マーケットアウトルック - 南アフリカランド -

投資の視点は2017年10月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/11/13 現在

投資の視点

南アフリカランド相場は、2016年1月下旬以降に同国の主要産品で、世界生産シェア第1位のプラチナなど資源価格が上昇に転じたことに伴い、上昇基調に転じました。その後、プラチナ価格は2016年夏場をピークに軟調に転じた一方、ランド相場は底堅さを維持しました。南アフリカ準備銀行(中央銀行、SARB)が、インフレ抑制のため金融引き締め姿勢を維持したことが、ランドを下支えしたと見られます。
しかし足元では、政権与党内での派閥争いや格下げ懸念が台頭し、ランド相場は下落基調を強めています。11月13日15時現在、南アフリカランドは対米ドルで14ランド台前半、対円では7.8円台後半で推移しています。
2017年12月16~20日に開催予定の与党・アフリカ民族会議(ANC)の党大会では、5年に1度の党首選が実施されます。ズマ現大統領の後継者選びをめぐり、党内では分裂が深刻化しており、政権運営が滞ることで、財政健全化の遅れが懸念されています。今後、南アフリカ国債が格下げされ、主要な国債インデックスから除外された場合、資金フローが不安定化するリスクにも留意が必要です。
金融政策においては、SARBが9月21日、市場の利下げ予想に反して、政策金利を6.75%に据え置きとしました。野村證券では、目先は金利据え置きを予想しています。
対外収支は、欧州の景気回復に伴う輸出増加や、高金利を背景とした証券投資資金の流入により改善しています。今後、ランド相場が上昇基調を取り戻すには、12月のANC党大会を経て、政治の先行き不透明感が払しょくされることに加え、プラチナなど資源価格が持ち直すことが条件になると見られます。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年11月10日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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