マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2017年10月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/11/13 現在

投資の視点

ニュージーランド(NZ)ドルの対米ドル相場は、2017年3月初めにニュージーランド準備銀行(RBNZ)による通貨高牽制などを受けて軟化しました。5月下旬から乳製品価格の持ち直しを背景に急上昇し、7月26日に1NZドル=0.752米ドルと年初来高値を付けました。その後、9月23日に実施された総選挙後の連立工作を巡る不透明感から軟調となり、10月19日の左派連立政権の樹立決定を受けて、同=0.68米ドルまで下落しました。足元では、やや持ち直しています。一方、対円でも7月下旬に83円台まで増価しましたが、その後は軟調となり、10月下旬には78円前後まで下落しました。2017年11月13日15時現在、NZドルは対米ドルで0.69米ドル台前半、対円で78円台後半で推移しています。
ニュージーランド経済は底堅く推移しており、2017年4-6月期の実質GDP成長率は前年同期比+2.5%と1-3月期と同水準となりました。移民の流入増加等が内需を下支えしています。政策金利は1.75%と最低水準にあります。7-9月期の消費者物価上昇率は前年同期比+1.9%と4-6月期の同+1.7%から若干加速しましたが、低インフレ基調は当面続く見通しです。11月9日のRBNZの定例理事会後の声明文では「足元のNZドル安傾向が維持されれば、インフレ率の回復とより均衡ある成長を促そう」との文言が盛り込まれました。
米国との金利差縮小や9年ぶりの政権交代を背景にNZドルが対米ドルで下押しされる可能性は否定できません。もっとも、ニュージーランド経済の底堅さや、高利回りの先進国通貨という魅力を踏まえると、下値リスクは限定的と言えるでしょう。中期的に円安米ドル高圧力が強まると期待されることもNZドルの対円レートを下支えするとみられます。今後1年間の対円相場のレンジを1NZドル=78~89円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年11月10日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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