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2019.04.03

企業任せから自己責任へ?「受取額が自分次第の年金」とは

ご自身が加入している年金制度について、しっかり把握できていますか?
日本の年金制度には、「国民年金」「厚生年金」の公的年金制度に加えて、会社独自の「企業年金」という制度があり、自分が勤めている会社に企業年金制度があれば加入出来ることになっています。
近年「企業年金」の中で、存在感を増しているのが「企業型確定拠出年金」です。勤め先の会社で導入されることになり戸惑った、加入はしたものの実はよく内容を理解できていない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、「企業型確定拠出年金」の制度の魅力や考え方についてご紹介します。

知っているようでよく知らない「企業型確定拠出年金」

「企業型確定拠出年金」とは、企業側が掛金を積み立て(=拠出)、社員本人が運用する制度です。企業型確定拠出年金を実施している会社に勤めている場合、規約に定める要件を満たしていれば加入することが出来ます。

企業型確定拠出年金の特徴

企業型確定拠出年金の特徴のイメージ図 企業型確定拠出年金の特徴のイメージ図

  • (出所)野村證券作成
  • (※1)加入対象条件を各企業で定めている場合があります。

企業側が用意した金融商品の中から“自分で投資先を選んで運用する”というのがこの制度の見逃せないポイントです。

将来の年金受取額は自分次第

これまで、“年金”といえば、国や企業にお任せする制度という考え方が一般的でしたが、企業型確定拠出年金において忘れてはいけないのは、将来の年金受取額は「自分の運用成果次第」となるという点です。つまり、投資先を選ぶ際に、「なんだか難しいのでコレでいいや」と深く考えずに選ぶのと、きちんとプランを立てて選ぶのとで、将来受け取る年金額に大きく影響が出てくると言えそうです。

例えば、毎月3万円を拠出して運用した場合をシミュレーションしてみましょう。
年率3%と5%と運用成果をあげることが出来れば、20年後に大きな差が出ることが分かります。

毎月3万円を20年間運用していくと…?(※2)

毎月3万円を20年間運用した場合のイメージグラフ 毎月3万円を20年間運用した場合のイメージグラフ

  • (出所)野村證券作成
  • (※2)このシミュレーションは、実際の投資結果とは異なります。手数料・税金等は考慮していません。複利で計算します。積み立ては各月末に行うものとします。

毎月一定額を積み立てていく「積立投資」のため、時間や資産を分散することでリスクをコントロールし、安定した運用を目指すことができるのも企業型確定拠出年金のメリットの一つです。

まだまだ制度のメリットを活かしきれていない現状

しっかり運用していけば、大きな成果を目指せるにもかかわらず、確定拠出年金が根付いているアメリカと比較すると、日本では預貯金で運用している割合が高く、積極的に運用を行えているとは言えないのが現状です。

日本と米国
企業型確定拠出年金 資産配分の比較

日本と米国 企業型確定拠出年金の資産配分を比較したイメージグラフ 日本と米国 企業型確定拠出年金の資産配分を比較したイメージグラフ

  • (※3)日本の資産配分の割合および運用資産額は2016年3月末の数値。
  • (※4)米国の資産配分の割合は2014年末の数値、運用資産額は2015年末の数値(1ドル=120.6円にて換算)。
  • (出所)ICI/EBRI database 運営管理機関連絡協議会等より、金融庁作成資料に基づく。

「投資をやったことがないから分からない」「難しいので自分で投資先を選べない」という理由で「とりあえず預貯金で…」としてしまうケースが多いのかもしれませんね。「預貯金」での運用は確かに安定はしていますが、低金利の状況を考えると、“増やす”という面では期待できそうにありません。せっかく自分で将来の年金額を増やしていけるチャンスがあるのだから、しっかり知識を身に付けて、運用に取り組んでいった方が賢明だと思いませんか?

大切なのは「今を把握すること」と「見直すこと」

確定拠出年金をすでに始められている方は、現在ご自分の資産配分がどのようになっていて、どれくらいの運用成果を出しているか把握していますか?投資先を最初に選んだままほったらかしにしてはいませんか?
まずは「今を把握すること」からスタートしてみましょう。

「今を把握する」にあたってのポイント
  • 全体の運用状況(毎月いくら拠出しているか、現時点でいくら積みあがっているか)
  • 毎月の拠出額でどの商品に投資しているか
  • 積みあがっている資産の資産配分(株式に○○%、預金に○○%など)
  • 投資している商品それぞれの運用成果

さらに、定期的に運用状況をチェックして「見直す」ことも大切です。

「見直す」にあたってのポイント
  • 毎月の拠出額で投資する商品の見直し
  • 積みあがっている資産の資産配分の見直し

見直しにあたっては、あらかじめ自分の運用成果をどれくらいにしておきたいかを見据え、運用プランを考えておくことも大切ですね。
まずは、自分の手が届く範囲で良いと思います。投資先の金融商品の特徴を把握し、自分に適した運用プランをたててみる。そうやって身に付けた知識が、将来の糧になるかもしれません。
大切な将来の年金のために、自らの足で少しずつ歩んでみてはいかがでしょうか。

編集後記

筆者M

「自己責任」ってちょっと荷が重いですが、やりようによっては大きな成果も期待できるってことですよね!将来後悔しないように、まずは自分の運用プランを考えてみようと思います。

ファイナンシャル
プランナーK

運用プランを考えるためには、自分自身の人生設計を明確にしておくことも大切です。「20代~40代のお金のハナシ」では、将来のお金にまつわる情報収集やシミュレーションで自分の未来を「見える化」することができますよ。

ファイナンシャル
プランナーK

「これからどんな大きな支出が待っているの?」「将来のために今何をすべき?」など
現役世代が感じる疑問や不安をいっしょに解消していきましょう!

知る・知らないで大きな差!?20代~40代のお金のハナシ

第6回は
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