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2020.03.26 NEW

男性スキンケアが“ビジネスマナー”となる時代―日本のスキンケア意識は高い?低い?

男性スキンケアが“ビジネスマナー”となる時代―日本のスキンケア意識は高い?低い?のイメージ

心機一転、新たなスタートや、新しい出会いが多くなる春シーズン。そんなタイミングにあらためて見直しておきたいのが“身だしなみ”ではないだろうか。

普段から人と会う機会の多い男性ビジネスパーソンなら、スーツや靴などの手入れにこだわっているという人は多いかもしれない。しかし、肌の身だしなみについてはどうだろう?

なかなか人とは話しづらい男性ビジネスパーソンの“スキンケア事情”を、調査データから見ていこう。

日本人男性の“ビジネスマナー”としてのスキンケア意識は世界の国と比べて低い?

ニベア花王株式会社が世界5カ国(日本、中国、アメリカ、イギリス、フランス)の男性ビジネスパーソンを対象に実施した調査によると、顔のスキンケアについて「“ビジネスマナー”として非常に気を使っている」人の割合は、日本が5カ国のうち最下位に。

1位の中国で45%、4位のアメリカでも20%の人がビジネスマナーとしてスキンケアをしているのに対し、日本はたったの10.8%という結果となった(図1)。

図1:顔のスキンケアについて「ビジネスマナー」として非常に気を使っている(単一回答)

図1:顔のスキンケアについて「ビジネスマナー」として非常に気を使っている(単一回答)

出典:ニベア花王株式会社(ニベア花王NIVEAMEN調べ)「世界5か国・ビジネスと男性スキンケアに関する意識調査」
※日本400名(各世代100名)、中国、アメリカ、イギリス、フランス各100名の20~59歳の男性を対象にしたインターネット調査。2019年10月21日~10月23日に実施。

次に、「ビジネスの現場で、男性のスキンケア(顔)に対する意識が高まっていると思うか?」という質問では、日本の男性ビジネスパーソンで「非常にそう思う」「そう思う」と回答した人はあわせて53.8%という結果に。同じ質問では、中国で97%、フランスとイギリスでは7割以上の人が「非常にそう思う」「そう思う」と回答した。

つまり、日本でも半数以上の人はビジネスの現場で、男性のスキンケアに対する意識の高まりを感じているものの、他の4カ国と比べるとその意識はまだまだ低いと言える(図2)。

図2:ビジネスの現場で、男性のスキンケア(顔)に対する意識が高まっていると思いますか(単一回答)

図2:ビジネスの現場で、男性のスキンケア(顔)に対する意識が高まっていると思いますか(単一回答)

出典:ニベア花王株式会社(ニベア花王NIVEAMEN調べ)「世界5か国・ビジネスと男性スキンケアに関する意識調査」
※日本400名(各世代100名)、中国、アメリカ、イギリス、フランス各100名の20~59歳の男性を対象にしたインターネット調査。2019年10月21日~10月23日に実施。

注目すべきは、他国と比較すると意識の低い日本でも、「あまりそう思わない」「そう思わない」と回答した人より、「非常にそう思う」「そう思う」と回答した人の割合の方が高いということ。今後はより一層スキンケアが“ビジネスマナー”として当たり前になっていくことが予想できそうだ

特にグローバルな仕事をする機会のある人ならば、もはやスキンケアはマナーとして当たり前にすべきものになってきているのかもしれない。

日本で「スキンケア」をしない人に対し、20代・30代の約8割がネガティブな印象を持つ

他国と比較したデータでは、日本人男性のスキンケア意識は低いことがわかった。では、日本人はビジネスの現場でスキンケアをしない人に対し、どのような印象を持つのだろうか?

同じ調査で、日本の男性ビジネスパーソンに限定し、ビジネスの現場でスキンケアをしていない人に対する印象について聞いた質問では、「特に何も感じない」と回答した人は、20代で21%、30代で19%という結果に。つまり、それは反対に20代・30代の約8割は、ビジネスの現場でスキンケアをしない人に対し、何かしらのネガティブな印象を持つということになる。

ネガティブな印象の例としては、「清潔感がない」「疲れていそう」「だらしなく見える」などが挙げられ、これらの回答は約2~5割の一定数を占めた(図3)。

図3:ビジネスの現場で肌ケア(顔)していない人に対し、どのような印象をいだきますか(複数回答可/年代別/上位7位)

図3:ビジネスの現場で肌ケア(顔)していない人に対し、どのような印象をいだきますか(複数回答可/年代別/上位7位)

出典:ニベア花王株式会社(ニベア花王NIVEAMEN調べ)「世界5か国・ビジネスと男性スキンケアに関する意識調査」から編集部作成。
※日本400名(各世代100名)、中国、アメリカ、イギリス、フランス各100名の20~59歳の男性を対象にしたインターネット調査。2019年10月21日~10月23日に実施。

最後に、日本人男性でスキンケアをする人の割合について、世代別で見ていこう。

インターワイヤード株式会社の調査によると、スキンケアをする頻度は若い世代ほど高く、20代・30代ともに1日1回以上すると回答した人が約4割という結果に(図4)。

20代・30代の約8割の人がビジネスの現場でスキンケアをしていない人に何かしらネガティブな印象を持つのに対し、実際に日頃からケアをしている人はその半数の4割程度。周囲の人のスキンケアは気にするのに、自身はマメにケアをしない。残念ながら世界と比較せずとも、やはり日本人のビジネスにおけるスキンケア意識は低いと言えそうだ。

図4:スキンケアをする頻度の割合(単一回答/世代別)

図4:スキンケアをする頻度の割合(単一回答/世代別)

出典:インターワイヤード株式会社「『男性のスキンケア』に関するアンケート」から編集部作成。
※モニター3,931人を対象にしたインターネット調査。2019年1月11日~1月25日に実施。
※男性20代~50代のデータのみ抜粋。

日本でも男性のスキンケアは、マイナスな印象を与えないために、そして職場の人たちと気持ちよく仕事をするために、最低限すべきものとなってきているのかもしれない。

スキンケアがビジネスマナーとして重視されていくようになる時代。世界のビジネスパーソンや職場の同僚・部下に“見た目”で損をしないためにも、日頃からスキンケアを意識していきたい。

これを機に、「自身のスキンケアについて見直そう」「同世代たちが具体的にどのようなケア用品を使っているか知りたい」と思った人は、以下の関連記事もぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。

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