マーケットアウトルック - 南アフリカランド -

投資の視点は2018年4月16日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2018/4/23 現在

投資の視点

南アフリカランド相場は、低成長や政治の先行き不透明感を背景に2017年9月入り後に下落基調に転じました。10月に公表された「中期財政計画」では、財政赤字が拡大するとの見通しが示され、11月24日には大手格付機関が南アフリカ国債の格付けを投機的水準(※)へ引き下げるなど、財政悪化懸念もランド相場の重しとなりました。
しかしその後、12月の与党・アフリカ民族会議(ANC)議長選に向け、ズマ大統領の後継者として改革派のラマポーザ副大統領の勝算が高まると、ランド相場は上昇に転じました。実際に12月18日、ラマポーザ氏が勝利してANC議長に就任する運びとなり、ランド相場は急騰しました。2018年入り後には、ズマ大統領の早期退陣観測からランドは強含みで推移し、2月14日に同大統領の辞任を受けて一段高となりました。ラマポーザ新政権は、新年度予算案で増税を含む財政再建策を打ち出し、内閣改造では市場からの信認の厚いネネ元財務相を復帰させ、ゴーダン元財務相を公共企業相として登用するなど改革期待を高めました。3月23日に大手格付け会社が同国の格付けを投資適格(※)に維持したことを受け、資金流出懸念は大幅に後退しました。2018年4月23日15時現在、南アフリカランドは対米ドルで12ランド台前半、対円では8.9円近傍と高値圏で推移しています。
政権交代に伴うセンチメントの改善から、野村證券では、3月の利下げに続き、5月の会合でも追加利下げを予想しています。新政権による財政健全化や汚職撲滅に向けた政策が前進すれば、ランド相場は追い風を受けやすいでしょう。野村證券では、向こう1年間の南アフリカランドの対円相場のレンジを1ランド=8.7~10.5円と予想します(※無登録格付)。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2018年4月20日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

本ページに記載の内容は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、将来の投資成果を示唆または保証するものではございません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落や誤謬につきましては、当社はその責を負いかねますので、あらかじめご了承ください。また、本ページの内容につきましては当社が著作権を有しております。電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、本ページの内容を当社に無断で複製、転載または転送等を行うことは、固くお断りいたします。