マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2019年2月18日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2019/3/11 現在

投資の視点

ニュージーランド(NZ)ドルは、2018年初めから10月初旬にかけて下落しました。米国で利上げが継続された一方、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は政策金利を1.75%に据え置き、米国の長期金利がニュージーランドの長期金利を上回る水準となったことがNZドル相場を下押ししました。
2018年7-9月期の消費者物価(CPI)上昇率が前年同期比+1.9%と4-6月期の同+1.5%から加速し、11月初旬公表の2018年7-9月期の失業率が3.9%と約10年振りの水準に低下するなど、ニュージーランド経済の回復期待を高める指標が相次ぐと、NZドルは底固めに向かいました。11月8日の金融政策決定会合では、政策金利が2019年から2020年にわたり現行水準に据え置かれるとの見通しが示された一方、声明文で従来の「次の政策金利の動きは利上げ、または利下げもあり得る」とする文言が削除されました。市場はこれを好感してNZドルは一段高となり、11月末には一時対円で7ヵ月半振りの水準へ上昇しました。
2018年末から2019年初めにかけて世界的な景気後退懸念が高まると、市場でリスク回避姿勢が強まり、NZドルは対米ドルでの下落に加えて急激な円高の進行もあり、対円で一時約6年振りの水準へ下落しました。その後、米利上げ休止観測の高まりなどから金融市場が落ち着きを取り戻すと、NZドルは2月初旬にかけて回復基調となりました。しかし、2月7日公表の雇用統計で2018年10-12月の失業率が4.3%と市場予想を上回る悪化を示したことで利下げ観測が強まり、NZドルは下落しました。22日にRBNZ副総裁による利下げを示唆する発言が伝わるとNZドルには一段の下押し圧力がかかりました。その後も企業景況感の悪化などを受けてNZドルは弱含みとなっています。2019年3月8日15時現在、NZドルは対米ドルで0.67米ドル台後半、対円で75円台前半で推移しています。向こう1年間のNZドルの対円相場レンジを1NZドル=69.0~78.0円と予想します。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2019年3月7日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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