マーケットアウトルック - ロシアルーブル -

投資の視点は2018年4月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/4/23 現在

投資の視点

ロシアルーブル相場は、主要な輸出品である原油価格との高い相関がみられてきました。原油価格は、主要産油国間で2017年1月より始まった協調減産が同年11月末に2018年末までの延長が決定されたことを受け、堅調さを維持し、ルーブル相場を下支えしてきました。
2018年2月初めには、世界的な株安に加えて、米国のシェールオイル生産拡大による需給緩和懸念から原油価格が反落し、ルーブルも一時軟化しました。その後、4月初めにかけては、市場のリスクセンチメントの後退と原油市況の底堅さを背景に、ルーブルは堅調さを取り戻しました。
しかし、米財務省が4月6日、ロシアの新興財閥企業とその経営者および政府高官に対して追加制裁を発表したことを受け、ルーブルは急落しました。足元にかけては、ロシア中央銀行がルーブル売り介入を一時停止したことや、米国による追加制裁への懸念が後退したことでルーブルはやや値を戻しています。もっとも、シリア情勢の緊迫化で原油高が進む中にあっても、同国をめぐる米国とロシアとの緊張の高まりがルーブルの上値を抑えていると見られます。2018年4月23日15時現在、対米ドルで61ルーブル台前半、対円で1.7円台後半で推移しています。
ロシア中銀はインフレ鎮静化を背景に緩やかなペースで利下げを実施してきましたが、米国の対ロシア経済制裁強化を受けたルーブル安により、今後インフレ圧力の高まりが予想されることから、短期的に政策金利を現行の7.25%に据え置くと見られます。野村證券では、向こう1年間のロシアルーブルの対円相場のレンジを1ルーブル=1.67~1.94円(従来予想は同1.79~1.94円)と予想しています。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年4月20日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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