マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2019年11月18日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2019/11/25 現在

投資の視点

ニュージーランド(NZ)ドルは、利下げ観測を背景に軟調な推移となりました。7月31日公表の7月の企業景況感が悪化し、市場で金利先安観が強まると、NZドルは下落基調を強めました。8月1日に米国が対中追加関税の発動を表明すると、ニュージーランドの主要輸出先である中国の景気減速懸念から、NZドルは一段安となりました。7日の金融政策会合でニュージーランド準備銀行(中央銀行、RBNZ)が市場予想を上回る0.50%ポイントの利下げを決定し、オアRBNZ総裁が追加利下げと将来的なマイナス金利導入の可能性を指摘すると、NZドルは対ドル・対円で一時3%近く下落しました。
9月入り後は、米中通商協議の進展や中国の景気刺激策に対する期待から、NZドルは反発しました。19日公表の4-6月期実質GDP成長率は前年同期比+2.1%と5年半振りの低成長となり、NZドル安が進みました。
10月16日公表の7-9月期消費者物価上昇率が市場予想を小幅ながら上回る加速を示し、金利先安観が後退すると、NZドルは上昇基調を強めました。
11月6日公表の7-9月期雇用統計で失業率が4.2%(前期は3.9%)と悪化を示すと追加利下げ観測が高まり、NZドルは上値を重くしました。13日の金融政策会合では、市場の大方の予想に反して利下げが見送られたことを受け、NZドルは対円で68円台後半から69円台後半へ急伸しました。翌14日にバスカンドRBNZ副総裁が2020年2月の会合における追加利下げの可能性を改めて示唆すると、NZドルは一時下落しました。その後、米中通商協議の進展期待からNZは持ち直し基調となりました。しかし足元では、香港をめぐる米中対立への懸念がNZドルの上値を重くしています。11月22日15時現在、NZドルは対米ドルで0.64ドル台前半、対円で69円台後半で推移しています。向こう1年間のNZドルの対円相場レンジを1NZドル=66.0~72.0円と予想します(従来予想は63.0~70.0円)。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2019年11月21日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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