マーケットアウトルック - ニュージーランドドル -

投資の視点は2018年4月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/4/23 現在

投資の視点

ニュージーランド(NZ)ドルの対米ドル相場は、2017年9月下旬以降、乳製品価格の下落や労働党率いる連立政権の発足を受けて下げ足を強め、11月中旬には0.68米ドル台まで下落しました。しかしその後、新政権の政策に対する過度な懸念の後退やニュージーランド準備銀行(RBNZ)次期総裁の指名が好感されて12月半ばから反騰しました。
2018年2月初旬には、世界的な株安に伴うリスクセンチメントの高まりからNZドルは下落しました。3月下旬には米国で利上げが実施された一方、RBNZが金利を据え置いたこともNZドルの上値を抑えました。しかし足元では乳製品価格の堅調さを背景に、NZドルは再び対米ドル・対円で強含んでいます。2017年4月23日15時現在、NZドルは対米ドルで0.72米ドル近傍、対円で77円台後半で推移しています。
ニュージーランド経済は、移民の流入増加や民間消費の堅調さを背景に底堅く推移しています。他方、2017年10-12月期の消費者物価上昇率は前年同期比+1.6%とRBNZのインフレ目標範囲内(前年比1~3%)となったものの、同年7-9月期の同+1.9%から減速しました。今後も低インフレ基調は続くと見られることから、野村證券では、政策金利は2018年末まで現行の1.75%と過去最低水準に据え置かれると予想しています。
米国との政策金利差の縮小・逆転が予想される中、NZドルに下押し圧力がかかりやすくなる可能性は否定できません。ただし、ニュージーランドの底堅い景気や乳製品価格の安定化などを踏まえると、下値リスクは限定的なものにとどまると見られます。また、中期的に円安米ドル高に向かえば、NZドルは対円で下支えされやすいでしょう。野村證券では、向こう1年間のNZドルの対円相場のレンジを1NZドル=69~81円と(従来予想は同69~79円)予想しています。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年4月20日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

本ページに記載の内容は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、将来の投資成果を示唆または保証するものではございません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落や誤謬につきましては、当社はその責を負いかねますので、あらかじめご了承ください。また、本ページの内容につきましては当社が著作権を有しております。電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、本ページの内容を当社に無断で複製、転載または転送等を行うことは、固くお断りいたします。