マーケットアウトルック - ロシアルーブル -

投資の視点は2017年8月21日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/9/11 現在

投資の視点

ロシアルーブル相場は、2014年後半以降の原油価格の下落、同年11月の変動相場制への移行を経て、大幅に水準を切り下げました。対ドルでは2016年1月21日に1米ドル=82.5ルーブル、対円では同年2月11日に1ルーブル=1.41円と、それぞれ史上最安値をつけました。その後、原油価格の持ち直しに伴い、ルーブル相場は対米ドル、対円ともに反転上昇しました。2017年入り後も原油価格の安定化を背景に、ルーブル相場は堅調に推移しましたが、4月下旬以降に原油価格が一時1バレル=50ドルを割り込む局面では弱含みで推移しました。原油価格が6月下旬を底に上昇に転じたことに伴い、ルーブル相場も足元で反発しています。2017年9月11日15時現在、対米ドルで57ルーブル台前半、対円で1.8円台後半で推移しています。
ロシア中央銀行(CBR)は、2017年3月以降に3会合連続で累計1.00%の利下げを実施し、政策金利を9.00%へ引き下げました。野村證券では、CBRがインフレ率の低下を受けて9月15日の会合で利下げを再開し、政策金利を2017年末までに8.00%へ引き下げると予想しています。利下げが再開されれば、景気は底堅さを増すとみられます。  ロシアの実質GDP成長率は、2017年4-6月期に前年同期比+2.5%と、前期の同+0.5%から加速しました。野村證券では、2017年通年の成長率は前年比+1.5%と、プラス成長へ転換する予想します(2016年の成長率は同-0.2%)。
ロシア経済の成長期待の高まりに加え、実質政策金利が5%台前半と高水準にあることは、ルーブルを下支えしています。他方、原油価格の先行きと欧米の対ロシア制裁による影響には留意が必要です。向こう1年間のロシアルーブルの対円相場のレンジを1ルーブル=1.80~1.97円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年9月8日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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