マーケットアウトルック - メキシコペソ -

投資の視点は2017年6月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/7/10 現在

投資の視点

メキシコペソ相場は、主要な輸出品である原油の価格下落と、原油生産の減少を背景に、2014年後半以降に下落基調が続きました。2016年5月以降には、米国の大統領選でトランプ氏が北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉やメキシコ国境の壁建設をほのめかしたことを受け、通貨ペソに対する下押し圧力が強まりました。11月8日にトランプ氏の米大統領当選が決まると、ペソは対米ドルで20ペソ台へ急落しました。2017年入り後は、米トランプ政権による対メキシコ通商・移民政策に関する不透明感から更に軟化し、1月中旬には1ドル=21ペソ台と史上最安値を付けました。  しかしその後、(1)メキシコ銀行(中央銀行)が機動的な利上げおよび為替介入を実施したこと、(2)NAFTAの再交渉をめぐるトランプ政権の政策に対する懸念が後退したこと、(3)メキシコ州知事選で与党候補が勝利したことなどを背景に、ペソ相場は急反発しました。足元で世界的な金利上昇に伴い米ドル高が進む中にあっても、ペソは底堅さを維持しています。2017年7月10日15時現在、対米ドルでは1米ドル=18ペソ前後、対円では1ペソ=6.3円台後半で推移しています。
メキシコ銀行(中央銀行)は6月16日、0.25%ポイントの利上げを実施して、政策金利を7.00%へ引き上げました。声明文の内容から利上げサイクルの終了が示唆され、今後は金融引き締めの波及効果を見極める段階に入ったとの見方から、野村證券ではメキシコ銀行が向こう1年間政策金利を据え置くと予想しています。
向こう1年間のメキシコペソの対円相場のレンジを1ペソ=6.0~6.8円と予想しています。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年7月7日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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