マーケットアウトルック - 南アフリカランド -

投資の視点は2020年8月17日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2020/09/14 現在

投資の視点

3月初旬に南アフリカ国内で初の新型コロナウイルス感染者が確認され、世界的な株安で市場のリスクオフが強まると、南アフリカランドは下落基調を強めました。南アフリカ準備銀行(SARB)が19日に1.00%ポイントの利下げを決定し、政府が23日に全国的な都市封鎖により27日以降の外出禁止令を発表したことに続き、27日に大手格付機関が南アフリカ国債の格付を投機的水準(※)に引き下げると、ランド安が加速しました。景気悪化懸念が強まる中、SARBが4月14日に1.00%ポイントの緊急の追加利下げを決定するとランド安が進み、4月23日には対円で一時5.6円と史上最安値を更新しました。
5月1日に都市封鎖が解除されると、ランドは上昇に転じました。資源価格の上昇や、6月1日に鉱山や工場が再稼働したこともランド高を促しました。しかし、24日公表の2020/21年度補正予算案で財政赤字の大幅拡大見通しが示され、30日公表の1-3月期実質GDPが予想以上に落ち込むとランドは軟調となりました。7月23日に0.25%ポイントの利下げが実施されると景気刺激期待からランドは一時強含みましたが、その後は景気先行き不透明感から、8月上旬にかけて下落しました。8月17日に政府が感染抑制のための制限措置を緩和したことや、ワクチン開発に対する期待の高まり、さらに米国の低金利政策長期化観測を背景に、ランドは月末にかけて上昇しました。
9月8日公表の4-6月期実質GDP成長率が前期比年率51.0%と、統計開始以来の4四半期連続のマイナス成長になり、ランド安が進みました。足元では、景気先行き不透明感や財政悪化懸念がランドの上値を重くしています。9月11日15時現在、南アフリカランドは対米ドルで16ランド台後半、対円では6.3円近傍で推移しています。向こう1年間の南アフリカランドの対円相場レンジを1ランド=5.99~6.63円と予想します。(注1)※無登録の格付業者が付与した格付。(注2)南アフリカの財政年度は4月~翌年3月。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2020年9月10日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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