【日経平均株価】週刊チャート展望

<5/20号>これまで概ね上値を抑えられてきた25日線を上抜け

今週(5月13日-)の株式市場は、米金利低下を背景に米国株が上昇し史上最高値を更新したことなどを好感し、日経平均株価は堅調に推移しました。

チャート面からこれまでの動きを振り返ってみましょう。日経平均株価は、4月19日安値(36,733円)形成後に反発となり、75日移動平均線(5月16日:38,568円)を挟んでの値動きが続いています。ただ、5月16日の上昇で、4月以降概ね上値を抑えられてきた25日移動平均線(同:38,409円)を上回り、75日線の上に再浮上してきました。この先、これら移動平均線超えを維持できれば、4月12日戻り高値(39,774円)や、心理的フシの4万円の水準へ向けて戻りを試す動きとなると考えられます。一方、目先の戻りが鈍く25・75日線を割り込み、さらに調整が続く場合は、4月19日安値(36,733円)に向けて再度下値を固めにいく展開が想定されます。

次に中長期的な動きを確認してみましょう。今年4月安値にかけての調整は、長期上昇トレンド内の一時的な調整である可能性が高いと考えられます。前回の一時的な調整局面に当たる23年7月高値から10月安値にかけての下落率は9.6%(終値ベース)でしたが、今回の下落率は4月19日安値時点で9.3%(同)に達しており、値幅調整は概ね十分と言えます。一方、下落期間(日柄)の面では調整不足は否めず、この先しばらく戻りを抑えられる場面もありそうですが、先行きは再び史上最高値を視野に入れる上昇になると考えられます。
※2024年5月16日時点
 
 
日経平均株価 日足
< これまで概ね上値を抑えられてきた25日移動平均線を上抜け >


(注1)直近値は2024年5月16日時点。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。 
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

 
 
日経平均株価 週足
< 今年3月高値形成後の調整は、長期上昇局面内の一時的な押しか >


(注1)直近値は2024年5月16日時点。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

 
 
日経平均株価比較
< 前回の一時的調整局面である昨年10月安値にかけての下落率は9.6%、今年4月安値までの下落率は9.3% >


(注1)直近値は2024年5月16日時点。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

 
 
本資料は投資判断の参考となる情報の提供のため、テクニカル分析の一般的な考え方を紹介しているものであり、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。なお、使用するデータ及び表現等の欠落・誤謬につきましては当社はその責を負いかねますのでご了承ください。また、本資料は提供させていただいたお客様限りでご使用いただきますようお願い申し上げます。

【ご参考銘柄】日経平均株価関連のETF

銘柄コード 銘柄名
1320
iFreeETF 日経225(年1回決算型)
1321
NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信
1329
iシェアーズ・コア 日経225 ETF
1330
上場インデックスファンド225
1346
MAXIS 日経225上場投信
※日経平均株価を連動対象とするETFのうち、過去1ヵ月の「1日当たり売買代金」の平均値について、上位5銘柄を掲載しています(2024年5月15日時点)。掲載は銘柄コード順です。



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