マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2017年5月15日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/5/22 現在

投資の視点

ニュージーランド(NZ)ドルの対米ドル相場は、2017年初めから主要輸出品である乳製品や農産物価格の上昇を背景に、0.73米ドルを付けましたが、3月初めにニュージーランド準備銀行(RBNZ)による通貨高牽制などを受けて下落基調に転じています。3月末から0.70米ドル前後で推移しましたが、4月下旬以降は0.69米ドルを挟む軟調な展開となっています。2017年5月22日15時現在、NZドルは、対米ドルで0.69米ドル台前半、対円で77円台前半で推移しています。
ニュージーランド経済は堅調に推移しています。2016年10-12月期の実質GDP成長率は前年同期比+2.7%と7-9月期から鈍化しましたが、潜在成長率を依然上回っています。アジアを中心とする移民流入の増加や低金利を背景に、民間消費や住宅投資などの内需が景気をけん引しています。
RBNZは2015年6月以降、7回の利下げを実施し、政策金利は1.75%と最低水準にあります。1-3月期の消費者物価上昇率は前年同期比+2.2%とインフレ目標圏の中心値の同+2%を上回りましたが、低インフレ基調は続く見通しです。5月11日のRBNZの定例理事会後の声明文では「相当の期間、緩和的政策を維持する」との文言を踏襲しました。
米国との金利差縮小を背景にNZドルが対米ドルで下押しする可能性は否定できません。もっとも、ニュージーランド経済が底堅いことや、先進国の中で相対的に高利回りであるNZドル資産への需要は根強いと見込まれることから、NZドルの下値リスクは限定的と言えるでしょう。他方、中期的に円安米ドル高へ回帰すると予想されることもNZドルの対円レートを下支えすると期待されます。向こう1年間のNZドルの対円相場は1NZドル=75~87円と予想します(従来は74~91円)。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年5月19日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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