マーケットアウトルック - 南アフリカランド -

投資の視点は2019年12月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2020/01/14 現在

投資の視点

南アフリカランド相場は、10月11日に米中通商協議が部分合意に達したことを受けて上昇基調となりました。16日には、南アフリカの約9割の電力供給を担う国営電力会社が約7ヵ月振りに計画停電を実施し、ランドは一時弱含みました。しかし、18日に政府が発電計画を公表し、電力不足に対する懸念が後退すると、ランドは持ち直しました。30日公表の「中期財政計画」で財政赤字拡大見通しが示されると、ランド安が進みました。
11月1日に大手格付機関が南アフリカ国債の格下げ(※)を見送ると、ランドは反発しました。その後、7日公表の9月の製造業生産や13日公表の9月の小売売上高が市場予想を下回り、ランド相場は上値を重くしましたが、21日の金融政策委員会では、市場予想通りに政策金利が据え置かれ、ランドは底堅さを取り戻しました。
12月初旬に国営電力会社が再び計画停電を実施し、景気の先行き懸念が強まると、ランドは軟化しました。しかしその後、米中通商協議の進展期待により市場のセンチメントが改善し、南アフリカの主要産品である金やパラジウムなど貴金属価格が上昇すると、ランドは対円で7.7円台後半と、約5ヵ月振りの水準へ上昇しました。
しかし、2020年1月3日に米軍がイラン革命防衛隊の司令官を殺害し、それを契機に中東情勢が緊迫化すると、市場のリスク回避姿勢が強まり、ランドは対円で7.5円前半まで急落しました。8日にはトランプ米大統領がイランのミサイル攻撃に対する報復措置を見送る方針を示したことを受けて中東情勢の悪化懸念が後退し、ランドは持ち直しました。しかし、9日に国営電力会社が計画停電を発表すると、電力供給不足による景気抑制懸念からランドは上値を重くしました。1月10日15時現在、南アフリカランドは対米ドルで14ランド台前半、対円では7.7円近傍で推移しています。向こう1年間の南アフリカランドの対円相場レンジを1ランド=7.2~7.8円と予想します。(※)無登録の格付業者が付与した格付。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2020年1月9日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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