先進医療分野に注目があつまる理由
拡大を続ける世界の医療関連支出額
世界の医薬品や医療機器、医療関連サービスに対する直近20年の支出額(医療関連支出額)は、世界の景気動向に左右されず、安定的に拡大しました。今後についても、世界的な人口増加や健康志向の高まりを背景に、先進国だけでなく新興国においても、欠かすことのできない医療に対するニーズは、増加を続けると考えられます。
世界の医療関連支出額の推移

- ※上記の医療関連支出額はWHOの定義、米ドルベース(2017年基準)
- (期間)2000年~2017年
- (出所)WHO、IMF「World Economic Outlook Database, April 2020」などのデータを基に野村アセットマネジメント作成
高齢者の増加により、さらに高まる医療ニーズ
「高齢化」は先進国固有の問題として考えられがちですが、今後、新興国の多くの国においても60歳以上の人口は増加すると予想されています。高齢者の人口増加は、医薬品など医療に対するニーズの長期的な下支え要因になると考えられます。特に新興国においては高齢化に加え、経済成長による所得の向上が予想されていることから、医療に関連した支出の伸びが期待されます。
60歳以上の人口と割合の推移(国連推計)

- ※先進国と新興国は国連の定義
- (期間)1950年~2050年
- (出所)国連「World Population Prospects 2019」、 Evaluate Pharma「World Preview 2019,Outlook to 2024」(2019年6月)を基に野村アセットマネジメント作成
大手IT企業の医療分野への参入
先進医療市場は大きなビジネスチャンスを有していることから、大手IT企業も続々と参入をし始めています。大手IT企業のなかには、医療関連を注力分野とする企業も多く、今後競争が激しくなることが予想されます。
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ソフトバンク
遠隔診断プラットフォームサービスを提供。バイオベンチャー「ザイマージェン」「ガーダントヘルス」に投資。
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アルファベット(グーグル)
がん診断AR(拡張現実)顕微鏡を開発。バイオベンチャー「23アンド・ミー」「エディタスメディシン」に出資。
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IBM
「ワトソン」と呼ばれる自社製AIがスピーディーな遺伝子解析や新しい治療法の研究を手掛ける。
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マイクロソフト
スカイプを活用した遠隔診療ツールや、手術支援MR(複合現実)ゴーグル型デバイスなどを展開。
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アップル
ビッグデータによる難病研究が可能な「ResearchKit」、ケアが必要な患者を支援する「CareKit」などを展開。「グリンプス」「ベディット」など医療ベンチャーを買収。
- ※上記は、IT企業による先進医療分野への参入に関する事例の紹介を目的としており、実際に当該銘柄に投資を行なうことを保証するものではありません。また、特定銘柄の売買などの推奨、また価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。
- (出所)各種資料を基に野村アセットマネジメント作成
先進医療分野のトレンド
進化する「医療テクノロジー」と「バイオテクノロジー」
次世代テクノロジーの進化により、画期的な治療法の確立、より精度の高い診断、距離を超えた医療連携などが可能になると考えられます。医療テクノロジーの進化やバイオテクノロジーの進化が先進医療市場の革新的な変化をもたらします。
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医療テクノロジー分野
AIやロボットによる診断・治療
- ・精密なロボット手術
- ・AIの自動診断
- ・「予防医療」へのシフト
遠隔医療システムの実現
- ・診断から治療までタイムリーに実施
- ・専門医の遠隔診断
- ・AIによる医療データ分析
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バイオテクノロジー分野
ゲノム医療
- ・原因となる遺伝子を特定した医薬品の開発
- ・疾患の発現を事前予測
再生医療
- ・自分の細胞から作った臓器を移植する根本治療
- ・治療困難な疾患を治療できる可能性
- ※掲載写真はイメージです
- ※上記は医療テクノロジーおよびバイオテクノロジーの説明の一部であり、全てを網羅したものではありません。なお、上記は将来の実現が期待されるものであり、一部は研究開発過程にありますが、全てが実現するとは限りません。将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
- (出所)各種資料を基に野村アセットマネジメント作成
先進医療の分野で注目される企業例
国・地域:米国
人工関節置換インプラントなど整形外科分野を中心に製品を展開する医療機器企業。神経血管外科や脊髄手術に使用する手術器具を扱うニューロテクノロジー部門、手術器具を扱う医療手術器具部門、人工関節置換インプラントを扱う整形外科部門の事業部門を展開。

- ※S&P500株価指数はファンドのベンチマークではありません。
- (期間)2010年12月末~2020年4月末、月次
- (出所)同社ホームページ、OECDデータ、ブルームバーグデータなどを基に野村アセットマネジメント作成
国・地域:米国
スマートフォンなどの情報通信端末を用いて自宅に居ながら医療サービスを受けることを可能にする、遠隔医療という最先端技術におけるリーディングカンパニー。遠隔医療は世界各地で急速に普及しており、同社のサービス利用者数も増加傾向にある。

- ※S&P500株価指数はファンドのベンチマークではありません。
- (期間)2015年6月末~2020年4月末、月次
- (出所)同社ホームページ、WHO、ブルームバーグデータなどを基に野村アセットマネジメント作成
国・地域:米国
HIV(ヒト免疫不全ウィルス)やC型肝炎など感染症治療薬の分野に強みを持つバイオ医薬品企業。高い研究開発力から生まれた治療薬は、世界中の多くの人々の健康改善に大きく貢献。

- ※S&P500株価指数はファンドのベンチマークではありません。
- (期間)2010年12月末~2020年4月末、月次
- (出所)同社ホームページ、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の資料、ブルームバーグデータなどを基に野村アセットマネジメント作成
国・地域:米国
バイオ医薬品企業。神経学、腫瘍学、免疫学を中心とした新薬の開発、製造、販売に従事しており、多発性硬化症、関節リウマチ、クローン病、乾癬などの疾患向け製品を手掛ける。

- ※S&P500株価指数はファンドのベンチマークではありません。
- (期間)2010年12月末~2020年4月末、月次
- (出所)同社ホームページ、国際アルツハイマー病協会(ADI)「World Alzheimer Report 2019」、ブルームバーグデータなどを基に野村アセットマネジメント作成
- ※上記は、先進医療分野の説明を目的としており、実際に当該銘柄に投資を行うことを保証するものではありません。また特定銘柄の売買などの推奨、また価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。
医療分野での社会的課題とインパクト投資
医療分野には社会的課題がいくつもありますが、その「社会的課題の解決」と「投資収益」の両方を追求する投資手法をインパクト投資といいます。インパクト投資は、ESG投資(注1)の手法の1つで、市場規模が急速に拡大しており、その最も重要な投資分野の1つとされているのが「先進医療分野」です。この社会意義に根差した投資手法の拡大に伴い、1つでも多くの社会的課題の解決が期待されています。
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医療分野での社会的課題の例
インパクト投資の市場規模の推移
- ※掲載写真はイメージです
- (注1)Environment(環境)、Social(社会)、Corporate Governance(企業統治)の非財務情報を考慮しつつ、収益を追求する投資
- (出所)Global Steering Group for Impact Investment(GSG)国内諮問委員会「日本におけるインパクト投資の現状」等を基に野村アセットマネジメント作成

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