マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2019年7月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2019/08/13 現在

投資の視点

ニュージーランド(NZ)ドルは、2019年入り後に米利上げ休止観測が高まると、3月中旬にかけて堅調さを維持しました。しかし、ニュージーランド準備銀行(中央銀行、RBNZ)が2019年3月27日の金融政策会合の声明文で利下げの可能性を示唆すると、NZドルは弱含みに転じました。5月8日の会合で2年半振りの利下げにより政策金利の1.50%への引き下げが決定されると、NZドルは下落基調を強めました。
6月初旬に米国の利下げ観測が台頭すると、NZドルは一時持ち直しましたが、一方でRBNZによる追加利下げ観測も根強く、NZドルは6月半ばにかけて再び下落基調となりました。その後、2019年1-3月期の実質GDP成長率が前年同期比+2.5%と市場予想(同+2.3%)を上回り、6月26日の金融政策会合で政策金利が据え置かれたことなどを受け、NZドルは上昇しました。7月初めには、企業景況感の悪化からRBNZによる追加利下げ観測が強まり、NZドルは一時弱含む局面もありましたが、7月半ばには米利下げ観測の高まりを背景に、対円で72円台後半へ上昇しました。
しかし、7月31日公表の7月の企業景況感が悪化すると、市場では金利先安観が強まり、NZドルは下押しされました。8月1日にトランプ米大統領が対中追加関税を表明すると、ニュージーランドによる輸出先のうち約4分の1を占める中国の景気減速懸念から、NZドルは一段安となりました。
8月7日の金融政策会合では、大方の市場予想(0.25%ポイント)を上回る0.50%ポイントの利下げが決定されました。オアRBNZ総裁が追加利下げを示唆する発言をしたことで、NZドルは対ドル・対円で一時3%近く下落しました。年内追加利下げ観測と米中通商摩擦の長期化懸念は、NZドルの上値を重くしています。8月9日15時現在、NZドルは対米ドルで0.64ドル台後半、対円で68円台後半で推移しています。向こう1年間のNZドルの対円相場レンジを1NZドル=67.0~74.0円と予想します。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2019年8月8日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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