2026.02.20 NEW

決算発表直後に上昇したTOPIX100構成銘柄は? 株価騰落率TOP20(2025年12月-2026年2月発表分) 野村證券・滝沢弘量

決算発表直後に上昇したTOPIX100構成銘柄は? 株価騰落率TOP20(2025年12月-2026年2月発表分) 野村證券・滝沢弘量のイメージ

撮影/タナカヨシトモ(人物)

日本企業の2025年10-12月期の決算発表シーズンが一巡しました。今回、東証上場銘柄の中でも特に時価総額の大きい銘柄からなる「TOPIX100」構成銘柄を対象に、2025年12月4日から2026年2月16日までの期間で決算を発表した銘柄について、決算発表日当日と翌日の株価(終値ベース)の変化率をもとにランキングを作成しました。野村證券投資情報部業務企画課長の滝沢弘量が解説します。

決算発表直後に上昇したTOPIX100構成銘柄は? 株価騰落率TOP20(2025年12月-2026年2月発表分) 野村證券・滝沢弘量のイメージ

トップ5はクボタ、ディスコ、味の素、住友電気工業、TDK

TOPIX100構成銘柄における決算発表後の株価騰落率ランキングでは、1位がクボタ(6326)、2位がディスコ(6146)、3位が味の素(2802)、4位が住友電気工業(5802)、5位がTDK(6762)となりました。なお、クボタのように、取引時間中に決算を発表した銘柄については、決算発表日前日と当日の株価(終値ベース)を比較しています。

TOPIX100構成銘柄 決算発表後の株価騰落率ランキング(2025年12月4日~2026年2月16日発表分)
順位 銘柄
コード
銘柄名 決算発表日 時間 発表日前日
株価終値
発表日当日
株価終値
発表日翌日
株価終値
発表日当日と
翌日の株価変化率
(場中発表は
前日と当日の比較)
(円) (円) (円) (%)
1 6326 クボタ 2026年2月12日 14:00 2,742.0 3,242 3,137 18.2
2 6146 ディスコ 2026年1月21日 16:00 60,000 58,570 68,570 17.1
3 2802 味の素 2026年2月5日 15:30 3,565 3,615 4,099 13.4
4 5802 住友電気工業 2026年2月3日 15:00 6,804 7,655 7,833 12.5
5 6762 TDK 2026年2月2日 15:30 1,981.0 1,985.5 2,212.5 11.4
6 6971 京セラ 2026年2月2日 15:30 2,308.0 2,335.0 2,599.5 11.3
7 9983 ファーストリテイリング 2026年1月8日 15:31 56,800 56,700 62,750 10.7
8 8802 三菱地所 2026年2月9日 15:30 4,228 4,466 4,929 10.4
9 7936 アシックス 2026年2月13日 13:00 4,052 4,396 4,473 8.5
10 6752 パナソニック ホールディングス 2026年2月4日 15:30 2,146.5 2,194.0 2,378.5 8.4
11 8113 ユニ・チャーム 2026年2月12日 16:00 955.8 965.5 1,043.5 8.1
12 8591 オリックス 2026年2月9日 15:30 4,933 5,032 5,429 7.9
13 4689 LINEヤフー 2026年2月4日 15:30 392.3 378.2 407.7 7.8
14 4503 アステラス製薬 2026年2月4日 15:30 2,223.0 2,247.5 2,421.0 7.7
15 6503 三菱電機 2026年2月3日 15:30 4,811 5,000 5,383 7.7
16 6723 ルネサスエレクトロニクス 2026年2月5日 09:00 2,574.0 2,766.5 2,957.5 7.5
17 4578 大塚ホールディングス 2026年2月13日 13:30 9,871 10,585 10,710 7.2
18 9022 東海旅客鉄道 2026年2月2日 15:30 4,307 4,328 4,640 7.2
19 8058 三菱商事 2026年2月5日 14:00 4,337 4,625 4,723 6.6
20 8801 三井不動産 2026年2月6日 15:30 1,878.5 1,894.5 2,017.5 6.5

(注1)母集団はTOPIX100構成銘柄。決算発表の対象期間は2025年12月4日~2026年2月16日。決算発表日当日と翌日(休場日の場合は翌日以降で最も近い取引日)の株価終値を比較している。決算発表が取引時間中に実施された銘柄については、発表日前日(休場日の場合は前日以前で最も近い取引日)と当日の株価終値を比較している。上位20位を掲載している。株価変化率は、小数点第2位を四捨五入。
(注2)決算発表時間と株価変化率の枠を水色で示した銘柄は、取引時間中に決算を発表したことを表している。
(注3)諸般の事情により特定の銘柄をリストから削除している場合がある。
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成

1位のクボタの決算では、2025.12期の営業利益が野村予想を上回るとともに、2026.12期の会社計画の営業利益も野村予想を上回りました。野村證券のアナリストは、2025年10-12月期の野村予想比での上振れは、北米で建設機械および中型トラクターの卸売りが増加したことによる数量効果に加え、固定費面でも人件費や販売経費が想定より抑制された影響が大きいとしています。

2位のディスコの決算について、野村證券のアナリストは、2025年10-12月期の売上高と出荷は単体速報から推定された水準で着地したとしつつも、粗利率は高付加価値装置の構成比上昇も受けて高水準となり、営業利益は単体速報時点で試算した水準を上回ったとしています。

3位の味の素の決算では、会社が事業利益の通期計画を上方修正しました。野村證券のアナリストは、会社の通期計画の未達を懸念していましたが、電子材料事業の増益寄与が大きく、中国企業との競争激化による加工用うま味調味料の収益悪化の影響を吸収できる見通しが示されたとしています。

4位の住友電気工業の決算では、2025年10-12月期の営業利益が野村予想を上回りました。野村證券のアナリストは、同社が高いシェアを持つ光デバイス、光コネクター、光ケーブルなどの売上高がデータセンター向けに大きく伸びたとしています。さらに、会社は通期計画を上方修正しています。

5位のTDKの決算について、野村證券のアナリストは、2025年10-12月期は全セグメントで売上高が堅調で、戦略的に新製品を展開できており、自律的な売上高成長が実現できているとしています。さらに、会社は通期計画を上方修正しています。

業種別では電気機器が多くランクイン

業種別(東証33業種)で見ると、トップ20では電気機器が最も多くランクインしました。具体的には、TDK、京セラ(6971)、パナソニック ホールディングス(6752)、三菱電機(6503)、ルネサスエレクトロニクス(6723)の5銘柄です。

野村證券のアナリストは、テクノロジー業界の決算について、AIとデータセンター関連が一段と好調に推移していると指摘しています。GPU(画像処理半導体)・ASIC(カスタム半導体)・SoC(システム・オン・チップ)向けの3ナノメートル(nm)プロセスなど先端製品を中心に供給の逼迫が強まり、メモリーも幅広い用途で需給が引き締まり、価格上昇ペースが加速しているとしています。また、車載・産業機器関連もおおむね在庫調整が終了し、需要回復が鮮明になってきており、3ヶ月前の想定より全般に需要が強まっているとしています。

決算発表直後に上昇したTOPIX100構成銘柄は? 株価騰落率TOP20(2025年12月-2026年2月発表分) 野村證券・滝沢弘量のイメージ
野村證券 投資情報部 業務企画課長
滝沢 弘量
2010年に野村證券入社、2017年より投資情報部。資産運用アプリ「NOMURA」、野村独自の情報を発信するオウンドメディア「NOMURA ウェルスタイル」などに向けたコンテンツの企画・制作を担当。

※この記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。また、将来の投資成果を示唆または保証するものでもございません。銘柄の選択、投資の最終決定はご自身のご判断で行ってください。

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