マーケットアウトルック - メキシコペソ -

投資の視点は2018年4月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/4/23 現在

投資の視点

メキシコペソ相場は、2017年入り後、米トランプ政権の発足に伴い、メキシコに対して厳しい内容の通商・移民政策が打ち出されるとの懸念から下落が続き、1月中旬には1ドル=21ペソ台と史上最安値を付けました。 
ペソ安に歯止めをかけるため、メキシコ中央銀行が積極的な利上げを継続し、2月下旬に新たな為替ヘッジプログラムを発表するとペソは持ち直しに転じました。トランプ米大統領の保護主義的な政策に対する過度な懸念が次第に後退したことも、ペソ相場の上昇を後押ししました。
北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐっては、米国が自国第一主義を掲げてメキシコとカナダに対して一方的な要求を出し、交渉不成立の場合には同協定を離脱するリスクが市場で意識され、ペソ相場は2017年9月下旬以降に下落基調となりました。
しかし、2018年入り後には、トランプ米大統領がNAFTA再交渉を7月のメキシコ大統領選挙後も継続する可能性を示唆したことで、米国による離脱リスクが後退し、ペソは持ち直しました。さらに、4月14日にペンス米副大統領が「今後数週間で基本合意は可能」と前向きな発言をしたことが伝わるなど、NAFTA再交渉の早期妥結への期待もペソ相場の追い風となり、 2018年4月23日15時現在、対米ドルでは1米ドル=18ペソ台後半、対円では1ペソ=5.8円台前半で推移しています。7月に大統領選挙に向けた左派候補の台頭が相場の波乱要因となる可能性もありますが、金融引き締め継続により、ペソは下支えされるでしょう。野村證券では、向こう1年間のメキシコペソの対円相場のレンジを1ペソ=5.3~6.0円(従来予想は同5.3~5.9円)と予想しています。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年4月20日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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