マーケットアウトルック - ロシアルーブル -

投資の視点は2017年6月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/7/10 現在

投資の視点

ロシアルーブル相場は、原油価格の軟化に加え、世界的な金利上昇に伴う米ドル高を背景に対ドルで下落基調にあります。2017年7月10日15時現在、対米ドルで60ルーブル台前半、対円で1.8円台後半で推移しています。
ルーブル相場と連動性が高い原油価格は、主要産油国の間で減産が合意されたものの、米国シェールオイルの増産観測などから、1バレル=50ドルを割り込んで推移しています。もっとも、夏場の需要増や減産順守から、年末にかけ原油価格は緩やかに上昇すると見られます。
2017年6月の消費者物価(CPI)上昇率は、食料品価格の上昇を主因に、前年同月比+4.4%と5月の同+4.1%から加速しました。野村證券では、インフレ加速に加え、足元でルーブルが軟調に推移していることから、CBRは次回7月28日の会合で政策金利を現行の9.00%に据え置くと予想しています。実質政策金利が4%台後半と、比較的高い水準に維持されることは、目先、ルーブル相場を下支えすると見られます。さらに、CBRによるインフレ抑制姿勢の維持や外貨積み増しを含む政策は市場から信認を得ており、通貨ルーブルの底堅さにつながるとみられます。
ロシア経済は、原油価格の安定化やインフレ沈静化により、内需の下押し圧力が緩和されつつあり、2017年1-3月期の実質GDP成長率は前年同期比+0.5%と、前期に続きプラス成長となりました。野村證券では2017年通年の成長率は前年比+1.5%とプラス成長に転換すると予想しています(2016年の成長率は同-0.2%)。
ロシア経済の成長期待の高まりは、ルーブルの追い風となりやすいでしょう。向こう1年間のロシアルーブルの対円相場のレンジを1ルーブル=1.87~2.05円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年7月7日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

本ページに記載の内容は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、将来の投資成果を示唆または保証するものではございません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落や誤謬につきましては、当社はその責を負いかねますので、あらかじめご了承ください。また、本ページの内容につきましては当社が著作権を有しております。電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、本ページの内容を当社に無断で複製、転載または転送等を行うことは、固くお断りいたします。