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2017.06.22 NEW

マネジメントの原点がここにある! 世界の有名経営者も参考にした不朽の世界的名著

マネジメントの原点がここにある! 世界の有名経営者も参考にした不朽の世界的名著のイメージ

世界的名著の復刻版が出版され、日本でもベストセラーに。一見すると経営者向けのようだが、現場のマネージャーにも役立つ内容がぎっしりと詰まった一冊だ。

本書『ハイアウトプット マネジメント -人を育て、成果を最大にするマネジメント-』は、経営の神様と称されるピーター・ドラッカーやFacebook(※)の創業者でありCEOのマーク・ザッカーバーグを始め、多くの経営者たちに影響を与えている世界的名著だ。ただし、"経営者のための本"というわけではない。
著者であるインテル元CEOのアンディ・グローブは、後進の起業家・経営者・マネージャーに向けて書き下ろしているため、現役マネージャーはもちろん、これからマネージャーになっていく若手が読んでも、十分役立つ内容なのだ。ただし、翻訳書ならではの読みにくさがあることも事実。そこで、「忙しくてなかなか読書の時間がとれない」という人のために、おすすめの読み方を紹介しておこう。

現役マネージャーは、第2部の「経営管理(マネジメント)はチーム・ゲームである」から読み始めるのがいいだろう。ここでは、会議の進め方や計画の立て方など、“成果を出すチーム作り”のための手法を具体的に学ぶことができ、すぐにでも実践に役立てることができる。
また、サブタイトルにもある「人を育てる」という点に興味を持った人は、第4部の「選手たち」から読むといい。こちらは、ピーク・パフォーマンスを発揮させるための手法について書かれており、部下への動機づけ、タスク設定、査定の仕方などを学ぶことができる。

本書の主張はいたってシンプル。マネージャーにとっての成果とは、担当部署が成果を出すことであり、そのために必要なのは、部下が成果を出しやすい仕組みを作ること。そして、成果をさらに加速するためには、部下の能力を最大化し、パフォーマンスを高める手助けをすることだと説く。

ちなみに、初版がアメリカで発売されたのは1983年。著者のアンディが、社長に就任した4年後だ。多忙を極めていた時期に、一字一句みずからの手で、誰の手も借りずに書いたそうだ。当時社長だったアンディにとって、直接の部下はマネージャーたちだ。本にまとめる努力こそが、部下たちの成果に直結する仕事だと判断したのだろう。そのためだろうか。本書を読むと、すぐ隣でアンディの指導を受けているような感覚になる。

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HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメントのイメージ

■書籍情報

書籍名:HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント

著者 :アンドリュー・S・グローブ(Andrew S. Grove)

訳者 :小林 薫(こばやし かおる)

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