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株価や為替が大きく動いた時に、まず確認したいこと

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すでに株式や外国債券、投資信託などで資産運用をしている方にとって、株価や為替、金利などが大きく動くと、日々のニュースを見ながら「このままでよいのだろうか」と感じることがあるかもしれません。
下がる方向に大きく動いた時には、「これ以上下がったらどうしよう」「何か対応した方がよいのでは」と不安になることがあります。
一方で、大きく上がった時にも、「今のうちに売った方がよいのだろうか」「もっと上がるかもしれないから追加で買った方がよいのだろうか」と、別の迷いが生まれることがあります。

保有している商品の値動きが大きい局面では、上がった時も下がった時も、気持ちが揺れやすくなります。
そのような時に大切なのは、値動きだけを見て急いで判断するのではなく、「このお金は何のためのお金だったか」「今の暮らしや将来の予定に照らして、何を確認すればよいか」に一度立ち返ることです。

このコラムでは、値動きが大きい時に、どんな点を確認すると落ち着いて判断しやすいのかを整理します。

上がった時も、下がった時も、まずは落ち着いて確認を

資産運用をしていると、相場が上がる時期もあれば、下がる時期もあります。その背景には、景気、金利、為替、海外情勢など、さまざまな要因があります。短い期間で大きく動くと驚くこともありますが、上がる時期と下がる時期の両方があることを前提に考えることが大切です。
ただし、「値動きを気にしなくてよい」ということではありません。相場が大きく動いた時ほど、すぐに「買う」「売る」と考える前に、次の点を確認してみましょう。

  • 近いうちに使う予定のお金は、それ以外のお金とは分けて確保できているか
  • 保有している商品の中身や投資対象に、大きな変化はないか
  • 相場が上がったから、下がったからという理由だけで動こうとしていないか

相場は日々動きますが、ご自身のお金の使い道や目的まで、毎日変わるわけではありません。まずは「相場」だけでなく「そのお金の役割」と「保有している商品の中身」を確認することが、落ち着いた判断につながります。
相場が下がると、不安を小さくするために急いで売却したくなることがあります。一方で、相場が上がると、安心感や期待感から「追加で投資した方がよいのでは」と考えることもあります。
しかし、上がっているからといって、近いうちに使う予定のお金まで投資に回すのは慎重に考えたいところです。また、「いったん利益を確定して、下がったらまた買おう」と考えても、思ったように下がらず、買い戻すタイミングに迷うこともあります。
上がったからよい、下がったから悪い、と単純に考えるのではなく、その資産の役割に照らしてどうかを確認することが大切です。

まず確認したいのは「近いうちに使う予定のお金」

相場が大きく動いた時に、最初に確認したいのは、近いうちに使う予定があるお金が、それ以外のお金と分かれているかという点です。

生活費の予備資金、住宅購入やリフォーム費、教育費

など

※図はイメージです。すべてを網羅している訳ではありません。

近いうちに使う予定があるお金は、値動きの大きい資産とは分けて持っておきたいお金です。たとえば、生活費の予備資金、住宅の購入やリフォームなどで使う時期が見えている支出、教育費などが該当します。
お金を使う時期に分けて考える方法については、『変化のある今だからこそ、お金や資産を“整えて”みましょう』の記事をご覧ください。

相場が大きく動いた理由を確認する

3年以上先に使う予定のお金

例えば大きく下がった場合、短期的な値動きだけで判断しないことも選択肢になります。ただし、「長く持てば必ず大丈夫」という意味ではありません。将来の利用目的に照らして長く持つ前提であっても、保有している商品や投資対象によっては、見直しが必要な場合もあります。特に個別株式や特定の業種・国・テーマに偏った商品などは、企業の業績や事業環境などが変わっていないかを確認することが大切です。
保有している商品に直接関係のない外部要因で、相場全体が一時的に下落しているだけなのか、保有している企業や投資対象の見通しが大きく変わったのかでは、考え方が異なります。
使う時期に対して、保有している商品の見通しにも大きな変化がないと考えられるのであれば、慌てず保有を続ける選択肢もあります。一方で、保有している企業や投資対象そのものの見通しが変わっている場合は、見直しを検討するきっかけになることもあります。

使う予定が決まっていないお金

「なんとなく運用している」「以前購入したままになっている」というお金は、相場が動いた時に不安や迷いが大きくなりやすいものです。こうした場合は、相場の動きだけで判断する前に「なぜ持っているのか」「何のためのお金か」を一度確認してみましょう。目的ある保有の考え方や、資産の一覧表を作る方法については、詳しくは『資産の“なんとなく保有”を卒業!ライフプランから考える“目的ある保有”へ』の記事もご覧ください。

相場が大きく動いた時は、確認したい点が場面によって変わる

ここでは、積立をしている場面と、使いながら取り崩している場面に分けて見てみましょう。

積立を続けるか迷う人へ

相場が大きく動くと、積立について迷うことがあります。相場が下がった時には、「積立を止めた方がよいのでは」と感じるかもしれません。相場が上がった時には、「もっと積立額を増やした方がよいのでは」と考えることもあるでしょう。
積立は、価格が高い時も低い時も、一定のペースで続ける方法です。長く続けることを前提に考える場合、短期的な値動きだけで判断しないことも大切ですが、相場が動いた時ほど、まずは今の積立額が無理のない水準かを確認しましょう。
相場が上がったからといって、必要以上に増やしたり、下がったからといって、慌てて止めたりする必要はありません。「今の積立額や投資対象は自分の考え方に合っているか」「家計に無理はないか」という観点で確認してみましょう。

使いながら取り崩している方、これから取り崩す方へ

一方で、資産を使っていく場面では、相場の変動が気になりやすくなります。資産残高が少しずつ減っていくこと自体は、必ずしも悪いことではありません。もともと、使うために準備してきたお金だからです。
相場が大きく動く時期には、使う予定が近いお金が、値動きの大きい資産に入っていないかを確認しておくと安心です。
「資産をできるだけ減らさないこと」だけでなく、「必要なときに安心して使える状態をつくること」も大切です。

判断に迷った時の考え方

相場が大きく動いた時の判断に、絶対の正解はありません。ただ、納得しやすい判断には共通点があります。

1.その判断は、もともとの目的に合っているか
売る、買う、積立額を変えるといった判断をする前に、「このお金は何のためのお金だったか」を確認してみましょう。老後資金として長く準備しているお金なのか、近いうちに使う予定のお金なのかによって、取るべき対応は変わります。「不安だから売る」「上がっているから買う」といった反応だけでなく、目的に照らして考えることで、判断しやすくなります。
2.家計に無理がないか
運用は、生活に必要なお金を別に確保したうえで、無理のない範囲で考えることが大切です。
3.保有し続ける理由が今もあるか
「長期保有」は大切な考え方の一つですが、どの商品にも当てはまる万能な答えではありません。持ち続ける場合は、「今後も資産の成長が期待できる理由があるか」「保有している商品の中身や投資対象に変化がないか」を確認してみましょう。

まとめ

相場が大きく動くと、上がった時も下がった時も、気持ちが揺れやすくなります。それは、大切なお金だからこそ自然なことです。
ただし、相場は日々変わっても、ご自身の暮らしや目的は、もっと長い時間軸で考えるものです。相場が大きく動いた時こそ、ご自身のお金を「使う時期」「目的」「保有する理由」に照らして確認してみましょう。
値動きに反応して急いで動くのではなく、まずは立ち止まって考えてみることが大切です。

今回は、「相場が大きく動いた時に確認したいこと」を整理しました。お金の置き場所を見直す「リアロケーション」と、投資の配分を整え直す「リバランス」についても、後日あらためて触れる予定です。

編集/文責:野村ホールディングス株式会社 ファイナンシャル・ウェルビーイング部

記事公開日:2026年7月24日

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