年ぶりに0.25%ポイントの利上げを実施しましたが、景気への不安がポンドの頭を押さえました。2018年初にかけて、英国がEU離脱条件でEUと合意に達するとの期待が高まり、さらにCPIが2017年9月以降前年比3%台で高止まりし、2月8日のMPCでカーニーBOE総裁がタカ派的な発言をしたため、ポンド高が続きました。米国金利上昇などから市場の変動性が高まった上、貿易摩擦問題が広がって円高が進行したため、対円では3月2日に同145円割れとなりました。3月21日にEU離脱に関する移行期間などでEUと暫定合意に達し(英国を除くEU27ヶ国は23日に承認)、5月の利上げ期待を織り込む形で、ポンドは反発し、4月17日には対ドルでは同1.43ドル台、対円でも同153円台に上昇しました。3月CPIが前年比+2.5%に減速し、19日に同BOE総裁が利上げ先送りを示唆したことから、ポンドは下落し、4月20日15時現在、対米ドルで同1.40ドル台前半、対円で同151円台前半で推移しています。野村證券では、今後1年間のポンドの対円相場予想レンジを148~172円とします(従来は141~167円)。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年4月20日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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