マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2019年9月17日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2019/10/15 現在

投資の視点

ニュージーランド(NZ)ドルは、5月8日の会合で2年半振りに利下げが決定されると、下落基調を強めました。6月初旬に米国の利下げ観測が台頭すると、NZドルは一時持ち直しましたが、一方でニュージーランド準備銀行(中央銀行、RBNZ)による追加利下げ観測も根強く、NZドルは6月半ばにかけて下落しました。その後、2019年1-3月期の実質GDP成長率が前年同期比+2.5%と、市場予想(同+2.3%)を上回ったことなどを受け、NZドルは上昇しました。7月初めには、企業景況感の悪化からNZドルは一時弱含む局面もありましたが、7月半ばには米利下げ観測の高まりを背景に、対円で72円台後半へ上昇しました。
しかし、7月31日公表の7月の企業景況感の悪化を受け、市場では金利先安観が強まり、NZドルは下落しました。8月1日にトランプ米大統領が対中追加関税の発動を表明すると、ニュージーランドによる輸出先のうち約4分の1を占める中国の景気減速懸念から、NZドルは一段安となりました。8月7日の金融政策会合では、大方の市場予想(0.25%ポイント)を上回る0.50%ポイントの利下げが決定されました。オアRBNZ総裁が追加利下げと将来的にマイナス金利を導入する可能性を指摘すると、NZドルは対ドル・対円で一時3%近く下落しました。その後も弱めの経済指標を受けて、NZドルは下落しました。9月入り後は、米中通商協議の進展や中国の景気刺激策に対する期待から、NZドルは反発しました。19日公表の4-6月期実質GDP成長率は前年同期比+2.1%と市場予想をわずかに上回ったもの、数年振りの低成長となったことが嫌気され、NZドルは弱含みました。25日の金融政策会合で政策金利は1.00%に据え置かれましたが、市場では11月の会合における追加利下げ観測が根強く、NZドルは上値を重くしています。10月11日15時現在、NZドルは対米ドルで0.63ドル台前半、対円で68円台前半で推移しています。向こう1年間のNZドルの対円相場レンジを1NZドル=63.0~74.0円と予想します。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2019年10月10日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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