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証券用語解説集
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裁定取引[さいていとりひき]

別名 アービトラージ取引[アービトラージとりひき]
英語名 Arbitrage
分類 取引(売買)

価格変動において、同一の性格を持つ2つの商品の間で、割安な方を買い、割高な方を売ることにより、理論上リスクなしに収益を確定させる取引のことをいう。

マーケットの価格が理論価格に近づき、乖離(かいり)がなくなることで、割高・割安な状態が解消された場合に、反対売買を行なうことによって収益化する。

現在、裁定取引が活発に行われているのは、証券の現物市場と先物などの派生証券との間、同一の先物で異なる限月の間での裁定取引である「限月間スプレッド」、異なる先物市場間(例えば、大証とSIMEX)での裁定取引である「市場間スプレッド」などがある。

裁定買いと裁定売り

裁定買い

先物を売却し、現物を購入すること

裁定売り

先物を購入し、現物を売却すること

日経平均株価と日経平均株価先物との裁定取引の例

「現物の日経平均株価」と先物取引満期日までの「金利」と「配当収入」より、日経平均株価先物の理論価格を算出する。

仮に、以下に設定する。理論価格は、15,000円+500円−300円=15,200円になる。

現物の日経平均株価・・・15,000円
先物取引満期日までの金利・・・500円
先物取引満期日までの配当収入・・・300円

日経平均株価先物を仮に15,300円とした場合

日経平均株価先物の実際価格を確認する。この時点で、日経平均株価先物を買いたいという投資家が多ければ、日経平均株価先物の価格は、上記で算出した理論価格よりも高くなる。この価格を仮に15,300円とする。

そうすると、ここでは、100円(15,300円−15,200円)の乖離が生じている。これは、裁定取引の機会が生じていることを意味する。この場合には、「日経平均株価先物」を売ると同時に、先物の金額に対応する現物の日経平均株価の現物株式のバスケットを買うことで、収益を確定させることができる。

先物が割安の場合やSQでの清算

満期日までの間に、先物が売られ先物価格が割安になった場合や、そのような状況にならなくても満期日になり、割安になって反対売買をしたり、または満期の場合にSQで清算をすれば、この取引は実際に収益化する。

SQの指数が15,100円と設定した場合、現物株式のバスケットを売ると同時に、先物を買い戻して裁定取引を終了させた。最終的に、300円の売買益を得ることができた。このうち、500円は金利分であるが、300円の配当金が得られるので、純粋な裁定利益は100円である(300円−500円+300円)。

現物
(日経平均株価の現物株式のバスケット)
先物
(日経平均株価先物)
開始時 買い 15,000円 売り建て 15,300円
終了時 売り 15,100円 買い戻し  15,100円
損益 プラス 100円 プラス 200円
合計損益 プラス 300円
  • 現物株式のバスケットの構成銘柄を値段が付かない等の理由で、売ることができなかった場合など、厳密には、日経平均株価と日経平均株価先物の価格が同じ値段にならないこともあります。

アービトラージャー

裁定取引をおこなう人のことをいう。

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