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【3分で読める】経済成長と株式投資のリターン

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経済成長のリターンは、株式のリターンを伴うか?

株式投資のリターンは、経済発展のリターンを映しているのでしょうか?仮にそうだとしたら、短期間では大きな変動を伴いつつも、株式の保有を通じて、経済発展のリターンの獲得は間接的に可能と考えることができます。

このグラフは、1922年からの、世界の物価上昇を含む経済規模(名目ドル建てベース)と、世界を代表する「米国ダウ平均株価」を、それぞれの1922年の数値を1として指数化し、その推移を表したものです。

100年間の世界の経済規模(名目ドル建てベース)とNYダウ平均株価の推移

株式の保有を通じて経済成長リターンの獲得を図る考え方

この100年間では、大戦や恐慌・紛争等が発生した一方、白熱灯、内燃機関、鉄道、飛行機、電気、通信、デジタル革命等、新技術の発明や商品・サービスの提供により、新たな付加価値が連綿と生み出されてきました。

その結果、世界のドル建て経済規模(物価上昇率を含む)は、約257倍となり、年率複利換算では約5.7%の成長が100年間続いた計算になります。

一方、世界経済を代表する米国ダウ平均株価は、100年で約368倍となり、同様に計算しますと、約6.1%の成長が100年間続いた計算になります。

ダウ平均株価は、時代を代表する優良企業30社に入れ替えを伴いつつ構成され、その時々の新技術やサービスの展開に伴う利益が、それぞれの株価と指数に反映していると考えることができます。近年においても米国では、先進デバイス開発や、GAFAMを代表とするIT企業群が、世界経済をリードしているのは、ご承知の通りです。

このように、長い期間で見ると、経済成長に見合う形で企業利益は伸び、それに連れて利益を反映する株価も上昇していると考えられます。世界経済の成長そのものへの投資はありませんが、代わって、例えばダウ平均株価という資産を保有するならば、経済成長からのリターンを、資産形成や運用に活かせる可能性があることになります。

編集協力:野村證券株式会社 投資情報部 田中 政広
編集/文責:野村ホールディングス株式会社 ファイナンシャル・ウェルビーイング部

記事公開日:2024年1月23日

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