マーケットアウトルック - 南アフリカランド -

投資の視点は2017年8月21日に野村マンスリー投資会議で確認された内容に基づいています。

2017/9/11 現在

投資の視点

南アフリカランド相場は、2016年1月下旬以降に同国の主要産品で、世界生産シェア第1位のプラチナなど資源価格が上昇に転じたことに伴い、上昇基調に転じました。その後、プラチナ価格は2016年夏場をピークに軟調に転じましたが、ランド相場は上昇基調を維持しました。
2017年3月30日には、ズマ大統領が内閣改造を行い、市場の高い信認を得ていたゴーダン財務相を解任したことを受け、政治的混乱による成長見通しの悪化や、財政拡張懸念からランドは急落しました。南アフリカ準備銀行(SARB)が金融引き締め姿勢を維持したことなどから、ランドは底堅さを取り戻しましたが、7月上旬には、SARBの独立性に対する懸念を強める動きが浮上、さらに汚職疑惑など批判の高まるズマ大統領の不信任決議案が8月8日に否決され、ランドは弱含みとなりました。しかし、足元にかけては、プラチナ価格の持ち直しに伴いランドは底堅さを取り戻しています。9月11日15時現在、南アフリカランドは対米ドルで12ランド台後半、対円では8.3円台後半で推移しています。
インフレ見通しが改善した一方、成長見通しの悪化を理由にSARBは7月20日に政策金利を0.25%ポイント引き下げ6.75%とすることを決定しました。野村證券では、9月もしくは11月に追加利下げが実施され、2017年末の政策金利は6.50%になると予想しています。高金利を背景とした資金流入はランドを下支えすると見られます。一方、与党・アフリカ民族会議(ANC)の全国党大会を12月に控え、ズマ大統領の後継者選びをめぐり政治リスクが高まる可能性と、追加的な格下げリスクには留意が必要です。向こう1年間の南アフリカランドの対円相場を1ランド=7.9~9.0円と予想します。

グラフ

(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成(直近値は2017年9月8日)


  • 内容は、「野村マンスリー投資会議」で確認されたグローバルな各資産に関する見方や投資視点などに基づいて作成しております。
  • 「野村マンスリー投資会議」は、グローバル・リサーチによる主要国・地域の景気、金利、為替、株価見通しを前提に、投資戦略を検討する月例の会議です。

本ページに記載の内容は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、将来の投資成果を示唆または保証するものではございません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落や誤謬につきましては、当社はその責を負いかねますので、あらかじめご了承ください。また、本ページの内容につきましては当社が著作権を有しております。電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、本ページの内容を当社に無断で複製、転載または転送等を行うことは、固くお断りいたします。