あなたはどこまで語れる!? 今さら聞けないESGとは あなたはどこまで語れる!? 今さら聞けないESGとは

登場人物
亨さん(27)
男性/メーカー営業

日ごろからSDGsの意識がある。好きな衣料ブランドがESGに配慮した商品を出したというニュースを知り、どのようにESGに配慮しているのか興味を持つ。

社会貢献できる方法のひとつに「ESG投資」があるらしい……。

最近、会社の同僚が話をしていたESGについて関心がある。
なかでも、僕が興味を持っているのが環境問題だ。

といっても、別にそんな大層なことを考えているわけじゃない。やっているのも、できるだけマイボトルを使うとか、そういう身近で挑戦しやすいことだ。ただ、自分も社会に貢献しているんだと思えるのって、けっこう充実感があっていいものなんだ。そんな僕が先日知ったのが「ESG投資」。そもそもESGとは「環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」の頭文字をとった言葉だ。今や、持続可能な世界をつくるための国際目標、いわゆる「SDGs」の実現に向けて多くの企業が取り組んでいる。そして、ESG投資とは「環境や社会の課題に企業がどう取り組んでいるのか」を考慮して投資する考え方らしい。欧米ではすでに根付いている投資方法で、日本でも注目が集まっているんだとか。

たしかに環境問題や社会問題にきちんと向き合っている企業って好感が持てるし、今後社会に必要とされてビジネスも成長していくはず。自分も環境問題の解決に貢献したいと思っていたけれど、具体的に何をすればいいのかわからなかった。でも、ESG投資を通じて貢献できるというのはとても魅力的だ。さっそく僕もESG投資を始めてみたいと思ったのだけど、そういえば自分は投資自体が初めて……。

どうやって自分の応援したい企業を見つければいいのかもわからないし、どんなふうに投資を始めればいいのかもわからない。きっと、僕と同じような人もたくさんいるんじゃないかな。よーし、ちょっとESG投資の始め方について調べてみようかな。

なにを選べばよいのか。テーマを知りたい。

ESG投資を始めるにあたって、まず自分が関心があるテーマを整理してみることにしよう。

たとえば気候変動。温室効果ガスによる地球温暖化で、異常気象の発生や野生動物の生息地が破壊されるなどの問題が起きている。日本も昔と比べて随分暑くなったと感じるが、実は今後50年間で世界30億人がサハラ砂漠並みに暑い環境で暮らすことになると予測されているらしい。そ、それはちょっと勘弁してほしい……!この気候変動問題を解決するために必要なのは、温室効果ガスを減らすための「脱炭素」。すでにEUでは2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を設定していて、日本も同じ目標を掲げているそうだ。そういや最近ニュースで「2030年度までに温室効果ガス46%削減」って首相が表明していたニュースも見たなぁ。

この脱炭素技術を手掛ける企業をESG投資を通じて応援するのもひとつ方法だ。たとえば風力発電や太陽光発電で再生可能エネルギーを増やしたり、CO2を出さない電気自動車を開発したりといった企業活動をESG投資で支援することで、結果的に自分自身も環境問題の解決に貢献していると言えそうだ。

ほかにも「食品ロス」なども重大な問題だ。農林水産省のサイトによると~本来食べられるのに捨てられてしまう食品が年間600万tで国民一人あたりにすると1日130g(茶碗約1杯のご飯の量に相当)、年間約47kgにもなるらしい。これだけの量が廃棄されていることも問題だが、同時に貧困世帯の子どもは全国で7人に1人といわれ、食べ物が足りていない現状がある。そうした子どもや保護者そして施設へ食品ロスとなってしまった食品を届ける支援を行う団体も知られるようになってきた。 限りある食材や食品を無駄なく使っていくことはもちろんだが、必要としている人に必要な支援が届く世界になってほしい。こうした問題に取り組む企業は、ぜひESG投資という形で応援したいと思う。

他には、新型コロナウイルスの感染拡大により、健康や福祉の分野についても考えることが増えた。変異種の流行やワクチン接種の状況なども毎日耳にする。完全な終息までまだまだ時間がかかりそうだし、途上国など満足な医療を受けられない地域では、医療崩壊で病院に入れず、病院の前で命を落とすような大変な状況になっていた。すべての人々が健康的に生活できるような世界を実現することは、これからの社会を考える上で非常に重要だ。

感染症の流行で改めて感じたが、「健康で長生きしたい」という気持ちが強くなった。これはきっと多くの人も同様だと思う。健康に長生きするためには感染症に関わること以外にも、医療の発展が必要だ。たとえばAIによる診断技術やロボット支援手術、遠隔医療システム、再生医療などのテクノロジーが進化・普及すれば、誰もが健康に長生きできる未来が実現できるんじゃないか、と思う。

1人の願いだけでは難しいかもしれないが、自分が生きているうちにそんな未来が実現してほしい。だからこそ、ESG投資で健康や福祉そして医療問題に取り組む企業を応援できればと思う。

そういえば、数年前、東京湾で基準値を超える大腸菌が発見されたという衝撃的なニュースがあったことが思い出される。その時、水問題は意外と身近な問題なんだということに気づいた。

身近な自然がいい状態でいつまでも維持されていてほしい。だから水をきれいにする浄化技術や、水処理装置の自動化技術など、テクノロジーを駆使して水問題の解決を目指す企業を支援したい。

ざっと自分が今関心がある出来事を挙げてみた。もちろん、ここで取り上げたテーマ以外でも社会問題はまだまだある。たとえば、世界には銀行口座を持てない人や、劣悪な住環境に住むことを余儀なくされている人、教育を受けられない人などがたくさんいるという問題。ほかにもジェンダーの平等や、戦争のない平和な社会であること、不平等をなくし住みやすい国であることなど、SDGsが目指す目標は数多くあり、理想の世界の実現を目指して取り組んでいる企業がたくさん存在するのだ。こういった環境問題、社会問題全般に投資できるものもあるらしい。1つにテーマを絞ることが難しければこれもありかもしれない!

そういった企業をESG投資で応援することで、最終的には自分自身の生きる社会もよりよいものになっていくはずだ。

早速自分も始めてみたい!

ESG投資について気になる分野を整理したり、調べてたりしていたら、どんどん興味がわいてきた。ただ、次に疑問なのが「どうやってESG投資を始めればいいのか?」ということ。投資といってもいろいろなやり方があるだろうけど、最初から多額で始めるのは怖いし、そもそもまとまったお金がないとだめなのかもしれないな……。最初は手軽に始められるものを探したい。

いろいろ調べた結果、どうやらよさそうな投資方法は「投信積立」のようだ。ESG・SDGsに関連するファンドへの投資を通じて、次世代の為に持続可能な環境や社会の実現に貢献できる可能性があるし、少額から始められることが初心者の自分にはぴったりだと思う。資産運用は若いうちからやっておいた方が将来に向けた資産形成にも役立つし、何より早くからお金について勉強する機会にもなる。その意味でも、投資信託はいい選択肢といえそうだ。

社会問題の解決に貢献できて、結果として資産形成につながるなら、自分にとってはまさに一石二鳥。今度はそのような投資信託を探すことからはじめてみよう!!

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