マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2017年3月21日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/3/27 現在

投資の視点

ニュージーランド(NZ)ドルの対米ドル相場は、2017年初めから主要輸出品である乳製品や農産物の価格上昇を受けて上昇基調となりました。3月初めからニュージーランド準備銀行(RBNZ)による通貨高牽制や乳製品価格の軟化などを受けて急落しましたが、米FOMC後から持ち直しています。2017年3月27日15時現在、NZドルは、対米ドルで0.70米ドル台半ば、対円で77円台後半で推移しています。
ニュージーランド経済は堅調に推移しています。2016年10-12月期の実質GDP成長率は前年同期比+2.7%と、7-9月期の同+3.3%から鈍化しましたが、同+2%台半ばとされる潜在成長率を依然上回っています。アジアを中心とする移民流入数の増加や低金利を背景に、民間消費や住宅投資などの内需が景気をけん引しています。
RBNZは2015年6月以降、合計7回の利下げを実施し、政策金利は1.75%と過去最低水準にあります。RBNZは内需拡大に伴い、インフレ率は同ターゲットの中心値である前年比+2%に到達すると見込んでいます。2月の定例理事会後の声明文には「現行の政策金利を相当の期間維持する」との文言が盛り込まれました。
米国との金利差縮小を背景にNZドルが対米ドルで軟化する可能性は否定できません。しかし、ニュージーランド経済が底堅いことや、先進国の中で相対的に高利回りであるNZドル資産への需要は根強いと見込まれることから、NZドル安が進む可能性は限定的と言えるでしょう。他方、中期的な円安米ドル高への回帰もNZドルを下支えするとみられます。向こう1年間のNZドルの対円相場は1NZドル=77.0~91.0円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年3月24日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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