マーケットアウトルック - メキシコペソ -

投資の視点は2018年1月15日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/2/5 現在

投資の視点

メキシコペソ相場は、主要な輸出品である原油の価格下落を背景に、2014年後半以降に下落基調となりました。2016年5月以降には、米国の大統領選でトランプ候補が保護主義的な発言を繰り返したことを受け、ペソ安が進みました。同年11月8日にトランプ候補が米大統領に当選すると、ペソは対米ドルで20ペソ台へ急落しました。2017年入り後も、米トランプ政権の政策不透明感から更に軟化し、1月中旬には1ドル=21ペソ台と史上最安値を付けました。 
ペソ安に歯止めをかけるため、メキシコ銀行(中央銀行)が機動的な利上げを実施し、新たな為替ヘッジプログラムを発表すると、ペソは持ち直しに転じました。さらに、「トランプリスク」の後退に伴い、ペソ相場は上昇基調を強めました。
北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐっては、米国が保護主義的な通商政策を打ち出し、交渉不成立の場合に離脱するリスクが市場で意識され、ペソ相場は2017年9月下旬以降に下落基調となりました。
しかし、2018年入り後、トランプ米大統領が2018年3月末を期限とする交渉を同年7月1日のメキシコ大統領選挙後も継続する可能性を示唆したことで、米国のNAFTA離脱のリスクが後退し、ペソは持ち直しに転じています。2018年2月5日15時現在、対米ドルでは1米ドル=18ペソ台後半、対円では1ペソ=5.9円近傍で推移しています。
メキシコ銀行は2017年12月14日の会合で、政策金利を0.25%ポイント引き上げ7.25%としました。野村證券では、政策金利が年央に7.75~8.00%へ引き上げられると予想しています。向こう1年間のメキシコペソの対円相場のレンジを1ペソ=5.6~6.5円と予想しています。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年2月2日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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