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新しくなったNISAみんなどう考え・使ってる?

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2024年より新しくなったNISA(少額投資非課税制度)が巷で話題となっています。

今回は、日本証券業協会が本年4月に発表したデータを基に、NISAの動向をお伝えします。

なお、日本証券業協会のデータのため証券会社で口座を開設された方のみであることをご了承ください(後半のアンケート回答はこれに該当しません)。

※出所:日本証券業協会 2024年4月17日会見資料

口座開設・買付額動向

2024年1~3月におけるNISA口座の新規開設は170万件にものぼり、前年同期比で3.2倍になりました。
これだけでも、魅力のある制度ということがわかりますね。

また、2024年1~3月における買付額については4兆6821億円となっており、前年同期比で2.9倍となりました。

次は買付額の内訳を見てみましょう。

成長投資枠とつみたて投資枠の買付額の比率:83%:17%

成長投資枠における株式と投信の買付額の比率:60%:40%

成長投資枠の株式買付における国内株と外国株の比率:95%:5%

という状況になっています。

アンケート結果に見るみんなの考え・動向

NISAが新しく生まれ変わったことについての認知

後半は、日本証券業協会が本年2月に20-60代の5000人に対し実施したアンケートの結果からいくつかを抜粋してご紹介します。

まずは、NISAが今年から新しく生まれ変わったことについての認知度合についてです。

「変更箇所も含め理解している」人は24.2%、「2024年から変わったことのみ理解している」人は43.9%、と合計すると68.1%もの人が、NISAが変わったことを認識しているようです。

出所)日本証券業協会「NISA口座の開設・利用状況(5,000人アンケート・2024年2月上旬時点)

NISA口座開設のきっかけ

口座開設者からの回答では、「預貯金だけでは資産が増えないから」が一番多く、63%もの人が理由として挙げています。

2番目は「老後の資金への充当のため」で32.7%の人が選択しています。今年発表が予定されている公的年金の財政検証の結果次第では、この回答を選ぶ人が更に増える可能性があります。

どの投資枠を利用するか(NISA口座開設者のみ)

3つ目にご紹介するのは、「成長投資枠」「つみたて投資枠」のどちらを利用するかという質問への回答結果です。

こちらのグラフをご覧いただければお分かりの通り、年齢層が若いほど「つみたて投資枠のみ」という回答が多くなっている結果になっています。ただ、20代の方でも両方の枠を利用すると回答している人が31%も存在しています。

また、概ね年齢層が上がるごとに「決めていない」という回答が増える傾向が見えます。若い方々ほど計画的に資産形成を考えている姿がうかがえます。

NISAの年間投資予定額(NISA口座開設者のみ)

最後に、NISAの年間投資予定額に関する回答結果をご紹介します。やはり若年層では相対的には投資額が少ない傾向にあるようです。

ただ、例えば20代でも年間100万円以上投資する予定との回答が17%もあり、30-50代の層よりも多い割合となってたりします。

いかがでしたか?

「NISAを始めようか迷っている」、「始めようとは思っているものの、いろいろ悩んでいる」というような人の参考になれば幸いです。

編集・文責:野村證券株式会社 ファイナンシャル・ウェルビーイング室 籔内大助

 
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