マーケットアウトルック - メキシコペソ -

投資の視点は2020年9月14日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2020/10/12 現在

投資の視点

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が4月16日に必要不可欠な業種を除き操業停止を要請し、中央銀行が21日に0.50%ポイントの緊急利下げを決定すると、ペソは24日に対円で4.2円台前半と、史上最安値を更新しました。
メキシコ政府が5月13日に経済活動の再開に向けた計画を発表すると、ペソは上昇に転じました。6月1日から自動車を始め主要な産業の稼働が再開され、6日に主要産油国による協調減産の7月末までの延長が合意されて原油高が進むと、ペソは3月初旬の水準へ戻しました。しかし、10日に米国で景気の先行きに慎重な見方が示され、世界的なリスクオフの再燃とともに原油安が進んだこと、25日に0.50%ポイントの利下げが決定されたことから、ペソは下落しました。
7月には、世界景気の回復期待がペソを下支えした一方、メキシコの4-6月期実質GDPが前期比で5四半期連続のマイナス成長となり、景気低迷の長期化懸念が高まったことがペソの上値を抑えました。8月に入り、国内自動車生産の回復や、政府がワクチンの確保や臨床試験の実施見通しを示したこと、さらに米国の低金利長期化観測を背景に、ペソは上値を切り上げました。9月8日に政府が議会に提出した2021年度予算案で財政規律が維持されたことを受けてペソは一段高となりました。しかし、9月半ば以降、欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大したことや、原油価格の軟化を受け、ペソは下落基調となりました。24日に0.25%ポイントの追加利下げが決定されると、景気下支えへの期待からペソはやや持ち直しました。
10月1日公表の製造業の景況感が改善し、5日に政府が140億米ドル(GDP比1.2%相当)のインフラ投資計画を公表すると、ペソは上昇基調を強めました。10月9日15時現在、対米ドルでは1ドル=21ペソ台前半、対円では1ペソ=4.9円台後半で推移しています。向こう1年間のメキシコペソの対円相場レンジを1ペソ=4.83~5.13円と予想します。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2020年10月8日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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