マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2020年7月13日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2020/07/27 現在

投資の視点

ニュージーランド(NZ)ドルは、3月初旬の世界的な株価急落を受けて軟化し、16日の緊急利下げにより政策金利が過去最低の0.25%に引き下げられると一段安となりました。ドル需要の高まりに伴う米金利上昇を受け、19日にNZドルは一時対米ドルで2009年3月以来、対円で2011年3月下旬以来の安値へ下落しました。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が23日に量的緩和策に踏み切ったことや、政府が26日以降に都市封鎖(ロックダウン)の実施を表明したことは、NZドルの上値を重くしました。
4月下旬には、乳製品価格の下落や追加利下げ観測の高まりからNZドルは軟化しました。政府が4月27日、28日以降のロックダウン解除、外出規制の一部緩和を発表すると、経済活動再開への期待から、NZドルは上昇に転じました。RBNZが5月13日に政策金利を据え置き、2021年初めまで現行水準に維持する見通しを示し、さらに、量的緩和規模拡大の方針を示すと、NZドルは一時弱含みました。しかし、14日以降に国内移動の規制緩和や企業のビジネス再開、小売店やレストランの営業再開が許可されたことを受け、NZドルは上昇基調となりました。政府が6月8日、国内移動の制限を解除したこともNZドルを後押ししました。しかし、10日に米国で景気の先行きに慎重な見方が示されたことをきっかけに世界的なリスクオフが進み、NZドルは下落しました。24日の金融政策会合の声明文でNZドル高をけん制する文言が追加されたこともNZドル安を促しました。
7月に入り、米中対立の深刻化や、米国などの新型コロナウイルスの感染再拡大に対する懸念を背景に、NZドルは軟化しました。足元では、同ウイルスのワクチン開発の進展期待を背景に、NZドルは対円で約1か月半ぶりの高値圏で推移しています。7月22日15時現在、NZドルは対米ドルで0.66ドル台後半、対円で71円台前半で推移しています。向こう1年間のNZドルの対円相場レンジを1NZドル=68.0~76.0円と予想します(従来予想は同61.0~70.0円)。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2020年7月21日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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