マーケットアウトルック - ロシアルーブル -

投資の視点は2019年11月18日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2019/11/25 現在

投資の視点

ロシアルーブル相場は、9月初旬を底に堅調さを取り戻しました。6日の金融政策会合では、インフレの落ち着きと景気の想定以上の下振れを受け、3会合連続で0.25%ポイントの利下げが決定されました。声明文で追加利下げが示唆され、市場で景気回復期待が高まると、ルーブルは上昇しました。14日には、サウジアラビアの石油施設が攻撃されたことを受けて原油価格が高騰し、ルーブルは一時強含みました。しかしその後、サウジアラビアの原油生産が回復したとの報道や、世界景気の減速懸念から原油価格が下落すると、ルーブルも下落に転じました。30日に米財務省が2018年11月の米中間選挙へ介入したとして、ロシアの7個人と4団体を制裁対象に指定し、ルーブル安が進みました。
10月4日公表の9月の消費者物価(CPI)上昇率が前年同月比+4.0%と8月(同+4.3%)から減速し、追加利下げ観測が高まると、景気回復期待からルーブルは上昇しました。25日の金融政策会合で4会合連続となる利下げ(0.50%ポイント)により、政策金利が6.50%へ引き下げられると、ルーブル高が進みました。その後も、原油相場の安定や米中通商協議の進展期待を受け、ルーブル相場は底堅く推移しました。
11月13日公表の7-9月期実質GDP成長率は前年同期比+1.7%と、3四半期ぶりに1%台の成長を回復しました。しかし同時に、内需低迷により10-12月期には成長率が再び減速するとの見通しが示されたことを受け、ルーブルは弱含みました。20日にナビウリナ中銀総裁が12月の金融政策会合での追加利下げの可能性を示唆すると、景気回復期待から、ルーブル相場は底堅さを増しました。一方、米中通商協議の先行き不透明感により、ルーブルは上値を抑えられています。11月22日15時現在、対米ドルで63ルーブル台後半、対円で1.7円近傍で推移しています。向こう1年間のロシアルーブルの対円相場レンジを1ルーブル=1.53~1.73円と予想します(従来予想は同1.46~1.73円)。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2019年11月21日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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