【日経平均株価】週刊チャート展望

<4/30>37,000円割れ後に反発も、振れ幅の大きな動き続く

日経平均株価は、4月19日に一時36,733円まで下落し、3月高値(ザラバベース:41,087円)からの下落幅は4,000円を超えました。これら大幅安を受けて、25日移動平均線からの乖離率は、マイナス6.26%(4月19日)となり、ロシアのウクライナ侵攻直後の2022年3月以来のマイナス乖離となりました。その後は、これまでの急落の反動もあり、自律反発に転じ、24日には4営業日ぶりに38,000円台を回復しました。25日は再び大幅安となる等、振れ幅の大きな動きが続いていますが、各種テクニカル指標面に過熱感はなく、この先25日移動平均線(4月25日:39,216円)に向けて戻りを試す展開が期待されます。一方、戻りが鈍く再度調整となった場合は、4月19日安値(ザラバベース:36,733円)に向けて再度下値を固めにいく展開が想定されます。

次に長期的な動きを確認してみましょう。今年3月高値までの上昇率(2023年1月~ +59%)は、前回の長期上昇局面(+85%)を下回っています(日経平均株価:週足チャート)。そのため長期上昇トレンド自体は継続中であると考えられ、今年3月高値形成後の調整は、一時的な調整である可能性が高いと考えられます。前回の一時的な調整局面に当たる23年7月高値から10月安値にかけての下落率は9.6%(終値ベース)でしたが、今回の下落率は4月19日安値時点で9.3%(同)に達しており、値幅調整は概ね十分と言えます。一方、下落期間(日柄)の面では調整不足は否めません。この先しばらく戻りを抑えられる場面がありそうですが、先行きは再び史上最高値を視野に入れる上昇になると考えられます。
※2024年4月25日時点

※ 次回の更新は5月10日予定です。
 
日経平均株価 日足
< 4月19日に一時37,000円割れも、その後は自律反発へ >


(注1)直近値は2024年4月25日時点。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。 
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

 
 
日経平均株価 週足
< 今年3月高値形成後の調整は、長期上昇局面内の一時的な押しか >


(注1)直近値は2024年4月25日時点。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

 
 
日経平均株価比較
< 前回の一時的調整局面である、昨年7月以降の中段保ち合い時の下落率は9.6% >


(注1)直近値は2024年4月25日時点。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

 
 
本資料は投資判断の参考となる情報の提供のため、テクニカル分析の一般的な考え方を紹介しているものであり、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。なお、使用するデータ及び表現等の欠落・誤謬につきましては当社はその責を負いかねますのでご了承ください。また、本資料は提供させていただいたお客様限りでご使用いただきますようお願い申し上げます。

【ご参考銘柄】日経平均株価関連のETF

銘柄コード 銘柄名
1320
iFreeETF 日経225(年1回決算型)
1321
NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信
1329
iシェアーズ・コア 日経225 ETF
1330
上場インデックスファンド225
1346
MAXIS 日経225上場投信
※日経平均株価を連動対象とするETFのうち、過去1ヵ月の「1日当たり売買代金」の平均値について、上位5銘柄を掲載しています(2024年4月24日時点)。掲載は銘柄コード順です。



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