マーケットアウトルック - 南アフリカランド -

投資の視点は2017年5月15日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/5/22 現在

投資の視点

南アフリカランド相場は、プラチナなど資源価格が下落基調に転じた中、足元にかけやや低調な推移が続いています。5月8日15時現在、南アフリカランドは対米ドルで13ランド台前半、対円では8.4円前半で推移しています。
2017年3月30日にズマ大統領は内閣改造を行い、以前から財政政策をめぐり対立することの多かったゴーダン財務相を解任しました。市場から高い信認を得ていた同財務相が更迭されたことにより、企業や消費者のセンチメントの悪化が予想され、今後、南アフリカでは景気下押し圧力がかかりやすくなると見られます。野村證券では、民間投資や消費の伸び悩みにより、2017年の実質GDP成長率は前年比+0.2%と低水準にとどまると予想しています。
内閣改造を経て、ズマ大統領の派閥が優勢となる状況下において、経済政策面では、ギガハ新財務相が財政拡張路線を打ち出すとの懸念が強まっています。他方、4月26日に西ケープ高等裁判所は、多額の費用が必要とされる原子力発電所の建設に関する政府間協定に対して、違憲判決を下しました。
経済成長見通しの悪化と財政余力の欠如に加え、原子力発電所の問題も重なり、大手格付け会社が南アフリカ国債の格付けをさらに引き下げる可能性が指摘されています。
野村證券では、南アフリカ準備銀行が資金流出に歯止めをかけるため、2017年5月25日の会合で現行7.00%の政策金利を0.50%ポイント引き上げると予想しています。
向こう1年間の南アフリカランドの対円相場を1ランド=7.5~8.7円(従来は同7.2~8.3円)と予想しますが、格下げ懸念から、ランド相場には下押し圧力がかかりやすいと見られます。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年5月19日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

本ページに記載の内容は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、将来の投資成果を示唆または保証するものではございません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落や誤謬につきましては、当社はその責を負いかねますので、あらかじめご了承ください。また、本ページの内容につきましては当社が著作権を有しております。電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、本ページの内容を当社に無断で複製、転載または転送等を行うことは、固くお断りいたします。