マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2018年12月17日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2019/1/15 現在

投資の視点

ニュージーランド(NZ)ドルの対米ドル相場は、2018年初めから10月初旬にかけて概ね下落基調となりました。米国で利上げが継続される中、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は政策金利を1.75%に据え置いています。米国の長期金利がニュージーランドの長期金利を上回る水準となったことがNZドル下落の背景と見られます。
もっとも、10月中旬公表の2018年7-9月期の消費者物価(CPI)上昇率が前年同期比+1.9%と4-6月期の同+1.5%から加速し、11月初旬公表の2018年7-9月期の失業率が3.9%と約10年振りの水準に低下するなど、ニュージーランド経済の回復期待を高める指標が相次ぐと、NZドルは底固めに向かいました。
11月6日の金融政策決定会合では、政策金利が2019年から2020年にわたり現行水準に据え置かれるとの見通しが示された一方、声明文で従来の「次の政策金利の動きは利上げ、または利下げもあり得る」とする文言が削除されました。市場はこれを好感してNZドルは一段高となり、11月末には一時対円で7ヵ月半振りの水準へ上昇しました。
しかし、2018年末から2019年初めにかけて世界的な景気後退懸念が高まると、市場ではそうした懸念を織り込む形でリスク回避姿勢が強まり、NZドルは対米ドルでの下落に加えて急激な円高の進行もあり、対円で一時約6年振りの水準へ下落しました。
足元では、世界的な景気後退懸念は行き過ぎとの見方や、米国による3月の利上げ見送り観測の高まりなどから金融市場が落ち着きを取り戻しており、NZドルの下落は一服しています。2019年1月11日15時現在、NZドルは対米ドルで0.68米ドル台前半、対円で73円台後半で推移しています。野村證券では、2019年末のNZドルの対円相場を1NZドル=77円と予想しています。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2019年1月10日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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