2025.02.18 NEW

決算発表直後に上昇したTOPIX100構成銘柄は? 株価騰落率TOP20(2024年12月-2025年2月発表分)

決算発表直後に上昇したTOPIX100構成銘柄は? 株価騰落率TOP20(2024年12月-2025年2月発表分)のイメージ

日本企業の2024年10-12月期の決算発表シーズンが一巡しました。今回、東証上場銘柄の中でも特に時価総額の大きい銘柄から成る「TOPIX100」構成銘柄を対象に、2024年12月5日から2025年2月17日までの期間で決算を発表した銘柄について、決算発表日当日と翌日の株価(終値ベース)の変化率を基にランキングを作成しました。

なお、バンダイナムコホールディングス(7832)のように、取引時間中に決算を発表した銘柄については、決算発表日前日と当日の株価(終値ベース)を比較しました。

TOPIX100構成銘柄 決算発表後の株価騰落率ランキング(2024年12月5日~2025年2月17日発表分)
順位 銘柄
コード
銘柄名 決算発表日 時間 発表日前日
株価終値
発表日当日
株価終値
発表日翌日
株価終値
発表日当日と翌日の株価変化率
(場中発表は前日と当日の比較)
(円) (円) (円) (%)
1 6701 日本電気 2025年1月30日 15:30 13,435 13,115 15,525 18.4
2 7832 バンダイナムコホールディングス 2025年2月5日 11:35 3,859 4,389 4,822 13.7
3 6752 パナソニック ホールディングス 2025年2月4日 15:30 1,528.0 1,529.5 1,738.5 13.7
4 6723 ルネサスエレクトロニクス 2025年2月6日 09:00 2,047.5 2,305.5 2,466.5 12.6
5 7270 SUBARU 2025年2月7日 13:00 2,664.5 2,910.0 2,867.0 9.2
6 6758 ソニーグループ 2025年2月13日 15:30 3,372 3,410 3,705 8.7
7 5802 住友電気工業 2025年2月4日 15:00 2,785.0 3,009 2,975.5 8.0
8 6971 京セラ 2025年2月3日 16:00 1,615.5 1,578.5 1,696.0 7.4
9 5108 ブリヂストン 2025年2月17日 14:30 5,711 6,046 - 5.9
10 4519 中外製薬 2025年1月30日 17:00 6,380 6,366 6,734 5.8
11 6981 村田製作所 2025年2月3日 15:30 2,469.5 2,368.0 2,499.5 5.6
12 8053 住友商事 2025年2月4日 13:00 3,306 3,489 3,475 5.5
13 3382 セブン&アイ・ホールディングス 2025年1月9日 15:30 2,396.5 2,374.5 2,490.0 4.9
14 9434 ソフトバンク 2025年2月10日 15:30 199.9 199.6 208.6 4.5
15 4689 LINEヤフー 2025年2月6日 15:30 474.0 475.7 496.9 4.5
16 2802 味の素 2025年2月3日 15:30 6,245 6,226 6,501 4.4
17 9101 日本郵船 2025年2月5日 12:00 4,867 5,066 5,131 4.1
18 5401 日本製鉄 2025年2月6日 15:30 3,225 3,228 3,358 4.0
19 6301 小松製作所 2025年1月31日 14:30 4,562 4,736 4,445 3.8
20 4452 花王 2025年2月6日 15:30 6,137 6,165 6,396 3.7

(注1)母集団はTOPIX100構成銘柄。決算発表の対象期間は2024年12月5日~2025年2月17日。決算発表日当日と翌日(休場日の場合は翌日以降で最も近い取引日)の株価終値を比較している。決算発表が取引時間中に実施された銘柄については、発表日前日(休場日の場合は前日以前で最も近い取引日)と当日の株価終値を比較している。上位20位を掲載している。
(注2)決算発表時間と株価変化率の枠を水色で示した銘柄は、取引時間中に決算を発表したことを表している。
(注3)2025年2月17日時点のデータに基づいているため、同日取引時間中に決算を発表したブリヂストンの決算発表日翌日の株価終値データは含まれていない。
(注4)諸般の事情により特定の銘柄をリストから削除している場合がある。
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成

好決算に素直に反応した株価動向に

トップ5を確認します。日本電気(6701)が1位にランクインしました。同社の3Q(第3四半期)決算は営業利益が野村予想を上回る好決算となりました。また、同社は構造改革費用を織り込みつつも、通期会社計画を上方修正しました。

バンダイナムコホールディングス(7832)が2位にランクインしました。同社の3Q決算では営業利益が野村予想を上回りました。さらに、2028.3期を最終年度とする次期中期経営計画においては、営業利益目標を2,000億円とする高い目標が掲げられたほか、自社株買いの実施も発表されました。

パナソニック ホールディングス(6752)が3位にランクインしました。同社の3Q決算では営業利益が野村予想を上回りました。また、同社は「グループ経営改革」に着手すると発表しました。

ルネサスエレクトロニクス(6723)が4位にランクインしました。同社の4Q(第4四半期)決算では、売上高がガイダンスレンジの上限を上回りました。さらに、財務会計上の数値(GAAP)から非経常項目やその他特定の調整項目を控除・調整したNon-GAAPベースの営業利益も野村予想を上回りました。

SUBARU(7270)が5位にランクインしました。同社の3Q決算では営業利益が野村予想を上回りました。また、同社は株主還元方針を「DOE(株主資本配当率)3.5%、配当額が総還元性向40%を下回る場合には自己株式の取得を主として対応」と変更しました。

全体として、増益や通期会社計画の上方修正、株主還元の発表などに素直に反応した株価動向となりました。

業種別(東証33業種)に見ると、電気機器が最も多くランクインしました。具体的には、日本電気、パナソニック ホールディングス、ルネサスエレクトロニクス、ソニーグループ(6758)、京セラ(6971)、村田製作所(6981)の6銘柄です。電気機器業界では、生成AI関連の需要が堅調に推移しています。それに伴い、消費電力の低減に対するニーズも高まっており、パワーエレクトロニクス関連の需要も拡大しています。また、国内のITサービス関連も好調です。一方、PCやスマートフォン関連は、依然として力強さに欠ける状況が続いています。

野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課(2025年2月17日時点)

※この記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。また、将来の投資成果を示唆または保証するものでもございません。銘柄の選択、投資の最終決定はご自身のご判断で行ってください。

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