マーケットアウトルック - メキシコペソ -

投資の視点は2020年8月17日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2020/09/14 現在

投資の視点

4月半ばに主要産油国が5月からの協調減産に合意すると、原油価格は反発し、ペソは底堅さを取り戻しました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が16日に必要不可欠な業種を除き操業停止を要請したことを受け、ペソは再び下落に転じました。21日の緊急金融政策会合において0.50%ポイントの追加利下げが決定されたことも資金流出懸念につながり、ペソは24日に対円で4.2円台前半と、史上最安値を更新しました。
メキシコ政府が5月13日に経済活動の再開に向けた計画を発表すると、ペソは上昇に転じました。6月1日から自動車を始め主要な産業の稼働が再開され、6日に主要産油国による協調減産の7月末までの延長が合意されて原油高が進むと、ペソは3月初旬の水準へ戻しました。しかし、10日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が景気の先行きに慎重な見方を示し、世界的なリスクオフの再燃とともに原油安が進むと、ペソは急落しました。25日に0.50%ポイントの利下げが決定されたこともペソを下押ししました。
7月には、世界景気の回復期待がペソを下支えした一方、メキシコの4-6月期実質GDPが前期比で5四半期連続のマイナス成長となり、景気低迷の長期化懸念が高まったことがペソの上値を抑えました。8月に入り、国内自動車生産の回復や、政府がワクチンの確保や臨床試験の実施見通しを示したことを受け、ペソは上値を切り上げました。米国の低金利長期化観測もペソの底堅さにつながりました。
9月8日に政府が議会に提出した2021年度予算案において、歳出を抑制して財政規律を維持する方針が示されたことを受けてペソは一段高となり、6月初旬の高値水準を取り戻しました。9月11日15時現在、対米ドルでは1ドル=21ペソ台前半、対円では1ペソ=4.9円台後半で推移しています。向こう1年間のメキシコペソの対円相場レンジを1ペソ=4.70~5.37円と予想します。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2020年9月10日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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