マーケットアウトルック - ロシアルーブル -

投資の視点は2018年9月18日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/10/15 現在

投資の視点

ロシアルーブル相場は、米財務省が4月6日、ロシアに対し追加的な経済制裁を発動したことを受け、対米ドルで10%超下落しました。しかしその後は、米金利上昇を背景に他の新興国通貨が下落基調を強める中にあっても、原油価格が過去約3年半振りの高値圏で推移したことで、ルーブルは堅調さを維持しました。
ロシア中央銀行は7月27日、政策金利を3会合連続で7.25%に据え置きました。声明文では、2019年1月に予定される付加価値税率引き上げなどの影響でインフレリスクが高まる可能性が指摘されました。金融引き締め姿勢の維持が示唆されたことを受け、ルーブル相場は底堅さを増しました。
しかし、米国務省が8月8日、英国で3月に起きたロシア人元スパイの毒殺未遂事件に関してロシア当局者が神経剤を使用したと断定し、対ロシア追加経済制裁を発表(同措置は8月27日に発効)したことを受け、ルーブルは再び急落しました。米国による追加制裁への懸念はロシアの消費や投資の低迷につながり、ロシアの2018年4-6月期実質GDP成長率は前年同期比+1.9%と、同年1-3月期の同+1.3%に続く低成長となりました。
トルコに端を発する新興国市場のリスク回避傾向に伴い、ルーブル相場が下落基調を強める中、ロシア中央銀行は9月14日、3年9ヵ月振りの利上げに踏み切り、政策金利を0.25%ポイント引き上げ7.50%とすることを決定しました。
米国で対ロシア追加制裁が中間選挙後に延期される見通しとなり政治リスクが後退した一方、原油市況の軟化はルーブルの上値を重くしています。2018年10月12日15時現在、ルーブル相場は対米ドルで66ルーブル台前半、対円で1.7円近傍で推移しています。向こう1年間のロシアルーブルの対円相場のレンジを1ルーブル=1.57~1.77円と予想しています。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年10月11日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

本ページに記載の内容は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、将来の投資成果を示唆または保証するものではございません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落や誤謬につきましては、当社はその責を負いかねますので、あらかじめご了承ください。また、本ページの内容につきましては当社が著作権を有しております。電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、本ページの内容を当社に無断で複製、転載または転送等を行うことは、固くお断りいたします。