【日経平均株価】週刊チャート展望

<7/29号>38,000円割れ、指標面は短期的な売られすぎを示唆

今週(7月24日〜)の日経平均株価は、米ハイテク株安や円高進行を嫌気して大幅安となりました。25日まで7営業日続落し、約3ヶ月ぶりに3万8,000円台を割り込みました。

チャート面からこれまでの動きを振り返ってみましょう。日経平均株価は、7月11日高値42,400円台まで上値を切り上げましたが、その後は、「三川宵の明星」の天井形成を示唆するパターンが示現し大幅安となりました。22日に4万円の心理的フシを割り込み、25日には75日線(7月25日:39,083円)の水準を大きく下回り一時37,825円をつける等、次々とフシを抜けて下落しました。この先、さらに調整が続く場合は、5月30日安値(37,617円)や、4月19日安値(36,733円)、200日移動平均線(7月25日:36,656円)が下値のメドとして挙げられます。
 
一方で、これまでの大幅安を受けて、25日移動平均線からの乖離率はマイナス5%を超え、RSIは20%台まで低下しており、短期的な売られすぎを示唆しています。また、今年7月高値からの下落率(日経平均株価:週足チャート7月25日時点 終値ベース:10.3%)は、既に過去の中長期上昇局面内の一時的調整時(日経平均株価:週足チャート図中:①〜④)における下落率(7.1〜11.3%)のレンジ内に入っており、この先底入れ反発に向けた動きとなることが期待されます。

※2024年7月25日時点
 
 
日経平均株価 日足
< 38,000円を割り込む、各種テクニカル指標は短期的な売られすぎを示唆 >


(注1)直近値は2024年7月25日時点。(注2)日柄は両端を含む。(注3)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

 
 
日経平均株価 週足
< 下落率は過去の中長期上昇局面内の一時的調整時(図中①~④)のレンジ内に >


(注1)直近値は2024年7月25日時点。(注2)日柄は両端を含む。(注3)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

 
 
 
本資料は投資判断の参考となる情報の提供のため、テクニカル分析の一般的な考え方を紹介しているものであり、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。なお、使用するデータ及び表現等の欠落・誤謬につきましては当社はその責を負いかねますのでご了承ください。また、本資料は提供させていただいたお客様限りでご使用いただきますようお願い申し上げます。

【ご参考銘柄】日経平均株価関連のETF

銘柄コード 銘柄名
1320
iFreeETF 日経225(年1回決算型)
1321
NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信
1329
iシェアーズ・コア 日経225 ETF
1330
上場インデックスファンド225
1346
MAXIS 日経225上場投信
※日経平均株価を連動対象とするETFのうち、過去1ヵ月の「1日当たり売買代金」の平均値について、上位5銘柄を掲載しています(2024年7月22日時点)。掲載は銘柄コード順です。




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