マーケットアウトルック - ロシアルーブル -

投資の視点は2017年3月21日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/3/27 現在

投資の視点

ロシアルーブル相場は、完全変動相場制に移行した2014年11月10日以降、原油価格との連動性を高めています。原油価格の下落に加え、欧米諸国の対ロシア経済制裁による景気減速を背景に、ルーブルは2016年1月21日には対ドルで85.96ルーブル、対円で1.36円と史上最安値を更新しました。
しかしその後、中国の景気悪化懸念が後退したことなどを受けて、原油価格が反発し、ルーブルも上昇に転じました。さらに、同年11月下旬および12月初旬に主要産油国間で原油の減産合意が成立した結果、ルーブルは上昇基調を強めました。2017年入り後も産油国の減産は順調に進んでおり、ルーブル相場も底堅く推移しています。2017年3月27日15時現在、対米ドルで57ルーブル台前半、対円で1.9円台前半で推移しています。
ルーブル相場の安定化による輸入物価の下落や食料品価格の下落などを背景に、消費者物価(CPI)上昇率は2017年2月に前年比+4.6%と2012年6月以来の水準に低下、ロシア中央銀行は3月24日に政策金利を0.25%ポイント引き下げ、9.75%とすることを発表しました。野村證券では、インフレの鎮静化から政策金利は2017年末までに9.0%へ引き下げられると予想します。
野村證券では、金融緩和による景気刺激効果や原油価格の持ち直しから、2017年の実質GDP成長率を前年比+1.1%と、2016年の同-0.2%からプラス成長に転じると予想します。ロシア経済の成長期待の高まりは、ルーブルの追い風となりやすいでしょう。
ルーブルは対円でも緩やかな増加基調が見込まれることから、向こう1年間のロシアルーブルの対円相場のレンジを1ルーブル=1.87~2.01円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年3月24日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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