お役立ちコラム

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2019.06.05

「お金の寿命」について考えたことはありますか?

リタイア後は「毎月約4万円」の赤字…!?

日本人の平均寿命は年々のびており、「人生100年時代」という言葉も身近なものとなってきました。自分たちの人生が、かつて想像していたものから何年も何十年も長くなるかもしれないという事です。
もちろん長生きはしたいものですが、「長生きリスク」という言葉があるように、不安要素もいくつかあるはず。その不安要素の一つとして挙げられるのは「リタイア後のお金」です。

そこで、リタイア後の生活資金について考えてみましょう。
以下の図は、60歳以上の夫婦の生活資金の平均値です。夫は既に定年退職を迎えており、妻も無職の場合、主な収入は年金と社会保障給付等になり、月々約22万円ほど。
一方で支出を見てみると、食料、住居など、あらゆることにお金がかかるため、月々約26万円となっています。
つまり毎月不足する金額は…?

普通に生活していくだけでも、毎月の生活資金が不足する!
― 夫65歳以上,妻60歳以上で構成する夫婦 無職世帯の場合 [月間] ―

リタイア後、毎月の生活資金が不足するイメージ図

  • (出所)総務省「家計調査報告(家計収支編) 平成30年(2018年)平均結果」を元に作成
  • (注)社会保障給付には、公的年金や恩給、法律に基づく各種給付などが含まれる

収入や支出に個人差はあるものの、一般的には普通に生活していくだけでも、毎月の資金が不足してしまいがち。
不足分の穴埋めはリタイア後までに築いてきた資産を取り崩していくことになりますが…その生活をどれくらい続けていけるのか考えたことはありますか?

「資産の取り崩し」に頼る生活を続けるとどうなるのか?

長生きする分、リタイア後の期間が長くなりますよね。それは、「人生80年時代」だった頃よりも、『資産の取り崩し』に頼る期間も長くなるということを指しています。
仮に65歳で退職をし、受け取った退職金と今まで貯めてきた預貯金を元に100歳まで生きるとなると、35年もの間、資産を取り崩しながら暮らしていくことになります。つまり、人の寿命がのびた分、「お金の寿命」ものばす必要があるのですが…あまりピンと来ませんよね。
先ほど取り上げた「60歳以上の夫婦の生活資金の平均値」を元に、月々41,873円取り崩して生活した場合の「お金の寿命」についてシミュレーションしてみました。

「お金の寿命」シミュレーション(65歳で退職した場合)
― 毎月の取り崩し額 「平均値41,873円」で試算 ―

「お金の寿命」のシミュレーションイメージ図

  • (出所)野村證券作成
  • (注)このシミュレーションは、実際の投資結果とは異なります。利回りは0%で計算しています。手数料・税金・インフレ等は考慮していません。取り崩しは、各月末にお金の出入りがあるものとします。

リタイア後の人生を豊かにし、「人生100年時代」を生き抜くためには、退職後、『取り崩し』がスタートする時点での資産を増やしておく必要があるということが分かります。
上記はあくまでも「月々41,873円」の平均値で試算した場合です。ご自身のリタイア後の生活をイメージし、月々の収支バランスについて事前に計画を立てておくことが大切です。

漠然と「大丈夫だろう」と考えてしまうと、人の寿命よりも先に、お金の寿命が尽きてしまう可能性も…。
悠々自適な暮らしを目指すなら、人生80年から人生100年へ変わっていくということを自分ごととして受け止め、今のうちから「お金の寿命」をのばすための準備をしておきましょう。

「お金の寿命」をのばす方法

では実際に「お金の寿命」をのばすために何ができるのか、何をしていくべきなのかを考えてみましょう。
働き盛りの皆さんは、これから10年、20年と、働いた分の収入を得ます。そのお金をコツコツ貯めていく『時間』という強みを持っています。“お金を貯める”という従来の考え方にプラスして、“お金を育てる”という新たな考え方を取り入れると、『時間』という強みをより有効に活用していくことができます。

その、“お金を育てる”ために今から出来ることは、ずばり「時間をかけて積み立て、運用する」ということです。
働いて稼いだ大事なお金を眠らせておくだけではなく、「積み立て」を活用することで、取り崩しスタート時にゆとりが生まれる可能性が高まります。

「時間をかけて積み立てる」
とどうなる?

毎月3万円を「10年間」、「20年間」積み立てて運用すると…?

今から、時間を味方につけて「積み立て」を続けていけば、「お金の寿命をのばす」ことは決して難しいことではありません。
「人生100年時代」だからこそ、さらに30年、40年と続けていけるかもしれませんよね。大きな効果を期待できる『時間』というパワーを、今のうちから存分に活用していくのが賢い選択といえそうです。

リタイア後の生活を豊かなものにするための準備を始めていきましょう。
このコラムを読んだ“今”が、始め時かもしれませんよ!

編集後記

筆者M

老後を“なんとなく”迎えてしまうことが恐ろしいことだと再認識できたのでは?将来の自分を助ける気持ちで、今のうちから「積み立て」を始めていきましょう!

ファイナンシャル
プランナーK

現役世代の皆さんは、結婚や住宅購入などさまざまなライフイベントがあり、お金がどんどん出ていく時期で大変だと思います…。だからこそ、負担の少ない少額からスタートすることができ、コツコツと時間をかけて効果を見い出せる「積み立て」がマッチしているのではないでしょうか?
チェックしてみる価値アリですよ!

ファイナンシャル
プランナーK

「将来のために今すべきこと」についてもっと知りたい!

現役世代が感じる疑問や不安をいっしょに解消していきましょう!

20代~40代のお金のハナシ

第8回は
2019年7月上旬頃更新!

FPが疑問に答えます!

お金のこと、暮らしのこと…さまざまな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
そんな疑問一つひとつに、FP(ファイナンシャルプランナー)が回答します。

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