マーケットアウトルック - ロシアルーブル -

投資の視点は2017年5月15日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/5/22 現在

投資の視点

ロシアルーブル相場は、原油価格の安定化に加え、中央銀行に対する信認の高まりを背景に、堅調さを維持しています。2017年5月22日15時現在、対米ドルで56ルーブル台半ば、対円で1.9円台半ばで推移しています。
ルーブル相場と連動性が高い原油価格は、1バレル=50ドル前後で、概ね安定して推移しています。5月25日の石油輸出国機構(OPEC)総会において原油の減産延長が決定し、非OPEC産油国のロシアも減産を延長すれば、供給過剰が更に解消に向かうとの見通しから、年末にかけて原油価格は緩やかに上昇すると見られます。
ルーブル高と食料品価格下落に伴うインフレ期待の低下に加え、経済活動の回復を受けて、ロシア中央銀行(CBR)は政策金利を0.50%ポイント引き下げ、9.25%としました(5月2日より適用)。足元でもインフレ率は減速しており、2017年4月の消費者物価(CPI)上昇率は前年比+4.1%と、インフレ目標値(同+4.0%)近くへ低下しました。
野村證券は、ロシアの政策金利は2017年末までに8.50%へ引き下げられると予想します。ロシアの実質政策金利は4%台前半にあり他国に比べ高水準であることから、資金流入が継続しています。CBRによるインフレ抑制姿勢の維持や外貨積み増しなどを含む政策は市場から信認を得ており、通貨ルーブルの堅調さにつながっているとみられます。
ロシア経済は、原油価格の持ち直しやインフレ沈静化により、内需の下押し圧力が緩和されつつあり、2017年1-3月期の実質GDP成長率は前年同期比+0.5%と、前期に続きプラス成長となりました。ロシア経済の成長期待の高まりは、ルーブルの追い風となりやすいでしょう。向こう1年間のロシアルーブルの対円相場のレンジを1ルーブル=1.87~2.04円と予想します(従来は同1.87~1.99円)。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年5月19日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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