証券用語解説集

ERM(いーあーるえむ)

分類:金利・為替

欧州為替相場メカニズム。European exchange Rate Mechanismの略。

欧州連合(EU)の前身である欧州経済共同体(EEC, European Economic Community)の当時の加盟国が1999年1月のユーロ導入までの移行期間に、各国通貨変動の安定化を目的に採用した欧州通貨制度(EMS, European Monetary System )における為替変動を調整する仕組み。加盟国は欧州通貨単位(ECU, European Currency Unit)という共通通貨を導入。加盟各国間の為替相場の変動幅を±2.25%以内に抑えることを原則としたが、1993年には欧州通貨危機の再燃により±15%にまで拡大した。英国は1990年にERMへ加入したものの、その2年後にはジョージ・ソロス氏による大掛かりな英ポンド売りをきっかけにERMから脱退するに至った。なお、英国はその後も再加入することはなく、2016年6月の国民投票によりEU離脱が決定した。

ERMは1999年のユーロ誕生後に、ERMIIに移行。ERMIIはユーロを導入していないEU加盟国の通貨とユーロ間の為替相場を安定させ、ユーロ導入を促進することを目的としている。ユーロ参加を目指すERMII加盟国はユーロに対する自国通貨の変動幅を2年間±15%に抑えることを求められる。

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