マーケットアウトルック - ロシアルーブル -

投資の視点は2017年10月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/11/13 現在

投資の視点

ロシアルーブル相場は、2014年後半以降の原油価格の下落、同年11月の変動相場制への移行を経て、大幅に水準を切り下げました。対ドルでは2016年1月21日に1米ドル=82.5ルーブル、対円では同年2月11日に1ルーブル= 1.41円と、それぞれ史上最安値をつけました。
その後、原油価格の持ち直しに伴い、ルーブル相場は上昇に向かいました。もっとも、2017年4月下旬以降に原油価格が一時1バレル=50ドルを割り込んで調整する局面でルーブルは一時弱含みましたが、原油価格が6月下旬を底に上昇に転じると、ルーブル相場も上昇基調を取り戻しました。しかし、足元ではインフレ減速を受けた金利引き下げの影響もあり、原油高の局面にあってもルーブルは弱含みで推移しています。2017年11月13日15時現在対米ドルで59ルーブル台前半、対円で1.9円台前半で推移しています。
ロシア中央銀行(CBR)は2017年10月27日の会合で0.25%ポイントの利下げを実施し、政策金利を8.25%へ引き下げました。10月の消費者物価上昇率は前年同月比+2.7%へ減速し、CBRのインフレ目標(同+4%)を4ヶ月連続で下回りました。野村證券では次回12月15日の会合でも0.25%ポイントの利下げを予想しますが、米国との金利差拡大によりルーブルが減価した場合には金利据え置きの可能性もあると見ています。
野村證券では、2017年通年の成長率は前年比+2.0%と、プラス成長への転換を予想しています(2016年の成長率は同-0.2%)。成長期待の高まりに加え、実質政策金利が5%台後半と高水準にあることはルーブルを下支えすると見られます。向こう1年間のロシアルーブルの対円相場のレンジを1ルーブル=1.89~2.05円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年11月10日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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