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あなたは子どもに「お金の教育」ができる?
知っておきたいマネー教育5つのポイント

あなたは子どもに「お金の教育」ができる? 知っておきたいマネー教育5つのポイントのイメージ

子ども向けマネー教育のニーズが高まっている。PTAで大人気のお金教育メソッドの講師、竹谷希美子さんに、マネー教育の5つのポイントを聞いた。

お金の教育なんか受けていない。もちろん、子どもに教えるなんて想像もつかない?

「独身の時から貯めておけば良かった」「貯蓄だけではなく、投資を早く始めておけば良かった」など、誰もが一度はお金の使い方を悔やんだことはあるだろう。「もし親や誰かが、子供の頃に教えてくれていれば…」と今さら嘆いても時すでに遅し。

一方で、「せめて自分の子どもには学んで欲しい!」と考えている人もいるかもしれない。しかし、実際にその立場になると、自分が習っていないので教え方が分からず、悩んでしまうのではないだろうか。

そこで、PTAで大人気のお金教育メソッドの講師、竹谷希美子さんに、子どもへのマネー教育について話を聞いた。

マネー教育の第一歩は?

まず、マネー教育にはいくつかのステップがある。早くから「株式ゲーム」などの投資を教える人たちもいるが、竹谷さんは、「おこづかい」は義務教育、「投資」は高等教育と捉えている。義務教育を省いて高等教育から始めてはいけないし、義務教育を受けずに高等教育へ進んではいけない。

まずは、おこづかいを通して、与えられた範囲でやりくりする経験を積むことが大事。それができると、我慢する心、管理する力が身につく。そして、「やりくりできた」という成功体験が自信に繋がっていくという。

マネー教育を始めるタイミングはいつ?

竹谷さんによると「お金の質問をした瞬間を見逃さない」ことが大事だという。
竹谷さん自身がお子さんにマネー教育を始めたのは10年以上前。当時、小学2年生だった娘さんが、ゴールデンタイムに流れていた、消費者ローンのCMを見ていた時のことだ。「お金を借りるって何?」と質問してきたのがきっかけとなった。

ここが子どもに教えるタイミングだと思い、ローンという借金の仕組みに留まらず、住宅ローンの話まで説明。娘さんは、自分の家が「借り物」だったことに驚いたという。

マネー教育は子どもの成長に合わせよう

竹谷さんの娘さんの場合、小学2年生で「一生借金はしない」と目標を立てた。おこづかいは計画的に使い、一定額は貯蓄に回した。
中学2年生になると、未成年口座を開設して投資もスタート。未だ年利2%で回っており、評価額は1・5倍にまで膨らんでいる。
現在、大学4年生となり、無事に希望した就職先に内定した。

竹谷さんは自身のマネー教育を振り返り、「おこづかい経験で得た『自身でやりくりする自信』、投資経験で得た『会社を見る力』は就職活動に役立った」と話す。

子どもを伸ばすマネー教育、5つのポイント

そんな自身の実体験から、子どもを伸ばすマネー教育には、次の5つを守る必要があると説く。

  1. あげっぱなし、やりっぱなしにはしない

    「おこづかい」を学びに変えるには、放置はNG。月に一度は現状を振り返る「おこづかい日」を作り、おこづかい帳をチェック。子どもの使い方が計画通りに行っているかを話す時間を持つこと。そして、もし実践できていないようなら課題を一緒に解決すること。

  2. 範囲を決める

    おこづかい制度導入の際には、どの項目を自身で払うのか「線引き」について話し合うこと。線引きをしないとあとで揉めるのは確実。例えば、文房具は入れるのか。「昨日はお母さんが消しゴム買ってくれたのに、今日私がノートを買うの?」という矛盾が、子どもの「やる気ダウン」に繋がることもある。

  3. 長続きさせる

    おこづかい制度は長続きさせること。長く続けることで、大小さまざまな失敗ができる。失敗が多ければ、学べる機会も多くなるのだ。竹谷さんの娘さんは、ある失敗をきっかけに1年間の予算表を作るようになったそうだ。予算を甘く見積もっていたために、予定していたお土産が買えずに悔しい思いをしたのが、年間を通して予算を組む動機となった。経験から学んでもらうためには、ある程度の期間は継続しよう。

  4. 子どもの性格に合わせる

    竹谷家の場合、兄弟で性格が全然違った。しっかり者のお姉さんと比べ、弟さんは行き当たりばったり。おこづかいは当日になくなった。

    そのため、おこづかい帳もレシートを貼る単純なものへ。おこづかいも月額ではなく年俸制にし、お金は親が所持。申告制にして、残高が減っていく仕組みにした。目の前にお金があると使ってしまう弟さんは、現金を見せないことで我慢できる子へと成長した。

    大事なのは、家族のやり方を固定するのではなく、その子の性格を見極め、やり方をカスタマイズすることだそう。

  5. 使い方に口を出さない

    おこづかいの使い方や投資先に親が口を出すのは絶対にNG。ただし、投資の場合、危険な商品を買ってしまうリスクもあるため、情報提供は親の役目。

    例えば株式投資であれば、「去年より配当金が少ないのはなぜだろうね」という問いかけをして、子どもと会社の成長性を考える。こうした経験を積むことで、その会社や業界に関心を持ち、ビジネスにも興味が湧いてくる。最高の社会勉強だ。

今から始めよう。子どもはすぐ成長する

「子どもはあっという間に成長する。のんびりしている暇はない」(竹谷さん)。最近は、共働き家庭も増え、両親ともに忙しくなっている。月1回の「おこづかい日」の時間を割くのは簡単ではないかもしれない。

けれども、働いているということは、それだけ社会との接点が多いということ。お金を稼ぐ大変さを身に持って知っていたり、会社の成長性を見通す先見性など、子どもに伝えられる経験や知識が豊富というアドバンテージがある。たとえ少ない時間でも、子どもとお金について語る時間を今から作ってみてはいかがだろうか。

監修:竹谷 希美子(たけや きみこ)

SAKU株式会社代表。ファイナンシャル・プランナーCFP(R)
小中高等学校、専門学校、地方自治体、金融広報委員会(日銀)などでのパーソナル・ファイナンス教育や大学でのFP資格養成講座、大手企業向け社員研修など講演や研修を行う。個人向けの相談業務はこれまで700件超の実績がある。おもな著書に「一生お金に困らない子どもの育て方」(幻冬舎)、「PTAで大人気のお金教育メソッド 一生役立つお金のしつけ」(メディアファクトリー)、「12歳までにかならず教えたいお金のこと」(かんき出版)などがある。

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