マーケットアウトルック - メキシコペソ -

投資の視点は2020年6月15日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2020/06/29 現在

投資の視点

3月6日、石油輸出国機構(OPEC)とその他主要産油国が構成する「OPECプラス」による協調減産協議の決裂を受けて原油価格が急落すると、メキシコペソは下げ足を速めました。メキシコ中央銀行は20日の緊急金融政策会合で利下げ幅を0.50%ポイントへ拡大し、流動性供給の拡大やドル資金需要の逼迫を緩和する措置を打ち出しましたが、ペソは軟調に推移しました。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が30日に「衛生上の国家非常事態」を宣言し、不要不急の活動停止を要請すると、ペソ安が進みました。
4月12日にOPECプラスが5月から日量970万バレルの協調減産に合意すると、ペソは底堅さを取り戻しました。しかし、政府が16日に必要不可欠な業種を除く操業停止を要請したことを受け、ペソは再び下落に転じました。21日の緊急金融政策会合において、0.50%ポイントの追加利下げが決定されたことも、資金流出懸念につながり、ペソは24日に対円で4.2円台前半と、史上最安値を更新しました。
しかしその後、世界的にロックダウン解除の動きが広まる中、メキシコ政府が5月13日に経済活動の再開に向けた計画を発表すると、ペソは上昇に転じました。6月1日から自動車を始め主要な産業の稼働が再開され、6日にOEPCプラスによる協調減産の7月末までの延長が合意され原油高が進むとペソは上昇しました。しかし、10日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が景気の先行きに慎重な見方を示し、世界的なリスクオフの再燃とともに原油安が進むと、ペソは急落しました。メキシコ国内で感染拡大や景気悪化への懸念もペソを下押ししました。25日に0.50%ポイントの利下げが決定されるとペソは一時弱含みましたが、その後底堅さを取り戻しました。6月26日15時現在、対米ドルでは1ドル=22ペソ台後半、対円では1ペソ=4.7円台前半で推移しています。向こう1年間のメキシコペソの対円相場レンジを1ペソ=4.58~5.13円と予想します(従来予想は同4.38~5.13円) 。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2020年6月25日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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