マーケットアウトルック - 英ポンド -

投資の視点は2017年11月20日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/12/11 現在

投資の視点

2016年6月23日実施の国民投票はEU(欧州連合)離脱となり、ポンドは急落しました。その後の持ち直しを経て、8月4日に英国中央銀行(BOE)が金融緩和に踏み切り、10月7日に対ドルで同1.20ドル割れ、対円でも同122円割れとポンド安が進みましたが、インフレ懸念台頭に伴う利下げ期待後退を受けて、ポンドは下げ止まりました。
2017年2月2日にBOEが成長見通しを上方修正し、ポンドは反発しましたが、対円では2016年末以降の円高進行からポンドは下落し、1ポンド=130円台を割り込みました。4月18日にメイ首相が6月8日の総選挙実施を表明し、政権安定期待からポンド高となりましたが、総選挙で保守党が過半数割れとなり、ポンド安が進みました。6月15日の金融政策委員会ではBOEのタカ派化が意識され、ポンドは上昇基調となりました。8月3日の同委員会で慎重な経済見通しが示され、7月の消費者物価(CPI)が市場予想を下回り、利上げ観測が後退してポンド安となりました。
8月のCPIが加速した上に、9月14日のBOEの金融政策会合で利上げが示唆され、ポンドは対ドルでは同1.36ドル台、対円では同152円台に急騰、さらに9月のCPIが加速し、利上げ期待から堅調推移が続きました。11月2日にBOEは10年ぶりに0.25%ポイントの利上げを実施しましたが、利上げに慎重な姿勢が示され、ポンドは軟調となりました。
10月小売売上不振など景気への懸念が根強い一方、インフレを懸念する金融政策委員会メンバーの利上げを求める発言があり、揉み合いとなりましたが、12月8日に英国のEU離脱条件に関して大筋合意に達し、通商問題入りが近づいたとの見方から12月11日15時現在、対米ドルで同1.34ドル台、対円で同152円台前半で底堅く推移しています。今後1年間のポンドの対円相場を同145~175円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年12月8日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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