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エシカル消費を意識したことはある? 何気ない普段の買い物で社会貢献に

エシカル消費を意識したことはある? 何気ない普段の買い物で社会貢献にのイメージ

サスティナブル(持続可能)な社会を目指す取り組みのひとつに「エシカル消費」があるのをご存じだろうか。エシカル消費とは「倫理的な消費行動」を意味しており、私たちの無意識かつ日常的な行動もそれに当てはまることがある。また、個人のみならず企業もエシカル消費への意識を高めており、消費者との新たなつながりになる可能性に期待している。では、エシカル消費への貢献とは、具体的にどういうことなのか、調査結果などから見てみよう。

エシカル消費とは?

エシカル消費とは、直訳すると「倫理的(エシカル/ethical)な消費」となる。地域の活性化や雇用などを含め、人や社会、環境に配慮した消費をすることで、SDGsの17のゴールなど、地球規模の社会課題の解決を目指すことができる。例えば、エコバッグの持参やふるさと納税などを通した被災地応援などは、我々消費者が手軽に取り組むことができる。また、エシカル消費に対する取り組みは、企業や事業者、行政も行っており、一消費者としてだけでなく、社会的課題の解決に取り組む企業・事業者を応援することもできる。それでは、エシカル消費の必要性や意義について、それぞれの視点から見てみよう。

消費者視点
環境や社会に配慮して生産された商品やサービスを購入することで、地球温暖化をはじめとした環境問題や地域活性化、被災地の復興など私たちが抱えるさまざまな課題の解決に貢献できる。また、買い物の際、私たちは価格や品質、安全性などを考えて商品を選ぶ場合がある。そこに「エシカル」という新しいモノサシを加えれば、消費を通して社会貢献できるといった満足感も味わえるだろう。

事業者視点
環境問題や貧困の解決など、消費を通して社会的な課題解決に取り組める商品・サービスを提供することは社会貢献となり、他社との差別化につながる。消費者のエシカル消費に対する意識が高まれば、消費者が企業を選ぶ際の要素のひとつになるだろう。また、ESG投資の視点で考えれば、投資家から注目されるために、環境や社会の問題解決に向けた取り組みが重要と言える。

行政視点
エシカル消費の高まりは、地産地消の促進や、応援消費の盛り上がりなどを通して、行政が抱える地域活性化や持続可能な社会の実現といった課題の解決につながる。また、地方自治体などは事業者と協働で取り組みを展開することで、全世代に向けたエシカル消費の普及・啓発活動や障がい者の就労促進といった成果も期待できるだろう。

エシカル消費を促進するための認証制度・マークもある

消費者がエシカル消費を始めようと考えたとき、どのような行動が思いつくだろうか。具体的な行動では、農産物の地産地消・脱プラスチック・脱炭素を意識した消費、ふるさと納税を通じた被災地の応援、リユース・リサイクル商品の購入などがある。もっと身近な取り組みでは、賞味期限の早い商品から買うといった配慮や、エコバッグの持参なども当てはまる。

また、エシカル消費の促進につながる認証制度もある。こういった認証制度のマークを知っておくことで、商品やサービスを選ぶ際の参考になるだろう。

エシカル消費を促進するための認証制度・マーク

過半数の消費者が興味を示すも、認証マーク付き商品の購入は少数

消費者は、エシカル消費をどのように意識しているのだろうか。消費者を対象にしたアンケート調査では、過半数がエシカル消費に関心があると回答。エシカル消費に取り組む理由は「環境のため」(58.6%)が最も多く、「子どもや次世代のため」(39.1%)、「働く人の支援や動物保護につながるから」(32.1%)などが続いた。

続いて、消費者の具体的な行動を見てみよう。普段の買い物で実行しているエシカルな行動は、「マイバッグを持参する」(94.3%)や「詰め替え商品を購入する」(78.8%)、「レジ袋を購入しない」(74.1%)などが多かった。一方、エシカル消費に対応した商品の購入意向は、「地元の産品を購入する(地産地消)」が46.5%を占めたものの、「復興支援・生産者応援のため、その地域の商品を購入する」は18.3%、「オーガニック食材を購入する」は14.4%、「フェアトレード商品を購入する」は11.2%、「MSC・FSC®認証の商品を購入する」は4.4%にとどまった(図1)。マイバッグの持参など、ちょっと意識を変えるだけで実践できる取り組みは多くの消費者が実践していたが、認証マークの付いた商品の購入のように、一歩踏み込んだ行動を実践する消費者は、まだそれほど多くないようだ

図1:ふだん買い物をするときに、あなたは以下のようなことを実行していますか。(複数回答)

図1:ふだん買い物をするときに、あなたは以下のようなことを実行していますか。(複数回答)

出典:日本生活協同組合連合会「人や環境にやさしい消費活動についてのアンケート」をもとに編集部作成

日本生協連に加盟する全国10の生協・生協事業連合に加入の組合員を対象にしたインターネット調査(有効回答数5,879件)。2021年7月8日~7月13日に実施。

エシカル消費は企業と消費者をつなぐビジネスチャンス

消費者がエシカル消費に関心を寄せている傾向があることから、企業もさまざまな方法でエシカルな活動に取り組んでいる。具体的なケースを見てみよう。

大手
コンビニエンスストア
食品ロスを避けるため、消費期限が近い商品に追加でポイントを付与する取り組みを実施している。
大手通販サービス企業 これまで廃棄処分していた商品を再販売する仕組みを構築。季節ごとに店頭からメーカーへ返品があったものに対して、品質に問題のない商品を有効活用して再販売している。
大手コーヒーチェーン 環境に配慮したコーヒー栽培に始まり、エシカルに取り引きされたコーヒー豆を買い付けることで、生産者の生活を支援している。
ファッションブランド 動物愛護の機運の高まりを受け、毛皮の使用を避ける動きを本格化させている。
コスメ事業会社 商品開発段階などで、動物実験に反対する方針を表明している。

こうした企業の取り組みは、消費者が商品やサービスを選ぶ際に「似た商品を買うなら、より社会貢献につながるものがいい」という動機につながるのではないだろうか。

まずは自分のできることから始めよう

エシカル消費の方法は多岐にわたり、決まったやり方はない。少し意識すれば始められることも多いので、できることから始めてみてはどうだろうか? まずは普段の買い物の中で、前述したエシカル消費に関するマークの商品を目に留めてみるのもよいだろう。

また、消費者としてだけでなく、「ESG投資」などで、エシカル消費に意欲的な企業に投資して応援する方法もある。環境や社会の問題が大きく取り沙汰されるようになった現代において、それらへの取り組みが積極的な企業への投資は、新たなスタンダードとなるかもしれない。エシカル消費のひとつとして、投資を通じての社会貢献も検討してはいかがだろうか。

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