マーケットアウトルック - 南アフリカランド -

投資の視点は2020年10月19日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2020/11/16 現在

投資の視点

南アフリカランドは、3月初旬に世界的な株安の進行を受け、下落しました。南アフリカ準備銀行(SARB)が19日に利下げを決定し、政府が24日に27日以降の外出禁止令を発令し、27日に大手格付機関が南アフリカ国債の格付を投機的水準(※)に引き下げると、ランド安が加速しました。4月14日に緊急追加利下げが決定されるとランド安が進み、23日に対円で一時5.6円と史上最安値を更新しました。
5月1日に都市封鎖が解除され、6月1日から鉱山や工場が再稼働されると、ランドは上昇基調を強めました。しかし、24日公表の2020/21年度補正予算案で財政赤字の大幅拡大見通しが示され、30日公表の1-3月期実質GDPが予想以上に落ち込むと、景気先行き不透明感が強まり、ランドは8月上旬にかけて下落しました。8月17日に政府が感染抑制のための制限措置を緩和し、ワクチン開発に対する期待が高まると、ランドは上昇に転じました。
9月8日公表の4-6月期実質GDP成長率は前期比年率-51.0%と大幅に落ち込み、ランド安が進みました。17日に政策金利据え置きが決定されると、ランドは反発しました。その後、欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大や、貴金属価格の下落を受け、ランドは弱含みました。
10月に入り、約6ヵ月振りに国境閉鎖が解除されたことや、製造業の景況感が大幅に改善したこと、さらにワクチン開発進展への期待を背景に、ランドは底堅さを取り戻しました。
11月には世界的なリスクセンチメントの改善がランドを押し上げました。11日にラマポーザ大統領が観光などサービス業の支援策を打ち出したこともランドの堅調さにつながりました。11月13日15時現在、南アフリカランドは対米ドルで15ランド台後半、対円では6.7円近傍で推移しています。2020年末の南アフリカランドの対円相場を1ランド=5.98円と予想します。(注1)※無登録の格付業者が付与した格付。(注2)南アフリカの財政年度は4月~翌年3月。

投資の視点

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2020年11月12日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

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