【日経平均株価】週刊チャート展望

<4/15>一時25日移動平均線まで戻す、明確に上抜けるか注目

今週(4月8日-)の日経平均株価は、半導体株を中心に上昇したものの、米国のインフレ高止まりが警戒され、上値の重い展開となりました。

チャート面からこれまでの動きを振り返ってみましょう。日経平均株価は、3月22日高値(41,087円)形成後に調整となり、4月3日にこれまで下支えとなってきた25日移動平均線(4月11日:39,707円)を割り込み、5日には39,000円を下回りました。ただ、その後は反発し、9日には25日線(同:39,707円)の水準まで値を戻しました。この先早期に25日線を明確に上抜け、心理的フシの4万円を回復となるか注目されます。4万円回復となれば、3月22日高値(41,087円)へ向けて戻りを試す展開となると考えられます。
一方で25日線に上値を抑えられ再度調整となった場合、下値のメドとして、まずは4月5日安値(38,774円)や、3月12日安値(38,271円)の水準が挙げられます。

次に長期的な動きを確認してみましょう。現在は2022年3月安値(24,717円)を起点とする中長期上昇局面を形成中だと考えられます。これまでの上昇倍率は1.65倍となっていますが、前回の上昇倍率である1.9倍(日経平均株価 月足チャート図中の③)を22年3月安値に当てはめると46,962円と試算されます。この先、短期(数週)や中期(数ヶ月)の調整を挟む可能性はあるものの、それら押しをこなしつつ、さらなる上昇となると考えられます。
※2024年4月11日時点

 
日経平均株価 日足
< 25日移動平均線を早期奪回となるか注目 >


(注1)直近値は2024年4月11日時点。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

 
 
日経平均株価 週足
< 今年1月に中段保ち合いを上放れし大幅上昇、3月に史上初の4万円台をつける >


(注1)直近値は2024年4月11日時点。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

 
 
日経平均株価 月足
< 今回の上昇倍率は1.65倍、過去の長期上昇局面(①~③)のうち、最も低い上昇倍率の1.6倍(②)を超えた水準に留まる >


(注1)直近値は2024年4月11日時点。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(注3)日柄は両端を含む。
(出所)日本経済新聞社、各種資料より野村證券投資情報部作成

 
 
本資料は投資判断の参考となる情報の提供のため、テクニカル分析の一般的な考え方を紹介しているものであり、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。なお、使用するデータ及び表現等の欠落・誤謬につきましては当社はその責を負いかねますのでご了承ください。また、本資料は提供させていただいたお客様限りでご使用いただきますようお願い申し上げます。

【ご参考銘柄】日経平均株価関連のETF

銘柄コード 銘柄名
1320
iFreeETF 日経225(年1回決算型)
1321
NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信
1329
iシェアーズ・コア 日経225 ETF
1330
上場インデックスファンド225
1346
MAXIS 日経225上場投信
※日経平均株価を連動対象とするETFのうち、過去1ヵ月の「1日当たり売買代金」の平均値について、上位5銘柄を掲載しています(2024年4月10日時点)。掲載は銘柄コード順です。



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