
ファイナンシャル・ウェルネス
(お金の健康度)アンケート
(2021年実施)
―上場会社従業員1万人の声― Financial Wellness survey
- 幸福度・満足度と
ファイナンシャル・ウェルネス
第2回では金融リテラシーの高い人について分析を行い、金融リテラシーがファイナンシャル・ウェルネスに与える影響を検証致しました。今回は、幸福度・満足度の高い人の特徴を捉えるため、上場会社従業員1万人の回答者のうち、幸福度・満足度を問う3つの設問において、それぞれ「順調である」、「現状順調・将来安心」、「とても満足である」と回答した人を『幸福度・満足度が高い人』、反対に、それぞれの設問で「順調ではない」、「現状低調・将来不安」、「とても不満である」と回答した人を、『幸福度・満足度が低い人』と定義し、その差異を検証します。
本アンケートでは、幸福度・満足度に関する設問として、①現在の資産形成の状況、②お金・経済面についての幸福度、③人生への満足度の3問を盛り込みました。
3つの設問に対して、それぞれ「順調である」、「現状順調・将来安心」、「とても満足である」と回答した人を『幸福度・満足度が高い人』とし、反対に、それぞれの設問で「順調ではない」、「現状低調・将来不安」、「とても不満である」と回答した人を『幸福度・満足度が低い人』として全体に占める割合を見たところ、それぞれ全体の4%に上りました。
幸福度・満足度の高い人は、福利厚生制度や研修についての認知度が高い結果となりました。
持株会や企業型DCへの加入率も高く、福利厚生制度を積極的に利用する傾向が見られました。
福利厚生制度へのサポート体制への満足度についても、84% が満足と回答、低い人の 32% とは大きな差異が見られました。
福利厚生制度以外の資産形成も積極的に取り組み、貯蓄額・金融資産保有額共に高い傾向にあります。一方、幸福度・満足度の低い人は、貯蓄額も金融資産保有額も半数近くが把握していないという結果でした。
株式や投資信託などのリスク資産の運用や、NISAの利用にも意欲的な傾向が見られました。
幸福度・満足度の高い人は、金融リテラシーも高い傾向が見られました。
引退時期についても明確なビジョンを持つ傾向が見られました。また、働き続ける理由については、「収入を得る」に次いで、「仕事や職場が楽しい」という回答も多く、仕事への満足度の高さも特徴的です。